【自力で直せる？】Windows 7が起動しない原因と対処法

ある日突然、Windows 7のパソコンが起動しなくなった…。仕事で使う大事なデータや思い出の写真が入ったままでは、冷静でいられないものです。この記事では、Windows 7が起動しない原因を詳しく解説したうえで、すぐに試せる対処法を掲載します。

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サイバーセキュリティ総研

Windows 7が起動しない主な原因

Windows 7が突然起動しなくなる原因は、ハードウェアやソフトウェアなど多岐にわたります。軽度のソフト障害から重度の物理的な故障まで、原因によって対応方法も大きく異なります。

放置したり、誤った操作をすると、以下のような深刻な問題が発生する可能性があります。

• 保存していた重要なファイルが完全に消失する
• システムが破損して起動不能になり、業務や日常生活に支障をきたす
• HDDやSSDの状態が悪化して、データ復旧の難易度が上がる

そうならないためにも、まずは考えられる原因を理解することが大切です。

OSのプログラムに障害が発生している

システム内部のプログラムが異常を起こしていると、Windows 7が起動時に正しく動作せず、黒い画面やロゴ表示のまま止まることがあります。

ファイルシステムの異常

ファイルシステムとは、HDDやSSDのデータ配置の仕組みです。これが破損していると、OSがデータを正しく読み込めず、起動しない原因になります。

ブートセクタやブートパーティションの破損

電源断やウイルス感染などが原因で、OSの起動に必要なブート領域が破損すると、Windowsが正しく起動できなくなることがあります。

起動に必要なファイルの削除

重要なシステムファイルを誤って削除すると、Windowsが必要な構成情報を読み込めず、正常に起動できなくなるリスクがあります。

システムファイルやレジストリの破損

突然の強制終了や停電により、システムファイルやレジストリが壊れると、エラーが発生しOSの起動処理が停止する場合があります。

HDDやSSDの物理的損傷

HDD内部のディスクやヘッドの物理的な破損、不良セクタの発生などにより、起動に必要なデータにアクセスできないことがあります。異音やPCの動作が極端に遅いと物理障害の可能性が高いです。

ストレージ機器に物理障害が発生している状態で、むやみに通電や再起動、フリーソフトの使用、分解などを行うと、状況が悪化し、復旧の難易度が大きく上がることがあります。特にHDDやSSDは精密機器であり、ちょっとした刺激や誤操作でも内部パーツが傷ついたり、データが上書きされたりして、最終的に復旧不可能になるリスクもあります。誤った対処で大切なデータを失ってしまう前に、まずは専門業者への相談をおすすめします。

自力で修復する場合のリスク

▶ ほこりや異物が悪影響を与えてしまう

▶ 内部パーツに修復できない傷が付いてしまう

▶ 知識不足で誤った復旧作業を行ってしまう

ストレージデバイスの自力での修復は非常に難しく、誤った方法で作業を進めると、データが完全に失われるリスクがあります。安全にデータを復旧させたい場合、データ復旧業者に依頼することが確実です。編集部が厳選したおすすめ業者は下記のボタンからご参照ください。

Windows 7が起動しない場合の対処法

Windows 7が起動しない状況でも、状態に応じた対処法を試すことで復旧できる可能性があります。ここでは、それぞれの原因に対応する具体的な手順を詳しく解説します。

スタートアップ修復を試す

Windows 7の自動修復機能「スタートアップ修復」は、起動に関する問題を自動で診断・修復してくれます。特にファイルシステムの異常やブート領域の破損などに有効です。

スタートアップ修復の手順

1. 電源を入れた直後に[F8]キーを連打し、「詳細ブートオプション」を表示する。
2. 「コンピューターの修復」を選び、「システム回復オプション」画面へ進む。
3. 「スタートアップ修復」を選択して実行する。

コマンドプロンプトで修復する

スタートアップ修復で改善しない場合、コマンドプロンプトで「bootrec」や「chkdsk」コマンドを使ってMBRやブートセクタの修復を行う方法があります。

コマンドプロンプト修復手順

1. 「システム回復オプション」から「コマンドプロンプト」を開く。
2. 以下のコマンドを順番に入力し、それぞれEnterを押す。
   ・bootrec /fixmbr
   ・bootrec /fixboot
   ・chkdsk C: /f /r
3. 完了後、PCを再起動する。

システムの復元を利用する

以前の復元ポイントがある場合は、Windowsを正常に起動していた状態へ戻す「システムの復元」が有効です。プログラムの更新やレジストリ破損による起動不良に対応できます。

システムの復元手順

1. 「システム回復オプション」画面で「システムの復元」を選択する。
2. 推奨または任意の復元ポイントを選び「次へ」をクリック。
3. 復元が完了したら、PCを再起動する。

BIOS設定を確認する

ハードウェアの設定ミスや外付けデバイスの影響で起動できないケースもあります。BIOSの設定を確認して正しい起動順になっているか確認しましょう。

BIOS確認の手順

1. PC起動時に[DEL]キーまたは[F2]キーなどを押し、BIOS画面に入る。
2. 「Boot」タブで起動デバイスの順番を確認・変更する。
3. 「Save & Exit」で保存して再起動する。

Windows 7を再セットアップする

全ての方法で改善しない場合、Windows 7の再インストールが最後の手段になります。ただし、データは初期化されるため、この手段をとる前に専門業者に相談するのをおすすめします。。

再セットアップの手順

1. Windows 7のインストールディスクまたはUSBメディアを用意する。
2. PCを起動してインストールメディアから起動する。
3. 画面の案内に従って再インストールを進める。

専門業者に相談・依頼する

ここまでの対処法を試しても改善できなかった場合、機器に重大なエラーや物理的な故障が生じている可能性が高いです。この場合、続けて使用すると損傷がひどくなり、復旧できなくなる可能性があります。さらに、自力で分解したり復旧作業を行うのも状態が悪化するケースが多いです。少しでもデータを失いたくない方は速やかに専門業者に相談することをおすすめします。

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