HDD(ハードディスク)は、安くて大容量のデータを保存できるため、テレビ番組の録画や映画の保存に使われていますが、寿命や故障によるデータ消去リスクも伴います。もしハードディスクの復旧にまつわる知識がなければ、どのように対処すればいいのか分からなくなってしまうかもしれません。
そこで今回は、HDDの寿命の目安と、故障時の適切な対処法について、まとめて解説をしていきます。
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1. HDD(ハードディスクドライブ)の寿命は短い?
HDDとは?
HDDとは、データを磁力で読み書きする記憶装置です。その構成はレコードプレーヤーとよく似ており、レコード針にあたる磁気ヘッドを使って、記録面のプラッタにデータを読み書きしています。一方、HDDは世界一精密機器であり、構造的に衝撃に弱いのが特徴です。
HDDの平均寿命
一般的に、HDDの寿命は平均3年~4年(約26,000~35,000時間)と言われますが、毎日24時間稼働している状態であれば、寿命が1年ももたない場合もあります。しかし、寿命はHDDの種類・動作環境・データの管理方法などによっても大きく左右されます。
2. HDDの故障の兆候・原因
HDDの故障は大きく分けて「物理障害」と「論理障害」の2つがあります。
物理障害
物理障害とは、HDDの内部が物理的に壊れてしまうことによって、動作・起動できなくなり、データの読み取りができなくなる状態です。主な原因は高い場所からの落下や転倒、長時間の使用による経年劣化などであり、故障を放置したままだと、復旧率が低くなることにも繋がります。
物理障害の兆候としては、次のようなものがあります。
- 異音・異臭がする
- フォーマットが要求される
- ハードディスクが認識されていない
- OSが起動しない
- 頻繁に再起動・フリーズする
- 黒い画面にエラーメッセージが出る
論理障害
論理障害とは、HDD自体に物理的な損傷はないものの、データやフォルダなどが壊れて読み取れない状態です。原因としては、誤操作によるデータ消去や初期化が多く、もしデータを消した後に何らかの不調が起こった場合、真っ先に誤削除が原因として疑われます。ただし、論理障害は物理障害と違い、異音などの分かりやすい症状が起きないため、障害に気づきにくい傾向があります。
論理障害の兆候としては、次のようなものがあります。
- OSを起動できない
- 勝手にファイル名が書き変わる
- ファイルやフォルダが開けない
- フォーマットが要求される
- 頻繁にフリーズする
- ブルースクリーンが表示される
「物理障害」と「論理障害」の詳細についてもっと知りたいという方は、以下の記事に参考してください。
3. 注意点
上記の障害を自分で直そうと思う方も多くいますが、その場合、HDDの状況を悪化させる可能性が高く、個人の対処はおすすめしません。HDDの状況を悪化させないためには、以下3つのことを注意しましょう。
故障した状態で電源をオンオフしない
HDDにとって最も負荷が高い作業が電源のオンオフであり、故障状態でオンオフを繰り返すと、必要なデータが上書きされたり、あるいは機器が物理的に破損してしまう可能性があります。
HDDが故障している、もしくはそれが疑われる状態では、電源を何度もオンオフしないようにしましょう。
障害を自己判断しない・HDDを分解しない
論理障害と物理障害はそれぞれ対処方法が異なります。また、2つの障害は症状が共通しているものもあるため、自己判断して対処してしまうと、却って状態を悪化させる可能性があります。
また、物理障害を起こしたHDDは原則的に個人で修復できないため、自分で一度分解してしまうと、業者でも復旧不可能になるだけでなく、メーカーの保証対象からも外れてしまう可能性があります。
大切なデータを安全に復旧するためには以下のことに留意してください。
・速やかに電源をOFFにする
・絶対に分解しない
・データ復旧ソフトの使用は控える
・確実に復旧するには専門業者に相談
大事なデータを失くさないためには、次の適切な対処法を確認しておきましょう。
4. HDDが故障時の対処法
HDDが故障してしまった場合、対処法は大きく2つに分けられます。
1.メーカーやPC修理業者でHDDを修理
2.データ復旧業者でHDDのデータを修復
両者の目的には大きな違いがあるので、注意してください。
1.メーカーやPC修理業者でHDDを修理
⇒「故障したHDDが使えるように」という目的の方におすすめです。
