バックアップや復元などのデータ保護事業を展開するアメリカ拠点の「Veeam Software」社は、「Veeam 2022 Ransomware Trends Report」と題する最新のランサムウェアに関する動向調査レポートを公表した。
レポート概要
同レポートは、28か国のセキュリティ専門家、CISO、IT運用者、バックアップ管理者など計1,000名を対象に調査された結果に基づいている。
当該レポートにより判明した内容は以下の通り。
・24%がランサムウェア攻撃を受けていない、または攻撃に気づいていない
・2021年内に60%が2度以上ランサムウェア攻撃を受けている
・76%がデータを復旧に身代金を支払い、その内52%がデータ復旧に成功、24%は復旧に失敗している。
・68%でランサムウェア攻撃と同時にバックアップデータにも被害が発生している。
・4社に1社が身代金支払いをせず自力で復旧に成功している
最新のランサムウェア対策
当該レポートにより、身代金支払いをせず自力での復旧に成功した企業組織の特徴として以下内容がわかった。
・改変や削除不可能、外部からアクセス不可能なバックアップ環境を構築している
・確実に復旧できる「クリーン」なデータとして管理
・定期的なテスト検証を実施している
Veeam社は、レポート結果から対策として昨今のランサムウェア攻撃において、バックアップデータが破壊される可能性や、リストアに失敗する可能性を想定した対策が必要と指摘している。
【参考URL】 Veeam Software https://go.veeam.com/wp-ransomware-trends-report-2022 |