【必見】「ディレクトリ名が無効です」エラーの原因と対処法

ファイルを開こうとした際やUSBメモリを接続したとき、「ディレクトリ名が無効です」と表示されて困った経験はありませんか？このエラーは、見た目は単純でも、背景に複数の原因が潜んでいる可能性があります。自己流で対処すると、データ損失を引き起こす危険性もあるため、慎重な対応が求められます。本記事では、エラーの原因を分類したうえで、具体的かつ安全な対処法を詳しく解説します。

自力での修復に不安がある方は

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※この記事は2024年8月に更新されています 「外付けHDD(ハードディスク)が突然壊れてしまった！」「PC(パソコン)を落としてしまい画面が付かなくなった…

サイバーセキュリティ総研

「ディレクトリ名が無効です」と表示される主な原因

このエラーは一見するとシンプルですが、その背景には複雑な問題が隠れていることがあります。原因を正しく把握することで、適切な対処に繋がります。以下に代表的な原因を紹介します。

デバイスの認識不良や接触不良

USBメモリや外付けHDD、SDカードなどがPCで正しく認識されていない場合、ディレクトリ（フォルダ）の場所が取得できず、エラーが表示されます。接触不良や破損も原因になります。

ファイル名・フォルダ名の規則違反

Windowsでは、ファイルやフォルダの名前に使用できない文字や予約語があります。これらを含む名前を使用していると、アクセスできなくなりエラーが表示されます。

ファイルシステムの破損

予期せぬ電源オフや強制終了によって、ファイルシステムが壊れると、ディレクトリへのパスが参照できなくなる場合があります。特に外部ストレージでよく見られます。

ドライバーやOSの不具合

古いデバイスドライバーや未更新のWindowsシステムが、エラーの原因になることもあります。互換性の問題により正しくディレクトリを認識できなくなります。

ハードウェアの物理障害

HDDやSSDなどの記憶媒体が物理的に損傷している場合、内部の基板やヘッド、メモリチップなどに問題が生じ、ディレクトリ情報を含む領域へのアクセスが物理的に不可能になります。落下や衝撃、水濡れ、高温環境などが原因となることが多く、デバイス自体が認識されなくなる、異音がする、アクセスに時間がかかるといった症状が見られます。

自力でストレージデバイスを分解し修復しようとすると、内部パーツを誤って傷つけ物理的な損傷が悪化し、復旧が不可能になる可能性もあります。特にHDDやSSDは内部構造が複雑で、分解後、元通りに組み立てることが難しいです。正しく組み立てられなければ、動作しなくなることがあります。専門知識が不足していると、適切な手順を踏めず、データ損失が拡大する恐れもあります。

自力で修復する場合のリスク

▶ ほこりや異物が悪影響を与えてしまう

▶ 内部パーツに修復できない傷が付いてしまう

▶ 知識不足で誤った復旧を行ってしまう

ストレージデバイスの自力での修復は非常に難しく、誤った方法で作業を進めると、データが完全に失われるリスクがあります。安全にデータを復旧させたい場合、データ復旧業者に依頼することが確実です。編集部が厳選したおすすめ業者は下記のボタンからご参照ください。

このように、原因はハードウェアからソフトウェアまで多岐にわたります。誤った操作を行うとデータが失われる恐れがあるため、次に解説する対処法を慎重に実行してください。

「ディレクトリ名が無効です」エラーの対処法

以下では、原因ごとに対応可能な具体的対処法を順を追って解説します。可能な限り、上から順番に試すことをおすすめします。

パソコンを再起動する

一時的なトラブルであれば、パソコンの再起動だけでエラーが解消されることがあります。再起動はスタートメニューから正常に行いましょう。

再起動の手順

1. スタートメニューを開きます。
2. 「電源」アイコンをクリックし、「再起動」を選びます。
3. PCが再起動したら、再度デバイスを接続してエラーが解消されたか確認します。

USBポートや接続機器の確認

接触不良やポートの不具合が原因で、デバイスが認識されていない可能性があります。物理的な接続環境を確認しましょう。

接続環境の確認手順

1. 他のUSBポートに接続してみます。
2. 別のPCに接続して、デバイスが認識されるか確認します。
3. ケーブルや変換アダプターを交換して再接続します。

ディスクエラーチェックを行う

Windowsのコマンドを使って、ディスクのエラーチェックと修復を行います。ファイルシステムの修復に有効です。

chkdskコマンドによる修復手順

1. スタートメニューを右クリックし、「Windowsターミナル（管理者）」を選択します。
2. 以下のコマンドを入力します（Xは該当ドライブ）：
   chkdsk X: /f /r
3. 完了後、PCを再起動してデバイスの認識を確認します。

ドライバーの更新または再インストール

古いまたは破損したドライバーが原因でディレクトリが認識されない場合は、ドライバーの更新や再インストールが有効です。

ドライバー更新手順

1. Windowsキーを押し、「デバイスマネージャ」と入力して開きます。
2. 問題のあるデバイスを右クリックし、「ドライバーの更新」を選びます。
3. 「自動で検索」を選択し、案内に従って更新します。

システムファイルの修復（SFC）

Windows自体のファイルに破損がある場合、SFCコマンドを使用して修復します。

SFC実行手順

1. 管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。
2. 以下のコマンドを入力して実行：
   sfc /scannow
3. スキャンが完了するまで待ち、PCを再起動して問題が解決したか確認します。

ファイル名・パスの確認と修正

使用できない文字や長すぎるパスが原因となっている可能性があります。名前や階層を見直しましょう。

名前・パスの修正手順

1. エラーが出ているファイルまたはフォルダを右クリックして「名前の変更」を選択。
2. 記号（:、*、?など）や予約語（CONなど）が使われていないか確認し、修正。
3. フォルダの階層が深すぎる場合は、より浅い階層へ移動させてからアクセスします。

ドライブ文字の変更

Windowsがドライブに割り当てた文字に問題がある場合、新しい文字に変更することで解消されることがあります。

ドライブ文字の変更手順

1. 「スタートメニュー」から「ディスクの管理」と検索し、開きます。
2. 対象のドライブを右クリックして「ドライブ文字とパスの変更」を選択します。
3. 「変更」をクリックして、未使用の別のドライブ文字を選択し、適用します。

Tempフォルダを作成・確認する

一部のソフトウェアが一時ファイルを保存できず、エラーを引き起こすケースがあります。Tempフォルダを手動で確認し、新しく作成することで改善することがあります。

Tempフォルダの作成手順

1. 「Windowsキー + R」を押し、「%temp%」と入力してEnter。
2. 開いたフォルダ内で右クリックし、「新しいフォルダ」を作成。
3. 必要に応じて、アプリ側の一時保存先に指定します。

専門業者に相談・依頼する

ここまでの対処法を試しても改善できなかった場合、機器に重大なエラーや物理的な故障が生じている可能性が高いです。この場合、続けて使用すると損傷がひどくなり、復旧できなくなる可能性があります。さらに、自力で分解したり復旧作業を行うのも状態が悪化するケースが多いです。少しでもデータを失いたくない方は速やかに専門業者に相談することをおすすめします。

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