トレンドマイクロ社は、インターネットサービス上でのパスワードの利用状況の実態調査「パスワードの利用実態調査 2020」の結果を発表しました。
概要
調査は2020年8月17日から18日の期間実施されており、有効回答は515件でした。
新型コロナウイルスの感染拡大前後での機密情報の取り扱いについての調査では、「40.2%が増えた」と回答しており、これまで利用がなかった情報やwebサービスを扱う業界が増えたことを意味していると分析されております。
そんな中、webサービス利用者の85.7%はパスワードを使いまわしている結果になっており、2017年に行われた同様の調査結果85.2%からほとんど変化していなかったとのこと。
なお、使いまわしている回答者に対する理由に多かったのは「異なるパスワードを設定すると忘れてしまう」、「考えるのが面倒」との回答でした。
また、「過去に不正アクセスや情報流出の被害にあった経験」の有無についての調査では、19.4%の約5人に1人が「ある」と回答、具体的な被害内容として「個人情報の流出」の46.0%が最も多く、続いて「SNSアカウントの不正操作」が37.0%、「ECサイトの不正利用」15%という結果が出ているとのこと。
トレンドマイクロ推奨対策
トレンドマイクロ社は、リスト型攻撃をはじめとする被害防止のため、パスワードはWebサービス毎に異なるものを使い、第三者に推測されにくいものを設定することを推奨しております。これにはパスワードの自動生成ツールの活用も有効としてアドバイスしております。
また、万が一情報流出が発生した際にも直ちに検知対応できるセキュリティサービスや監視ツールの導入も効果的としております。
【参考URL】 -パスワードの利用実態調査 2020-新型コロナウイルス拡大前後で約2割がネット上で機微情報の取り扱いが増加 |