【徹底解説】MacでHDDが認識されない・データが消えたときの原因と復旧方法

Macで外付けHDDや内蔵HDDが突然認識されなくなったり、重要なデータが消失してしまった経験はありませんか？本記事では、HDD復旧が必要になる原因と、復元のための具体的な対処法を専門目線でわかりやすく解説します。

自力での修復に不安がある方は

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サイバーセキュリティ総研

HDD復旧が必要な原因

MacでHDDが認識されなくなる・データが消える原因は、大きく分けて物理的な障害と論理的な障害の2つに分類されます。それぞれのケースに応じた適切な対応が必要です。

論理的な原因

外見に異常がなくても、システムやソフトウェアの不具合によりHDDのデータにアクセスできなくなる場合があります。ファイルシステムの破損や誤削除、macOSアップデートの失敗などが原因です。正しい対処を行えば復旧できる可能性があります。

物理的な原因

HDDやパソコン本体に物理的な障害が発生すると、放置することでデータが完全に失われる恐れがあります。経年劣化や落下などの衝撃、USB接続の不良、冷却ファンの故障などが主な原因です。自力での復旧が難しいため、誤った操作を避ける必要があります。

ストレージ機器に物理障害が発生している状態で、むやみに通電や再起動、フリーソフトの使用、分解などを行うと、状況が悪化し、復旧の難易度が大きく上がることがあります。特にHDDやSSDは精密機器であり、ちょっとした刺激や誤操作でも内部パーツが傷ついたり、データが上書きされたりして、最終的に復旧不可能になるリスクもあります。誤った対処で大切なデータを失ってしまう前に、まずは専門業者への相談をおすすめします。

自力で修復する場合のリスク

▶ ほこりや異物が悪影響を与えてしまう

▶ 内部パーツに修復できない傷が付いてしまう

▶ 知識不足で誤った復旧作業を行ってしまう

ストレージデバイスの自力での修復は非常に難しく、誤った方法で作業を進めると、データが完全に失われるリスクがあります。安全にデータを復旧させたい場合、データ復旧業者に依頼することが確実です。編集部が厳選したおすすめ業者は下記のボタンからご参照ください。

HDDが認識されない・データが消えたときの対処法

障害の種類によって有効な手段は異なります。以下の手順を参考に、段階的に復旧作業を進めてください。

接続を確認する

まずは基本的な確認です。ケーブルの接触不良やポートの不具合が原因でHDDが認識されていない可能性があります。

接続確認の手順

1. HDDのケーブルをMacから取り外す。
2. 別のUSBポートに接続してみる。
3. 他のMacまたはWindowsパソコンに接続して認識されるか確認する。
4. ケーブル自体を交換して動作を確認する。

ディスクユーティリティの「First Aid」を使う

MacにはHDDの軽度なエラーを修復できる「First Aid」機能があります。ファイルシステムの不具合が原因の場合に有効です。

First Aidの実行手順

1. 「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ディスクユーティリティ」を開く。
2. 対象のHDDを左のリストから選択。
3. 画面上部の「First Aid」をクリック。
4. 表示されたダイアログで「実行」を選び、修復が完了するまで待つ。

fsckコマンドを試す

First Aidで修復できなかった場合、ターミナルから「fsck」コマンドを使うことで、より深い修復が行えることがあります。

fsckコマンドの実行手順

1. Macを「シングルユーザモード」で起動（Command + Sキーを押しながら電源ON）。
2. 黒い画面にターミナルが表示されたら、以下のコマンドを入力：
   /sbin/fsck -fy
3. 修復が完了したら、rebootと入力して再起動。

ごみ箱から復元する

誤って削除したファイルは、まずごみ箱を確認しましょう。削除後間もない場合は、簡単に復元可能です。

ごみ箱復元手順

1. Dockの「ごみ箱」アイコンをクリック。
2. 復元したいファイルを右クリックして「元に戻す」を選択。
3. 元の保存場所にファイルが戻っていることを確認する。

Time Machineのバックアップから復元する

Time Machineを使っている場合は、過去の状態からファイルやフォルダ単位で復元することができます。

Time Machine復元手順

1. Time Machineバックアップ用の外付けHDDを接続。
2. メニューバーからTime Machineアイコンをクリックし、「Time Machineに入る」を選択。
3. 復元したい日時とファイルを選び、「復元」ボタンをクリック。

データ復旧ソフトを使う

削除やフォーマットされたHDDでも、専用の復旧ソフトを使うことでデータを復元できる可能性があります。以下はMacに対応した信頼性の高いソフトの例です。

復旧ソフトの使用手順

1. 公式サイトからMac版をダウンロードし、Macにインストール。
2. 復元したいHDDを選択し、「スキャン」を実行。
3. 見つかったファイルをプレビューで確認し、必要なデータを選んで「復元」ボタンを押す。

専門業者に相談・依頼する

ここまでの対処法を試しても改善できなかった場合、機器に重大なエラーや物理的な故障が生じている可能性が高いです。この場合、続けて使用すると損傷がひどくなり、復旧できなくなる可能性があります。さらに、自力で分解したり復旧作業を行うのも状態が悪化するケースが多いです。少しでもデータを失いたくない方は速やかに専門業者に相談することをおすすめします。

おすすめのデータ復旧専門業者

データ復旧の専門業者を選ぶときには以下の項目が特に重要です。

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また2021年には、HDDの最難関障害である「スクラッチ障害」の復旧技術や、SSDやSDカードのような「メモリ媒体」の復旧技術が評価され、東京都の経営革新優秀賞を受賞しました。その復旧技術・設備が詰まっている復旧ラボは見学が可能です。

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