【自力で直せる？】エラーコード「0x0000007F」の原因と対処法まとめ

突然のブルースクリーンとともに「0x0000007F（UNEXPECTED_KERNEL_MODE_TRAP）」というエラーコードが表示されると、何が原因でどう対応すべきか戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。このエラーは、Windowsがシステムの深部で予期しない異常を検出し、処理が継続できなくなったことを示します。本記事では、その主な原因と具体的な対処法を丁寧に解説します。

自力での修復に不安がある方は

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サイバーセキュリティ総研

0x0000007Fエラーの原因とは？

「0x0000007F」エラーは、Windowsが大事な作業をしているときに、思わぬトラブル（ゼロで割る計算や使えない場所のメモリを使おうとするなど）が起きて、うまく対処できなかったときに出るエラーです。ハードウェアからソフトウェアまで、幅広い要因が関係するため、早急な特定と対応が重要です。

ドライバーの問題

デバイスドライバーが古い、または互換性がない場合、カーネルレベルでの不整合を引き起こし、エラーに繋がります。

ソフトウェアの競合

特にセキュリティソフトやハードウェア制御系のユーティリティが、Windowsと衝突を起こすケースが見られます。

オーバークロック

CPUやGPUを定格以上の周波数で動作させていると、安定性が損なわれ予期せぬ例外が発生する可能性があります。

システムファイルの破損

Windowsのシステムファイルやレジストリが壊れると、正常に動作できなくなり、ブルースクリーンが表示されることがあります。こうした破損が起きると、通常の方法では修復が難しい場合が多く、自分で復旧しようとするとデータを失ってしまう可能性もあります。

ハードウェアの不具合

HDDやSSDの物理的なトラブルも原因のひとつです。経年劣化や衝撃による故障、不良セクタ（読み書きできない領域）の発生などにより、正常に動作せずエラーが起こることがあります。特にHDDでは異音がする場合、重度の障害の可能性があるため注意が必要です。

ストレージ機器に物理障害が発生している状態で、むやみに通電や再起動、フリーソフトの使用、分解などを行うと、状況が悪化し、復旧の難易度が大きく上がることがあります。特にHDDやSSDは精密機器であり、ちょっとした刺激や誤操作でも内部パーツが傷ついたり、データが上書きされたりして、最終的に復旧不可能になるリスクもあります。誤った対処で大切なデータを失ってしまう前に、まずは専門業者への相談をおすすめします。

自力で修復する場合のリスク

▶ ほこりや異物が悪影響を与えてしまう

▶ 内部パーツに修復できない傷が付いてしまう

▶ 知識不足で誤った復旧作業を行ってしまう

ストレージデバイスの自力での修復は非常に難しく、誤った方法で作業を進めると、データが完全に失われるリスクがあります。安全にデータを復旧させたい場合、データ復旧業者に依頼することが確実です。編集部が厳選したおすすめ業者は下記のボタンからご参照ください。

0x0000007Fエラーの対処法

以下に、状況に応じて試すべき対処法を段階的に解説します。

PCを再起動する

一時的なエラーや高負荷による誤作動の場合、再起動で正常動作に戻ることがあります。

再起動手順

1. 電源ボタンを長押しして強制シャットダウン。
2. 10秒ほど待機して電源を再投入。
3. エラーが再発するか確認。

セーフモードで起動する

最小限のドライバと構成でWindowsを起動できるセーフモードを利用し、原因の切り分けを行います。

セーフモードの起動手順

1. PCの電源を入れ、「F8キー」を連打。
2. 「セーフモード」または「セーフモードとネットワーク」を選択。
3. 起動後に異常が発生しないか確認。

メモリ診断ツールを使用する

RAMの不良をチェックするため、「Windowsメモリ診断」や「MemTest86」などのツールで検査を行います。

メモリ診断手順

1. 「スタート」→「Windowsメモリ診断」と検索。
2. 「今すぐ再起動してチェック」を選択。
3. 再起動後、自動でメモリ診断が開始されます。
4. エラーが検出された場合は、該当メモリを交換。

CPUと冷却システムを確認する

CPUの温度上昇はシステム停止の原因となります。冷却機構の動作を確認し、必要に応じて清掃やペーストの塗り替えを行いましょう。

冷却系チェック手順

1. PCの筐体を開け、CPUファンが正常に回転しているか確認。
2. ホコリをエアダスターで除去。
3. CPUとヒートシンク間のサーマルペーストを塗り直し。

ドライバーを更新または削除する

古い・破損したドライバが原因の場合、デバイスマネージャーから更新または削除を行うことで解消されることがあります。

ドライバー更新手順

1. 「スタート」→「デバイスマネージャー」を開く。
2. 異常があるデバイスを右クリック。
3. 「ドライバーの更新」または「デバイスのアンインストール」を選択。

システムファイルチェック（SFC）を実行する

Windowsの重要なファイルが破損している場合、「sfc /scannow」コマンドで修復を試みます。

SFCの実行手順

1. 「スタートメニュー」→「コマンドプロンプト（管理者）」を右クリックで起動。
2. sfc /scannow と入力しEnter。
3. 検査と修復が自動的に実行されます。

オーバークロックを無効にする

オーバークロック設定が安定性を損なうことがあるため、BIOSで元の定格動作に戻すことが推奨されます。

オーバークロック解除手順

1. PCを起動し、「F2」や「Delete」キーでBIOSに入る。
2. 「Overclocking」や「Performance」項目を探す。
3. すべての設定を「Auto」または「Default」に変更。
4. 設定保存後、PCを再起動。

ハードウェア診断ツールを使う

HDDやマザーボードの障害も疑われる場合、診断ツールで状態を確認し、異常があれば早急に交換が必要です。

ハード診断手順

1. PCメーカーの公式サイトから診断ソフトをダウンロード。
2. ツールを起動し、ストレージや基板の検査を実行。
3. 異常結果が出た部品は早めに交換を検討。

最近インストールしたソフトウェアやハードウェアを削除する

エラー直前に導入したソフトやハードウェアが原因の可能性があるため、削除して様子を見ることが有効です。

削除手順

1. 「コントロールパネル」→「プログラムと機能」を開く。
2. 最近追加されたアプリケーションを選択。
3. 「アンインストール」をクリックして削除。

システム復元または再インストールを行う

すべての対策で改善が見られない場合は、システム復元で以前の状態に戻すか、Windowsのクリーンインストールを実行します。操作ミスや不適切な処理でデータを失うリスクもあります。重要なデータが含まれている場合、専門業者に依頼する方が安全です。

復元手順

1. 「スタート」→「システムの復元」を検索し起動。
2. 利用可能な復元ポイントを選択。
3. 指示に従って復元を実行。

専門業者に相談・依頼する

ここまでの対処法を試しても改善できなかった場合、機器に重大なエラーや物理的な故障が生じている可能性が高いです。この場合、続けて使用すると損傷がひどくなり、復旧できなくなる可能性があります。さらに、自力で分解したり復旧作業を行うのも状態が悪化するケースが多いです。少しでもデータを失いたくない方は速やかに専門業者に相談することをおすすめします。

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