【要注意】HDDから異音…それ、ヘッドクラッシュかも？原因と対処法を解説

HDDから「カチカチ」や「ガリガリ」といった異音が発生し、突然パソコンが起動しなくなった…。それは「ヘッドクラッシュ」が原因かもしれません。ヘッドクラッシュとは、HDD内部の磁気ヘッドがデータを記録する円盤（プラッタ）に接触してしまう深刻な物理障害です。この記事では、ヘッドクラッシュの原因や症状、適切な対処法をわかりやすく解説します。

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サイバーセキュリティ総研

ヘッドクラッシュの原因

ヘッドクラッシュは物理的な障害の中でも特に深刻なもので、データが回収不可能になるリスクがあります。通常、磁気ヘッドはプラッタ表面（データを保存している円盤）からわずかに浮いた状態で高速回転するプラッタ上を読み書きしていますが、何らかの衝撃や劣化によって接触が起きると、データ領域に傷がつき、情報が破損・消失する恐れがあります。

以下に代表的な原因を紹介します。

異物混入

HDD内部にホコリや湿気が入り込むことで、ヘッドが正常に動作しなくなり、プラッタに接触してしまうことがあります。

過熱

通気性の悪い場所や高負荷での使用が続くと、内部が過熱し、膨張による変形でヘッドが接触するリスクが高まります。

製造上の欠陥

まれに製造段階での初期不良や設計不備が原因で、使用初期にヘッドクラッシュが発生することもあります。

経年劣化

長期間使用されたHDDでは、部品が摩耗してヘッドの位置が不安定になり、クラッシュが起きやすくなります。

物理的衝撃

HDDを落としたり、動作中に強い振動を加えたことで、磁気ヘッドがプラッタに接触し、傷をつけてしまうケースです。

ストレージ機器に物理障害が発生している状態で、むやみに通電や再起動、フリーソフトの使用、分解などを行うと、状況が悪化し、復旧の難易度が大きく上がることがあります。特にHDDやSSDは精密機器であり、ちょっとした刺激や誤操作でも内部パーツが傷ついたり、データが上書きされたりして、最終的に復旧不可能になるリスクもあります。誤った対処で大切なデータを失ってしまう前に、まずは専門業者への相談をおすすめします。

自力で修復する場合のリスク

▶ ほこりや異物が悪影響を与えてしまう

▶ 内部パーツに修復できない傷が付いてしまう

▶ 知識不足で誤った復旧作業を行ってしまう

ストレージデバイスの自力での修復は非常に難しく、誤った方法で作業を進めると、データが完全に失われるリスクがあります。安全にデータを復旧させたい場合、データ復旧業者に依頼することが確実です。編集部が厳選したおすすめ業者は下記のボタンからご参照ください。

ヘッドクラッシュの主な症状

ヘッドクラッシュは、初期段階でもいくつかの明確なサインが現れます。次のような症状が見られたら、直ちに使用を中止してください。

• HDDから「カチカチ」「ガリガリ」「キーキー」といった異常音がする
• パソコンがHDDを認識しない、または起動しない
• ファイルが突然消えたり、アクセスできなくなる
• PCの動作が極端に遅くなり、頻繁にフリーズする

ヘッドクラッシュ時の対処法

ヘッドクラッシュは自己流での修復がほぼ不可能な障害です。誤った対応により、さらにデータが失われるリスクが高まるため、専門業者に相談するのをおすすめします。

使用を直ちに停止する

異音や動作不良に気づいたら、まずはすぐに電源を切って通電を止めましょう。これ以上の通電によりプラッタ表面に傷が入り、データ復旧が困難になる恐れがあります。

通電停止の手順

1. パソコンの動作を止め、HDDのアクセスが終了するのを確認。
2. シャットダウン操作を行い、安全に電源を切る。
3. 可能であればHDDを取り外して保管する。

専門業者に相談・依頼する

ここまでの対処法を試しても改善できなかった場合、機器に重大なエラーや物理的な故障が生じている可能性が高いです。この場合、続けて使用すると損傷がひどくなり、復旧できなくなる可能性があります。さらに、自力で分解したり復旧作業を行うのも状態が悪化するケースが多いです。少しでもデータを失いたくない方は速やかに専門業者に相談することをおすすめします。

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