【自力で直せる？】Windowsエラーコード「0x800f020b」の原因と対処法

Windows Updateを実行した際に「エラー 0x800f020b」が表示されて更新が進まない…。特にプリンターやUSB機器などのドライバー更新時に見られるこのエラーは、デバイスの問題やシステム構成の不具合が原因で発生します。本記事では、原因を「論理障害」と「物理障害」に分けて詳しく解説し、再発を防ぐための確実な対処法を紹介します。

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サイバーセキュリティ総研

エラーコード「0x800f020b」の原因

このエラーは、ドライバーに関連する更新が失敗したときに発生することが多く、特定の条件が揃った場合にのみ発生する傾向があります。以下では、論理的・物理的に分類して原因を解説します。

論理的な原因

ソフトウェアや設定の問題により、更新が妨げられることがあります。外部デバイスの接続不良や古いドライバーの互換性エラー、更新関連サービスやキャッシュの破損、システムファイルの損傷、構成ポリシーによる制限などが主な要因です。

物理的な原因

ハードウェアの不具合も更新エラーの原因となります。USBポートやケーブルの不良、内部故障した周辺機器、老朽化したHDDやSSDによる読み書きエラーなどにより、更新処理が正常に完了しない場合があります。

ストレージ機器に物理障害が発生している状態で、むやみに通電や再起動、フリーソフトの使用、分解などを行うと、状況が悪化し、復旧の難易度が大きく上がることがあります。特にHDDやSSDは精密機器であり、ちょっとした刺激や誤操作でも内部パーツが傷ついたり、データが上書きされたりして、最終的に復旧不可能になるリスクもあります。誤った対処で大切なデータを失ってしまう前に、まずは専門業者への相談をおすすめします。

自力で修復する場合のリスク

▶ ほこりや異物が悪影響を与えてしまう

▶ 内部パーツに修復できない傷が付いてしまう

▶ 知識不足で誤った復旧作業を行ってしまう

ストレージデバイスの自力での修復は非常に難しく、誤った方法で作業を進めると、データが完全に失われるリスクがあります。安全にデータを復旧させたい場合、データ復旧業者に依頼することが確実です。編集部が厳選したおすすめ業者は下記のボタンからご参照ください。

エラーコード「0x800f020b」の対処法

以下では、段階的に実践できる解決策を紹介します。すべての対処法を省略せずに記載しています。

外部デバイスの確認・再接続

まずは対象となる外部デバイス（USB機器やプリンターなど）の状態を確認してください。

デバイス再接続手順

1. プリンターやUSBメモリなど、接続されている外部機器をすべて取り外す。
2. USBケーブルやハブを使用している場合は、別のポートで直接接続し直す。
3. ドライバー更新を再試行し、エラーの再発を確認。

Windows Updateトラブルシューティングツールを使う

更新関連の問題を自動で検出・修正してくれるWindows標準の機能です。

トラブルシューティング実行手順

1. 「設定」→「更新とセキュリティ」→「トラブルシューティング」。
2. 「Windows Update」を選択し、「トラブルシューティングツールの実行」をクリック。
3. 自動診断・修復後、更新を再試行。

更新キャッシュを削除する

破損したキャッシュがエラーの原因になっている場合は、SoftwareDistributionフォルダの削除が効果的です。

更新キャッシュ削除手順

1. 「Windowsキー + R」で「services.msc」を起動。
2. 「Windows Update」サービスを停止。
3. C:\Windows\SoftwareDistribution\DataStore内のファイルをすべて削除。
4. サービスを再起動してから、更新を再実行。

SFCとDISMコマンドでシステム修復

システム構成ファイルの破損をチェック・修復するための手順です。

システム修復手順

1. 「スタート」→「cmd」と入力し、右クリックで「管理者として実行」。
2. 以下のコマンドを順に入力：
   
   sfc /scannow
   DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
3. 完了後、PCを再起動して更新を再実行。

システムの復元を行う

問題発生前の状態に戻すことで、ドライバーやシステム構成の異常を元に戻すことができます。操作ミスや不適切な処理でデータを失うリスクもあります。重要なデータが含まれている場合、専門業者に依頼する方が安全です。

システム復元手順

1. 「Windows + R」キーで「rstrui」と入力し、Enter。
2. 復元ポイントの一覧からエラー発生前の日時を選択。
3. 「次へ」→「完了」で復元を開始。

更新プログラムを非表示にする

どうしても失敗してしまうドライバー更新は、非表示にすることでエラーを回避できます。

更新非表示手順（PowerShell）

1. 「PowerShell」を管理者として実行。
2. 非表示にしたい更新プログラムのKB番号を確認。
3. 専用スクリプトまたはツールで非表示化。

手動で更新プログラムをインストールする

Microsoft公式カタログサイトからドライバーを直接ダウンロードし、手動で適用する方法もあります。

手動インストール手順

1. Microsoft Update カタログにアクセス。
2. 該当するKB番号やデバイス名で検索。
3. 一致する更新をダウンロードして、手動でインストール。

専門業者に相談・依頼する

ここまでの対処法を試しても改善できなかった場合、機器に重大なエラーや物理的な故障が生じている可能性が高いです。この場合、続けて使用すると損傷がひどくなり、復旧できなくなる可能性があります。さらに、自力で分解したり復旧作業を行うのも状態が悪化するケースが多いです。少しでもデータを失いたくない方は速やかに専門業者に相談することをおすすめします。

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