【緊急対応】Windows 10が起動しない？セーフモードの使い方と入れない原因を解説

Windows 10が起動しない、もしくは不安定な状態が続くとき、まず試したいのが「セーフモード」での起動です。セーフモードは、最低限の構成でWindowsを起動する診断モードであり、問題の切り分けや修復の第一歩として有効です。しかし、そもそもセーフモードに入れないケースもあります。本記事では、セーフモードが必要な症状と原因、セーフモードへの入り方、そして入れないときの具体的な対処法までを、わかりやすく解説します。

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サイバーセキュリティ総研

セーフモードが必要な症状とその原因

セーフモードは、通常起動が困難な状態や、トラブルの発生源が不明な場合に、問題の切り分けや対処を行うために使用されます。以下に、セーフモードが必要となる代表的な症状とその原因を分類して解説します。

Windowsが正常に起動しない

Windowsのロゴ画面から先に進まない、もしくはブラックスクリーンで止まるといった症状は、OSの正常起動が妨げられているサインです。

主な原因には以下が考えられます：

• アップデート後の不具合
• スタートアップ項目や常駐ソフトの競合
• 起動構成データ（BCD）の破損

ログイン後に画面が真っ暗で何も表示されない

Windowsにログインしても、画面が真っ暗なままでタスクバーやデスクトップが表示されないケースです。

以下のような原因が考えられます：

• explorer.exe の起動失敗
• 外部ディスプレイの設定異常
• ログインプロファイルの破損

操作中に頻繁にフリーズや再起動が起こる

一見正常に起動しても、使用中に操作が効かなくなったり、勝手に再起動されるなどの不安定な挙動が続く場合もセーフモードでの確認が有効です。

この症状が現れる背景には、以下の要素がある場合があります：

• 新規インストールしたソフトの競合
• ウイルス感染やマルウェア
• ハードディスクまたはSSDのエラー

ブルースクリーンエラー（STOPエラー）が発生する

PCが起動時にブルースクリーンになり、自動再起動を繰り返す状態です。STOPコードが表示される場合もあります。

ブルースクリーンの原因には以下があります：

• ドライバの互換性エラー
• ストレージの故障
• メモリやCPUの過熱や不具合

ストレージ機器に物理障害が発生している状態で、むやみに通電や再起動、フリーソフトの使用、分解などを行うと、状況が悪化し、復旧の難易度が大きく上がることがあります。特にHDDやSSDは精密機器であり、ちょっとした刺激や誤操作でも内部パーツが傷ついたり、データが上書きされたりして、最終的に復旧不可能になるリスクもあります。誤った対処で大切なデータを失ってしまう前に、まずは専門業者への相談をおすすめします。

自力で修復する場合のリスク

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ストレージデバイスの自力での修復は非常に難しく、誤った方法で作業を進めると、データが完全に失われるリスクがあります。安全にデータを復旧させたい場合、データ復旧業者に依頼することが確実です。編集部が厳選したおすすめ業者は下記のボタンからご参照ください。

セーフモードへのアクセス方法

Windows 10では、起動状態に応じてセーフモードの起動方法が異なります。ここでは、「部分的に起動できる場合」と「まったく起動できない場合」に分けて紹介します。

Windowsが部分的に動作している場合

PCが完全にフリーズしていない、またはログイン画面までは進める場合、以下の方法でセーフモードに入ることができます。

部分起動時のセーフモード起動手順

1. 「スタート」→「電源」→Shiftキーを押しながら「再起動」を選択します。
2. メニューが表示されたら「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」を選択します。
3. 再起動後、F4（セーフモード）またはF5（ネットワーク対応セーフモード）を押します。
4. または、「Win + R」→「msconfig」と入力し、「ブート」タブ→「セーフブート」を選択して再起動します。

Windowsが全く起動しない場合

電源を入れても起動ロゴの途中でフリーズする、ブルースクリーンになるなど、Windowsが正常に立ち上がらない場合は、以下の手順を試してください。

起動不能時のセーフモード起動手順

1. 別のPCでUSB回復ドライブを作成し、対象PCに接続して起動します。
2. 「コンピューターを修復」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」を選びます。
3. 再起動後、F4またはF5を押してセーフモードに入ります。
4. または、PCの電源を強制的に3回切ることで「自動修復モード」に入り、「詳細オプション」から同様に進めます。

セーフモードに入れない場合の対処法

何らかの理由でセーフモードにすら入れない場合、以下の対処法で根本的な問題を解決できる可能性があります。

ハードウェアのエラーチェックを行う

物理的な障害によって起動できないケースがあります。メモリやストレージのチェックを実施してください。

ハードウェアチェックの手順

1. 「Win + R」キーで「mdsched」と入力し、メモリ診断ツールを実行します。
2. コマンドプロンプトで以下を実行：
   chkdsk /f /r
3. 再起動後にエラーの有無を確認します。

システムファイルの修復

OSのシステムファイルに破損があると、正常な起動が妨げられます。

システムファイル修復の手順

1. 「コマンドプロンプト（管理者）」を開きます。
2. 以下のコマンドを入力して実行：
   sfc /scannow
3. 検出された破損が自動的に修復されます。

最近の更新やソフトの取り消し

ドライバ更新やWindowsアップデートが原因となっている場合があります。直近の変更を元に戻すことで、正常な起動が可能になることがあります。

変更の取り消し手順

1. 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「更新プログラムのアンインストール」を選択します。
2. または「システムの復元」で以前の復元ポイントに戻します。

BCD（ブート構成データ）の修復

ブート構成が破損していると、OS自体が起動できなくなるため、BCDを再構築する必要があります。

BCD修復の手順

1. インストールメディアや回復ドライブから「コマンドプロンプト」を起動します。
2. 以下のコマンドを順に実行します：
   bootrec /fixmbr
   bootrec /fixboot
   bootrec /scanos
   bootrec /rebuildbcd
3. 完了後、PCを再起動してセーフモードが利用できるか確認します。

専門業者に相談・依頼する

以上の方法を試してもセーフモードに入れなかった場合、機器に重大なエラーや物理的な故障が生じている可能性が高いです。この場合、続けて使用すると損傷がひどくなり、復旧できなくなる可能性があります。さらに、自力で分解したり復旧作業を行うのも状態が悪化するケースが多いです。少しでもデータを失いたくない方は速やかに専門業者に相談することをおすすめします。

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