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パソコンを立ち上げても「Windowsが起動できません」という表示が出る…。Windows 10をUEFIモードで使用している場合、起動エラーの背景には複雑なブート構造のトラブルが潜んでいることがあります。EFIパーティションの破損やブートマネージャーの不具合など、原因は多岐にわたります。本記事では、UEFIモードでWindowsが起動しない原因と、状況に応じた正しい対処法を詳しく解説します。
自己修復を試みると状況が悪化することもあるため、もし解決できない場合は、専門業者に相談することが最善です。適切な手順でデータ復旧を行いましょう。
Windows 10がUEFIモードで起動しない主な原因
UEFI環境では、ブートプロセスが従来のBIOSとは異なり、EFIパーティションやブートマネージャーなど複数の要素が正しく動作して初めてWindowsが起動します。これらのどこかに不具合があると、起動不能やループ状態になる可能性があります。
スタートアップ修復の失敗
Windowsには自動修復機能が備わっていますが、起動エラーが深刻な場合、修復が繰り返されるだけで解決に至らないケースがあります。
UEFI設定の誤り
BIOS/UEFIの設定でブートモードがLegacyになっている、またはSecure Bootが不適切な状態にあると、起動時にエラーが発生する原因になります。
EFIシステムパーティションの不具合
UEFIモードでの起動には「EFIシステムパーティション」が不可欠ですが、これが破損していたり削除されていると、正常にブートできなくなります。
ブートマネージャーの破損
Windows Boot Managerが正しく構成されていない、あるいは壊れている場合、UEFIからの起動に失敗します。もし重大なファイル破損が発生した場合、一般的な方法では復元が難しいことが多いため、専門業者に相談するのが最も効果的です。
ハードウェアやドライバの問題
SSDやHDDなどの物理障害、もしくはストレージドライバの異常により、起動不能となることもあります。異音やPC動作が極端に遅いと内部パーツの破損が考えられ、無理に使用したり自己修理を試みると、状況が悪化する可能性があります。物理的な障害が疑われる場合は、専門業者に相談し、適切な診断を受けることをお勧めします。
次の章では、これらの原因に応じた実践的な対処法を順に解説していきます。
UEFIモードでWindows 10が起動しないときの対処法
対処法は、システムファイルの自動修復からEFIパーティションの再構築まで段階的に進めるのが効果的です。以下の手順でデータ修復が可能な場合もありますが、操作ミスが原因でデータを失うリスクもあります。重要なデータが含まれている場合、専門業者に依頼する方が安全です。
スタートアップ修復を実行する
インストールメディア（USB）を使って起動し、Windowsの修復機能を試します。
スタートアップ修復手順
- インストールUSBをPCに挿入し電源を入れる
- 「Windows セットアップ」が起動したら「次へ」→「コンピューターを修復する」
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ修復」を選択
- 修復完了後、自動で再起動される
コマンドプロンプトからbootrecコマンドを実行する
スタートアップ修復で直らない場合は、手動でブートセクターを修復します。
bootrecの実行手順（コマンドプロンプトの入り方含む）
- インストールUSBからPCを起動
- 「Windows セットアップ」→「次へ」→「コンピューターを修復する」
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」を選択
以下のコマンドを順に入力してEnter
bootrec /FixBoot
bootrec /FixMbr
bootrec /ScanOs
bootrec /RebuildBcd - 完了後、「exit」で終了し再起動
UEFIファームウェア設定を確認・修正する
UEFI設定が適切でないと、OSが正しく起動しません。BIOS設定画面で確認・修正しましょう。
UEFI設定確認手順
- PC起動時に「DEL」キーまたは「F2」キーを押してBIOS画面へ入る
- 「Boot」タブで「Boot Mode」を「UEFI」に変更
- 「Secure Boot」の有効／無効を適宜切り替え（通常は「無効」推奨）
- 設定を保存して再起動
EFIパーティションを再構築する
EFIパーティションが破損している場合は、DiskPartとbcdbootコマンドで手動修復が可能です。
EFI再構築手順
- インストールUSBから「コマンドプロンプト」を開く
以下のコマンドを順に入力してEnter
diskpart
list disk
select disk 0 （通常は0、複数ある場合は確認）
list volume
select volume X （EFIと記載されているボリューム）
assign letter=Z
exit
cd /d Z:\EFI\Microsoft\Boot\
bootrec /FixBoot
bcdboot C:\Windows /l ja-jp /s Z: /f UEFI - 「exit」で終了後、再起動
専門業者に相談・復旧を依頼する
上記の対処法でも解決しない場合や、重要なデータを安全に取り出したい場合は、無理に操作を続けずデータ復旧の専門業者に相談するのが確実です。
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まとめ
Windows 10がUEFIモードで起動しない原因には、スタートアップ修復の失敗やEFIパーティションの破損、UEFI設定ミス、ブートマネージャーの異常、ハードウェア故障などが考えられます。
本記事では、各原因に対するすべての対処法をコマンド付きで詳細に解説しました。自己対応が難しいと感じたら、早めに専門業者へ相談し、安全にデータを保護してください。