【自力で直せる？】HDDのデータが消えた原因と復旧方法を徹底解説

突然パソコンのHDD（ハードディスク）が認識されなくなり、大切なデータにアクセスできなくなった――そんな経験はありませんか？HDDは消耗品であり、使用環境や年数によって様々なトラブルが発生します。本記事では、HDD復旧が必要になる代表的な原因を分類し、それぞれに応じた適切な対処法を詳しく解説します。

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サイバーセキュリティ総研

HDD復旧が必要になる原因

HDDの不具合には物理的・論理的な要因、さらには使用環境や寿命といった多様なリスクが関係します。放置すれば症状が悪化し、復旧不可能になることもあるため、早期対応が鍵となります。

接続不良や電力問題

HDDとPCを繋ぐケーブルの破損やコネクタの緩み、電源供給の不安定さも障害の引き金になります。外付けHDDではUSBポートの不良も多く見られます。

論理障害

ファイルシステムの破損や、誤操作によるデータ削除・フォーマット、ウイルス感染などにより、HDD自体に物理的な問題はなくてもデータにアクセスできない状態です。

HDDの寿命

HDDは機械的な構造を持つため、使用年数と共に故障率が高まります。製造から5年を超えると、いつ故障してもおかしくないと言われています。長年の使用によってHDD内部の部品が摩耗し、エラーが頻発するようになります。特に不良セクタの増加は、データの読み取りエラーの主な原因となります。

物理的な損傷

落下や衝撃による破損、モーターや磁気ヘッドの故障など、内部部品が物理的に壊れることでHDDが動作しなくなることがあります。特に衝撃を受けた直後に異音（カチカチ音やガリガリ音）がする場合は、通電を控える必要があります。

ストレージ機器に物理障害が発生している状態で、むやみに通電や再起動、フリーソフトの使用、分解などを行うと、状況が悪化し、復旧の難易度が大きく上がることがあります。特にHDDやSSDは精密機器であり、ちょっとした刺激や誤操作でも内部パーツが傷ついたり、データが上書きされたりして、最終的に復旧不可能になるリスクもあります。誤った対処で大切なデータを失ってしまう前に、まずは専門業者への相談をおすすめします。

自力で修復する場合のリスク

▶ ほこりや異物が悪影響を与えてしまう

▶ 内部パーツに修復できない傷が付いてしまう

▶ 知識不足で誤った復旧作業を行ってしまう

ストレージデバイスの自力での修復は非常に難しく、誤った方法で作業を進めると、データが完全に失われるリスクがあります。安全にデータを復旧させたい場合、データ復旧業者に依頼することが確実です。編集部が厳選したおすすめ業者は下記のボタンからご参照ください。

HDD障害への対処法

以下の対処法は、症状の種類やHDDの状態に応じて段階的に進めてください。誤った処置はデータ損失につながる恐れがあります。

接続不良や電力問題への対処

HDD自体に異常がなくても、接続部分に問題があると正常に動作しません。まずは物理的な接続を確認しましょう。

接続・電力確認手順

1. HDDとPCの間のSATAケーブル・電源ケーブルを確認。
2. ケーブルを新品に交換して動作確認。
3. 外付けHDDの場合は別のUSBポートやPCで試す。
4. 電力が不足している可能性があるため、他の周辺機器を取り外して再試行。

物理的な損傷への対処

異音がする、HDDがまったく認識されないなどの物理的なトラブルは、自力での対応が困難なケースが多いため、専門業者に相談することが最も安全です。

物理障害の対処手順

1. 異音がする場合はただちに通電を中止する。
2. HDDを取り外し、防振・静電気防止対策を施して保管する。
3. データ復旧業者に相談し、診断を依頼。

論理障害への対処

ファイル削除やフォーマット、OS障害などが原因の場合は、専用ソフトやシステムツールでの復旧が可能なケースがあります。ソフトでデータ修復が可能な場合もありますが、操作ミスや不適切な処理でデータを失うリスクもあります。重要なデータが含まれている場合、専門業者に依頼する方が安全です。

論理障害の対処手順

1. HDDをPCに接続し、認識されているか確認。
2. データ復元ソフトを使用してスキャン。
3. 復元したいデータを別のドライブに保存。
4. 軽度なエラーの場合、コマンドプロンプトを開き以下を実行：
   chkdsk X: /f /r（Xは対象ドライブ）

Windows回復環境からシステムの修復を試みる

OSの起動障害やファイルシステムエラーが原因の場合、Windowsの回復環境を使用して復旧できる場合があります。

Windows回復環境での修復手順

1. Windowsインストールメディアまたは回復ドライブでPCを起動する。
2. 「コンピューターを修復する」→「トラブルシューティング」→「スタートアップ修復」を選択。
3. 指示に従って修復を実行し、完了後に再起動して動作を確認。

専門業者に相談・依頼する

ここまでの対処法を試しても改善できなかった場合、機器に重大なエラーや物理的な故障が生じている可能性が高いです。この場合、続けて使用すると損傷がひどくなり、復旧できなくなる可能性があります。さらに、自力で分解したり復旧作業を行うのも状態が悪化するケースが多いです。少しでもデータを失いたくない方は速やかに専門業者に相談することをおすすめします。

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また2021年には、HDDの最難関障害である「スクラッチ障害」の復旧技術や、SSDやSDカードのような「メモリ媒体」の復旧技術が評価され、東京都の経営革新優秀賞を受賞しました。その復旧技術・設備が詰まっている復旧ラボは見学が可能です。

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