Wordファイルが破損して開けない場合の修復方法

Wordファイルを開こうとした際に、「ファイルが破損しているため開くことができません」というエラーメッセージが表示されることがあります。ファイルの破損は、保存中のエラーやストレージの障害、ウイルス感染など、さまざまな要因によって発生します。

本記事では、Wordファイルが破損して開けない原因を解説し、それぞれの状況に応じた修復方法を紹介します。適切な手順を試すことで、ファイルを復旧できる可能性があります。

Wordファイルが破損する主な原因

保存中のエラー

Wordファイルを編集中にPCが突然シャットダウンしたり、強制終了したりすると、データの整合性が崩れ、ファイルが破損することがあります。

ストレージの障害

HDDやSSDの不良セクタや故障が原因で、保存されたWordファイルが読み込めなくなる場合があります。特に、ストレージから異音がする、読み込みが遅い場合は、物理的な損傷の可能性が高くなります。
この場合、自力での復旧を試みると状況が悪化する可能性があるため、重要なデータがある場合は、専門業者に相談することをおすすめします。

ウイルスやマルウェアの影響

ウイルス感染によってWordファイルが破損したり、暗号化されて開けなくなることがあります。特に、不審なメールの添付ファイルを開いた後に問題が発生した場合は、ウイルススキャンを実行することが重要です。

ソフトウェアの不具合

Wordのプログラム自体に問題がある場合、正常なファイルでも開けなくなることがあります。この場合、Wordの修復や再インストールを試すことで解決する可能性があります。

Wordファイルを修復する方法

「開いて修復」機能を使用する

Wordには、破損したファイルを修復するための「開いて修復」機能が搭載されています。

「開いて修復」機能を使用する手順

1. Wordを開き、「ファイル」→「開く」→「参照」を選択する。
2. 破損したWordファイルを選択する。
3. 「開く」ボタンの横にある▼マークをクリックし、「開いて修復」を選択する。
4. ファイルが開くかどうか確認する。

オンライン修復ツールを利用する

Wordファイルの修復に特化したオンラインツールを利用すると、破損したファイルを回復できる可能性があります。

オンライン修復ツールを使用する手順（例: Recovery Toolbox）

1. 「Recovery Toolbox」などのオンライン修復ツールの公式サイトにアクセスする。
2. 「ファイルを選択」ボタンをクリックし、破損したWordファイルをアップロードする。
3. 「修復」ボタンをクリックし、修復プロセスを開始する。
4. 修復が完了したら、復元されたファイルをダウンロードして開けるか確認する。

デスクトップ修復ソフトを使用する

より高度な修復が必要な場合は、専用のデスクトップ修復ソフトを使用すると効果的です。

デスクトップ修復ソフトを使用する手順（例: Wondershare Repairit）

1. 「Wondershare Repairit」などの修復ソフトをダウンロードし、インストールする。
2. ソフトを起動し、「Wordファイル修復」機能を選択する。
3. 破損したWordファイルを追加し、「修復」をクリックする。
4. 修復が完了したら、プレビューで内容を確認し、正常に開けるかテストする。

Wordの「ファイル修復コンバーター」機能を使用する

Wordの「ファイル修復コンバーター」を使用することで、破損したファイルを開ける場合があります。

ファイル修復コンバーターを使用する手順

1. Wordを開き、「ファイル」→「開く」→「参照」を選択する。
2. ファイルの種類を「すべてのファイル」に変更する。
3. 破損したWordファイルを選択し、「開いて修復」を試す。

専門業者に依頼する

Wordファイルが深刻に破損している場合や、ストレージの故障が疑われる場合は、自己対応では復旧が難しくなります。上記の方法で解決しない場合、パソコンが物理的に故障している可能性があります。専門業者に相談することで、データ復旧の可能性が高まります。

特に「機器に衝撃を与えた」「異音がする」など、物理障害が疑われる場合は、個人でのデータ復旧・修復が非常に困難です。これに限らず、自力で障害の発生個所や原因を特定するのは困難です。

故障している機器には通電をせず、専門業者に修復・復旧を依頼することをおすすめします。高い技術を持つ専門業者では、膨大なケーススタディから機器の状況を判断し、エンジニアが処置を行います。

ただし、データが「必要」か「不要」かで依頼先は変わってきます。

データが必要な方は「データ復旧サービス」へ

HDDのバックアップを取っている場合は、バックアップからデータを復元できるため、内部のデータが失われても問題ありません。しかしバックアップを取っておらず、内部に保存されているデータを取り出したい場合は、データ復旧サービスに相談しましょう。

ただし、データ復元業者は国内で100社以上もあり、技術力や設備にも大きな差があります。復旧業者を選ぶ際は、技術力と対応実績を基準にしてください。

技術力の高いデータ復旧業者では、復旧ツールでは対応できない物理障害にも対応しており、高い復旧率でデータを取り出すことができます。しかし、技術力の乏しい業者に依頼すると、復旧に失敗するリスクが高く、他の業者に依頼した時には手遅れとなってしまう場合があります。

また、対応実績が多ければ多いほど、データ復旧にまつわる知見やノウハウが膨大に蓄積されているため、安心して復旧作業を任せられるといえるでしょう。

データ復旧サービスと業者選定の基準については、詳しく解説している以下の記事を是非ご覧ください。

PCを正常に作動させたい方は「メーカー・修理業者」へ

メーカーや修理業者は、パソコンの動作を回復することが目的です。そのため、修理を依頼すると、再び「機器」を使用できるようになりますが、データは初期化され、取り出すことができなくなります。

データのバックアップがなく、フリーズを起こしたパソコンからデータを取り出したい場合は、修理ではなくデータ復旧業者に相談することをおすすめします。

おすすめのデータ復旧専門業者

デジタルデータリカバリー

デジタルデータリカバリーは、14年連続国内売上No.1の最大手のデータ復旧専門業者です。

復旧率は91.5%とかなり高い技術力を有しており、RAID復旧のノウハウを持ったエンジニアが複数名チームとなって対応することで、早期に破損個所のすべての特定ができ、修復を行うことができます。

また2021年には、HDDの最難関障害である「スクラッチ障害」の復旧技術や、SSDやSDカードのような「メモリ媒体」の復旧技術が評価され、東京都の経営革新優秀賞を受賞しました。その復旧技術・設備が詰まっている復旧ラボは見学が可能です。

また、累積の相談件数は46万件を超え、官公庁や大手企業との取引実績も豊富です。さらに、依頼されたものの8割を48時間以内に復旧するスピードも優秀です。

24時間365日の受付対応に加え、機器は全国5拠点への持ち込み・配送・出張と臨機応変に対応してくれます。相談から見積もりが無料で行えるため、データ復旧専門業者の選定に困っていたら、まずは最大手であるデジタルデータリカバリーへ相談することをおすすめします。

デジタルデータリカバリーのさらに詳しい情報は公式サイトへ

まとめ

Wordファイルが破損して開けない場合、「開いて修復」機能の使用、オンラインツールの活用、デスクトップ修復ソフトの利用など、複数の修復方法を試すことで復旧できる可能性があります。

しかし、HDDやSSDの故障が原因の場合、自力での対応が難しくなるため、無理に修復を試みず、専門業者に相談することをおすすめします。