パソコンがいつもと異なる挙動を見せた場合には「ウイルスに感染していないか」を早急に確認する必要があります。しかし、具体的にどのような方法でウイルス感染の有無を調査すればよいのか、迷う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、パソコンがウイルス感染しているかどうかを判断するための詳細な調査手順を解説します。OS標準機能や簡易的なログチェックなど、自分で行える基本的な調査方法から、オンラインスキャンツールやフォレンジック調査の専門家への依頼といった高度な手段まで、幅広く網羅しています。
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パソコンがウイルス感染しているか自力で調査する方法
ここからは、外部ツールや専門家へ依頼せずに、自分だけで試せる基本的な確認方法を解説します。これらは比較的容易に実行でき、日常的なセキュリティチェックにも役立ちます。いずれも個別に実行するだけでなく、組み合わせて確認することで、信頼性の高い判断材料を得ることが可能です。
セキュリティソフトでのウイルススキャン
最も基本的な方法は、信頼できるセキュリティソフトを用いたウイルススキャンです。Windowsでは標準搭載の「Microsoft Defender」を活用できますし、Macユーザーやその他OSユーザーでも、市販のウイルス対策ソフトを導入すれば、マルウェア検知が可能です。
- セキュリティソフトを最新版にアップデートし、定義ファイルを最新状態にします。
- 「フルスキャン」を実行し、システム全体を精査します。
- 検出されたウイルスがあれば、隔離・削除し、再起動後に再スキャンして再発がないかを確認します。
複数のセキュリティベンダーが提供する無料オンラインスキャンを併用することで、検出精度をさらに高めることも可能です。
イベントログ・システムログを調べる
Windowsの「イベントビューアー」やMacの「コンソール」アプリを用いると、システムやアプリケーションの動作履歴を確認できます。原因不明の再起動、エラーメッセージの多発、特定の日時に集中して発生した異常ログなどは、ウイルス活動を示唆することがあります。
- Windowsの場合:「スタート」→「イベントビューアー」を起動し、「システム」や「セキュリティ」の項目を確認します。
- 予期しないエラーや、権限昇格が不自然な形で行われているログを特定します。
- ログをインターネット検索し、似た症例がマルウェア関連として報告されていないか確認します。
CPU・メモリ使用率の異常を確認する
バックグラウンドでマルウェアが活動していると、通常業務とは無関係にCPUやメモリリソースが消費され、PCが異常に重くなります。
- Windowsの場合:「Ctrl + Shift + Esc」でタスクマネージャーを起動し、「プロセス」タブでCPU・メモリ使用率を監視します。
- Macの場合:「Finder」→「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「アクティビティモニタ」を起動します。
- 身に覚えのないプロセスがリソースを大量消費している場合、その名称を検索し、マルウェアでないか調べます。
一時的なリソース消費増加ではなく、継続的・断続的な異常使用が続くならウイルス感染を疑いましょう。
不審なファイル・プログラムの有無を確認する
ウイルスに感染している場合、知らないプログラムが勝手にインストールされていたり、怪しいファイルが増えていることがあります。
- Windows:「コントロールパネル」→「プログラムと機能」で未承認のプログラムを探します。
- Mac:「Finder」→「アプリケーション」フォルダで身に覚えのないアプリがないか確認します。
- 発見した不審なファイル名・アプリ名を検索し、マルウェアの報告例がないかチェックします。
ブラウザ挙動や設定変更の有無をチェックする
ブラウザのホームページ設定が勝手に変わったり、普段利用しない検索エンジンに置き換わっていたりする場合もウイルス感染の可能性があります。また、正体不明のツールバーや拡張機能、不審なポップアップ広告が増えるなどの症状も要注意です。
- ChromeやFirefoxなど、お使いのブラウザ設定画面で「拡張機能」や「プラグイン」を確認します。
- 不要な拡張機能や見覚えのないものを削除し、ブラウザを再起動します。
- 再度設定が勝手に変わる場合はマルウェアを強く疑い、セキュリティスキャンを行います。
ネットワークトラフィックの監視
ウイルス感染時には、攻撃者との不審な通信が行われるケースがよくあります。ネットワーク解析ツール(例:Wireshark)を使えば、異常なパケットや海外の怪しいIP宛て通信を検出できるかもしれません。
- 公式サイトからWiresharkをダウンロード・インストールします。
- 対象のネットワークアダプタを選択してトラフィックをキャプチャし、不審なデータ送出・受信がないか確認します。
- 異常通信を発見した場合、速やかにネットワークを遮断し、さらなる被害拡大を防ぎます。
パソコンがウイルス感染しているか自力で調べられない場合
ここからは、ユーザー自身による手動チェックに加えて、外部ツールや専門業者に依頼する場合の方法を紹介します。自分の力では判断が難しい場合や、より正確な検証が必要な場面で有効です。
オンラインスキャンツールを活用する
セキュリティベンダーの公式サイトや信頼できるオンラインサービスを用いて、ファイルやURLをスキャンすることで、ローカル環境で検出できなかったマルウェアを見つけられる可能性があります。多角的なツールを組み合わせると、精度が向上します。
- トレンドマイクロ、ESET、Nortonなど有名セキュリティベンダーのオンラインスキャンページへアクセスします。
- チェックしたいファイルやURLを指定してスキャンを開始します。
- 検出結果を踏まえ、問題があればローカル環境から当該ファイルを削除・隔離します。
また、「Have I Been Pwned(HIBP)」などのサービスで、自分のメールアドレスがデータ漏えいリストに含まれていないか確認することも間接的な安全確認につながります。
フォレンジック調査を依頼する
自力による確認作業には限界があります。そうしたケースでは、フォレンジック調査会社に依頼することで、専門家が証拠保全を行いながら詳細な解析を実施し、感染経路や被害範囲を正確に特定できます。
重要なのは、法的な証拠力の確保です。警察や裁判が絡むインシデントでは、正しい手順でデータを保全しなければ、後の法的手続きを有利に進めることが困難になります。フォレンジック専門家のサポートは、単なるウイルス特定に留まらず、将来的な法的問題にも備えた強力な解決策となります。
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まとめ:多面的なチェックでウイルス感染を早期発見
パソコンがウイルス感染しているかどうかを判断するには、一つの手段だけでなく、複数の観点から確認を行うことが大切です。セキュリティソフトによるスキャンやログ解析、CPUリソースチェック、不審ファイルの捜索、ブラウザ挙動・ネットワーク解析といった自分で行える調査を組み合わせれば、感染の可能性を高い精度で判定できます。
それでも判断が難しい場合、フォレンジック専門家への依頼が有効です。何よりも、疑いが生じた時点で素早く調査に着手することが、深刻な被害拡大を防ぐ鍵となります。
定期的なセキュリティ対策の見直しやOS・ソフトウェアのアップデート、そして怪しい兆候に気付くための基本知識を身につけることで、ウイルス感染リスクを低減し、安全なパソコン環境を維持していきましょう。