【2025年版】RAID再構築が終わらない?原因と対処法まとめ

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RAID構成のストレージで「再構築が進まない」「途中で止まってしまう」といったトラブルが発生すると、業務やシステム運用に深刻な影響を与える可能性があります。この記事では、RAID再構築が完了しない原因を体系的に整理し、それぞれに応じた実践的な対処法を詳しくご紹介します。

自己修復を試みると状況が悪化することもあるため、もし解決できない場合は、専門業者に相談することが最善です。適切な手順でデータ復旧を行いましょう。

RAID再構築が完了しない原因

RAIDの再構築(リビルド)が進まない原因は、ディスク自体の不良から、ソフトウェア設定やハードウェア構成まで多岐にわたります。以下に代表的な要因を解説します。

システム設定の不具合

RAIDコントローラーのファームウェア異常や誤った構成情報によって、パリティ計算にズレが生じ、再構築が正しく進まなくなるケースもあります。QNAPなどのNASでは自動リビルドが無効になっていることもあります。

操作環境の問題

電源不安定やリビルド中のディスク着脱・電源断など、人為的な要因もトラブルの一因になります。また、ファイルシステムの破損がリビルドプロセスを妨げる場合もあります。

パフォーマンスの制約

旧型のRAIDコントローラーや、大容量で断片化されたデータを含むボリュームでは、処理が追いつかず進行が異常に遅くなることがあります。

ファイルシステムの破損

RAIDレベルに関わらず、上位層のXFSやNTFSなどのファイルシステムが破損していると、再構築処理がエラーで停止する可能性があります。一般的な方法でファイルを修復できない、あるいは重要なデータの場合、専門業者に相談するのが最も効果的です。

記録メディアの物理障害

RAIDに使用しているストレージが物理的に故障している場合、再構築は停止し、データ全体にアクセスできなくなる危険があります。特に異音やPC動作が極端に遅いと内部パーツの破損が考えられ、無理に使用したり自己修理を試みると、状況が悪化しデータ損失の可能性があります。物理的な障害が疑われる場合は、専門業者に相談し、適切な診断を受けることをお勧めします。

次に、それぞれの原因に対応した具体的な対処法を順番に解説します。

RAID再構築が完了しないときの対処法

再構築エラーへの対応はスピードと正確性が求められます。以下の方法を順に試してみてください。

即時バックアップを作成する

再構築中にアクセスできる状態であれば、データの退避を最優先に行ってください。

バックアップ作成手順

  1. RAIDボリュームにアクセス可能か確認
  2. 外部ストレージやNASに重要ファイルをコピー
  3. 可能であれば対象フォルダをRead-Only属性に設定

ディスクのSMART診断を行う

HDDやSSDの健康状態を確認することで、再構築に影響を与える不良セクタなどを検出できます。

SMART診断手順(Linux)

  1. smartctl -a /dev/sdXでSMART情報を確認
  2. 代替処理済セクタ数(Reallocated Sector Count)などに異常がないか確認
  3. 読み取り・書き込みエラーが頻発している場合は該当ディスクを交換

RAIDコントローラーの再設定を行う

ファームウェアやキャッシュ設定の不具合によりリビルドが正しく動作しないことがあります。

コントローラー再設定手順

  1. RAID管理ツールでステータス確認(例:Intel RST、MegaRAIDなど)
  2. ファームウェアが古い場合は製品サイトから最新版を適用
  3. 書き込みキャッシュ設定を見直し、安定設定に変更

QNAPなどNASで手動リビルドを実行

一部のNASでは自動リビルドが無効化されており、手動操作が必要な場合があります。

NASでの手動リビルド手順(QNAP例)

  1. QTSにログイン →「Storage & Snapshots」を開く
  2. 該当RAIDグループを選択 →「Configure Spare Disk」をクリック
  3. リビルド対象ディスクを手動で追加して実行

パリティ情報を強制的に再構築

LinuxなどのソフトウェアRAIDでは、mdadmコマンドでパリティ再構築を強制することが可能です。

mdadmでの再構築手順

  1. mdadm –detail /dev/md0で状態確認
  2. mdadm –assemble –force /dev/md0 /dev/sd[b,c,d]で強制再構築
  3. cat /proc/mdstatで進捗を監視

ファイルシステムのエラーをチェックする

RAIDボリュームがマウントできる場合、ファイルシステムの整合性を確認・修復します。

ファイルシステム修復手順(Linux)

  1. 対象ボリュームをアンマウント(例:umount /dev/md0)
  2. fsck /dev/md0で修復処理を実行
  3. 完了後に再マウントして状態を確認

UPS導入などの環境改善

電源トラブルを回避することで、RAIDの安定運用と再構築の失敗を予防できます。

UPS導入の推奨手順

  1. 定格出力が機器構成に適合したUPSを選定
  2. RAID機器・NAS・ルーター等を接続
  3. 停電時の自動シャットダウン設定を有効化

専門業者に相談・依頼する

複数のディスク障害やコントローラー不良、RAID情報の破損など複雑な障害には、専門業者による復旧が最も安全です。

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まとめ

RAIDの再構築が完了しない原因は、物理障害、ファイルシステムの破損、コントローラーの設定ミスなど、様々な要素が絡んでいます。放置するとデータ消失やさらなる障害を招くため、早期の対処が不可欠です。

まずはデータのバックアップを取り、SMART診断やファイルシステムのチェック、RAID設定の見直しを行いましょう。もし物理障害や複数のディスク障害が疑われる場合は、速やかに専門業者への相談をおすすめします。

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