「自分は管理者アカウントなのに、ファイルやフォルダへのアクセスが拒否される」──Windows 10ユーザーにとって、そんな理不尽なエラーに直面することは珍しくありません。システムの深いところでアクセス制御が行われているため、単に「管理者」であっても許可されない操作があるのです。本記事では、管理者なのにアクセスが拒否される場合の原因と対処法を、実践的にわかりやすく解説します。
| 本ページには広告が含まれています。本コンテンツ経由で商品・サービスの申込みがあった場合、企業から送客手数料を受け取ることがあります。 |
Windows10で管理者なのにアクセスが拒否される主な原因
ファイル・フォルダの権限設定
アクセス対象のファイルやフォルダのセキュリティ設定が、「管理者アカウント」に対してもアクセスを拒否しているケースがあります。これは別のユーザーで作成されたファイルや、外部から持ち込まれたデータによく見られます。
ユーザーアカウント制御（UAC）の制限
Windowsにはセキュリティ機能のひとつとしてUAC（ユーザーアカウント制御）が搭載されています。UACにより、たとえ管理者であっても、一部の操作が明示的な許可なしには実行できません。
管理者アカウントが実は制限付き
「管理者」と表示されていても、本来の「Administrator（内蔵管理者）」とは別の制限があることがあります。これは企業や学校などのPCに多く見られる仕様です。
システムファイルの破損
Windowsの内部ファイルが破損していると、権限チェックの処理が正しく動かず、誤ってアクセスが拒否されるケースもあります。この状況下だとデータ消失リスクに直面しているといえます。失いたくないデータがある方は専門業者に問い合わせておきましょう。
マルウェアやセキュリティソフトの干渉
悪質なマルウェアがファイルのアクセス権を変更している可能性があります。また、セキュリティソフトの誤検知が原因となることもあります。
次章では、これらの原因ごとに最適な対処法を詳しくご紹介します。
管理者なのにアクセスが拒否されるときの対処法
ファイルやフォルダのアクセス権を確認・変更する
まずは対象のファイルやフォルダのセキュリティ設定を確認し、必要に応じてフルコントロールの権限を付与しましょう。
アクセス権の変更手順
- 対象のフォルダやファイルを右クリックし「プロパティ」を選択
- 「セキュリティ」タブを開き、「編集」ボタンをクリック
- ユーザーアカウント（または「Administrators」）を選択
- 「フルコントロール」にチェックを入れて「適用」
内蔵のAdministratorアカウントを有効化する
Windowsには「Administrator」という特別な管理者アカウントが存在し、通常は非表示になっています。これを有効にすることで、アクセス制限を回避できることがあります。
Administratorアカウント有効化手順
- 「スタート」メニューで「cmd」と入力し、右クリック→「管理者として実行」
- 以下のコマンドを入力：
net user administrator /active:yes - 成功と表示されたら、再起動してAdministratorでログイン可能になります
ユーザーアカウント制御（UAC）のレベルを下げる
UACの設定により、一部のフォルダ操作がブロックされることがあります。設定を変更することで一時的に制限を緩和できます。
UAC設定変更手順
- 「スタート」→「検索」で「UAC」と入力し、「ユーザーアカウント制御の設定の変更」を開く
- スライダーを「通知しない」まで下げ、「OK」をクリック
- 再起動して効果を確認
マルウェアスキャンを実行する
ウイルスやマルウェアが原因でアクセス制限がかかっている可能性もあります。信頼できるセキュリティソフトで全体スキャンを実行しましょう。
マルウェアスキャンの手順
- Windows セキュリティを開く（スタート → 設定 → プライバシーとセキュリティ）
- 「ウイルスと脅威の防止」→「クイックスキャン」または「フルスキャン」を実行
- 必要に応じて検出された項目を削除
システムファイルの修復を行う
ファイル破損が原因の場合、SFCやDISMコマンドを使ってシステムファイルを修復することで解消される場合があります。
SFCとDISMの実行手順
- 「スタート」→「cmd」と入力し、右クリックで「管理者として実行」
- 以下を順番に実行：
sfc /scannowDISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth - 完了後、PCを再起動
セーフモードでの起動
通常のモードでアクセスできない場合でも、セーフモードであれば操作が可能なことがあります。
セーフモード起動手順
- 「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」→「今すぐ再起動」
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」
- 再起動後、「4」キーを押してセーフモードで起動
専門業者に相談する
これらの対処法でも解決できない場合、システムファイルやHDD/SSDの故障など、より深刻な問題が潜んでいる可能性があります。誤った操作により重要なデータが失われる前に、データ復旧の専門業者へ相談することをおすすめします。
おすすめのデータ復旧専門業者
デジタルデータリカバリーは、14年連続国内売上No.1の最大手のデータ復旧専門業者です。
復旧率は91.5%とかなり高い技術力を有しており、RAID復旧のノウハウを持ったエンジニアが複数名チームとなって対応することで、早期に破損個所のすべての特定ができ、修復を行うことができます。
また2021年には、HDDの最難関障害である「スクラッチ障害」の復旧技術や、SSDやSDカードのような「メモリ媒体」の復旧技術が評価され、東京都の経営革新優秀賞を受賞しました。その復旧技術・設備が詰まっている復旧ラボは見学が可能です。
また、累積の相談件数は46万件を超え、官公庁や大手企業との取引実績も豊富です。さらに、依頼されたものの8割を48時間以内に復旧するスピードも優秀です。
24時間365日の受付対応に加え、機器は全国5拠点への持ち込み・配送・出張と臨機応変に対応してくれます。相談から見積もりが無料で行えるため、データ復旧専門業者の選定に困っていたら、まずは最大手であるデジタルデータリカバリーへ相談することをおすすめします。
| 持ち込み拠点 | 東京/六本木(本社)、神奈川、愛知、大阪、福岡 | 取り引き実績 | 官公庁や大手企業を含めた累積41万件の相談実績 |
| 報酬体系 | 原則成功報酬制 | 無料サービス | 相談・初期診断・見積もりまで無料(デジタルデータリカバリーへの配送も無料) |
| 復旧期間 | ・最短当日に復旧完了 ・約80%が48時間以内に復旧完了 | 出張対応 | あり(法人のみ) |
| セキュリティ | ISO27001/Pマーク/外部委託警備員のチェック/NDA締結 | 対応メディア | RAID機器(NAS/サーバー)、パソコン(ノート/デスクトップ)、外付けHDD、SSD、USBメモリ、ビデオカメラ、SDカード・レコーダー等記憶媒体全般 |
| 復旧料金 | ◇相談から見積もりまで無料 500GB未満：5,000円〜 500GB以上：10,000円〜 1TB以上：20,000円〜 2TB以上：30,000円〜 | 特長 | ・データ復旧専門業者において14年連続データ復旧国内売り上げNo.1 ・復旧率最高値91.5%の非常に高い技術力 ・官公庁や大手企業を含む累積46万件以上の相談実績 |
デジタルデータリカバリーのさらに詳しい情報は公式サイトへ
まとめ
Windows10で「管理者なのにアクセスが拒否される」という現象は、単なる権限ミスだけでなく、UACの仕様やファイル破損、マルウェアの影響などさまざまな要因が複雑に絡んでいます。焦らず順番に原因を切り分け、適切な手順で対処していくことが大切です。
特に、誤ったファイル操作によるデータ損失を防ぐためにも、大切なデータが含まれている場合は、早い段階で専門家への相談を検討しましょう。