HDDにはメーカー保証がついている場合、比較的簡単な対処方法になります。しかし、故障したHDDが部品などを交換され際にデータを失ってしまう可能性が高いです。そのため、大事なデータが保存されている場合は、メーカーなどにHDD修理を依頼するのは避けましょう。
また、一般的にHDDの寿命は3-4年程度であるため、保証期間過ぎた場合、修理代がかかるので注意しましょう。
2.データ復旧業者でHDDのデータを修復
⇒「故障したHDDの内容が見えるように」という目的の方におすすめです。
大事なデータを失いたくない場合、やはりデータ復旧の専門業者に任せるのが一番安全な方法です。
データ復旧サービス業者では、「データ」の救出や復旧が目的のため、作業をしたHDDが使えなくなる可能性もあります。データを取り戻したい場合、高い技術力を持っている業者に依頼するのが良いでしょう。
データ復旧業者のことをより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考してください。
5. データ復旧はプロに任せるべきな理由
バックアップがない仕事上のデータや、替えがきかない思い出の写真など、故障したHDDから、どうしてもデータを取り戻したいという方は、データ復旧の専門業者に依頼するのが最善策です。
復旧ソフトでの復旧は限度がある
復旧ソフトのデータ復旧精度は、専門業者より低く、そもそも物理障害には対応できません。また、復旧ソフトを使用することで、本来は破損していなかったデータを上書きしたり、機器の状態を悪化させたりする可能性もあります。
そのため、大切なデータがある場合、復旧ソフトを使うことは避けるべきです。
復旧ソフトで失敗したら、復旧率が低下する
HDDは世界一精密な機器と言われています。また、HDDは物理的に駆動してデータの読み書きを行う機器です。復旧ソフトの作業途中で機器の障害が悪化しやすく、特に物理的な障害が発生していた場合、著しく復旧率が低下するリスクがあります。この状態で業者に依頼しても復旧作業が非常に難しくなります。
自分で色々と作業を試すのは自己責任になるため、もし作業途中で不具合が発生した場合は、何度もスキャンをかけたり再起動を行わず、一度作業を停止することをおすすめします。
データ復旧の専門業者は正確な診断できる
HDDの故障パターンは多岐にわたります。それらのパターンを把握できないツールだと、誤った診断によって、作業ミスやデータ消失が起きる恐れが高くなります。
そのため、確実にデータ復旧する方法としては、故障原因を正確に診断でき、復旧率が高く、実績を持っているデータ復旧の専門業者に相談することがおすすめです。専門家であれば機器を診断して症状に応じた適切な対処が可能です。
おすすめのデータ復旧サービス
専門業者に依頼すると決めても、数ある業者の中から何を基準に選べばいいのか分からない方も多いでしょう。そこで、今回は技術力や対応のスピード、セキュリティなど複数の観点から選定したおすすめのデータ復旧業者を紹介します。
今回おすすめするデータ復旧業者は「デジタルデータリカバリー」です。
おすすめ理由は次の通りです。
- 安心の実績:14年連続国内売上No.1/復旧率最高値95.2%/累計41万件以上の相談
- スピードの速さ:対応の約8割が48時間以内に復旧完了
- セキュリティ:国際規格ISO・ISMS・Pマーク取得・空港レベルのセキュリティゲート
また、法人/個人を問わず、“無料”で相談・診断・見積りができ、24時間365日受付が可能です。データ復旧が必要な場合は、まず業界大手のデジタルデータリカバリーに電話かメールで問合せをしてみましょう。
- 対象機器
RAID機器(NAS・サーバ)・ハードディスク(パソコン)・外付けHDD・USBメモリ・ビデオカメラ・SSD・SDカード・microSDカード・スマートフォンなど
6. 障害に先んじてHDDをバックアップしておこう!
HDDのデータ破損はいつ発生するのか分かりません。データ破損のダメージを最小限にするには、バックアップサービスも合わせて使うのが有効です。ただし、たくさんのデータをバックアップするのは、金銭的な負担もかかります。失っては困るデータや、一番大事なデータを最低限バックアップしておくことをおすすめします。
7. まとめ
今回はHDDの寿命、故障の見分け方、対処法とデータ復旧業者について解説しました。
もし自分のHDDに少し異常が感じた場合、障害が発生している可能性があります。まだHDDの破損状況が悪化していないうちに、できるだけ早く専門業者へ相談することも含めて対処を検討してください。