「Have I Been Pwned?」を活用した情報漏洩対策とフォレンジック調査のすすめ

近年、サイバー攻撃や情報漏洩の被害が急増しています。中でも、個人情報や認証情報の流出は見えにくく、気づいた時には深刻な被害が拡大しているケースも少なくありません。

こうした中、流出の有無を迅速に確認できるサービスとして注目されているのが「Have I Been Pwned?(HIBP)」です。本記事では、HIBPの仕組みと活用方法、そしてさらに深い調査が必要なケースでの対応までを詳しく解説します。

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「Have I Been Pwned?」とは?

「Have I Been Pwned?(HIBP)」は、自分のメールアドレスやパスワードが過去に情報漏洩したことがあるかを確認できる無料のオンラインサービスです。セキュリティ研究者のTroy Hunt氏によって2013年に立ち上げられ、AdobeやLinkedInなどの大規模な情報漏洩事件を受けて誕生しました。

このサービスはユーザーが自身のアカウント情報の安全性を簡易的にチェックできるよう設計されており、現在では世界中の個人・法人に利用されています。プライバシーにも配慮された構造で、安心して使える信頼性の高いサービスです。

出典:Have I Been Pwned

「Have I Been Pwned?」の使い方と注意点

HIBPの使い方は非常に簡単で、トップページにアクセスし、自分のメールアドレスを入力して検索するだけで、過去の情報漏洩への該当有無が表示されます。「Notify me」機能を有効にすれば、今後そのアドレスが漏洩データに含まれた場合に自動で通知が届くよう設定できます。検索時にパスワードや個人情報を入力する必要は一切なく、閲覧中の情報が新たに漏れる心配もありません。

ただし、検索結果に出ないからといって「絶対安全」とは限らないことに注意が必要です。端末が不審な挙動をしていたり、情報漏洩が少しでも疑われる場合は、専門の調査会社による詳細な調査を受けることをおすすめします。

「Have I Been Pwned?」では見えない情報の掘り下げ方

「Have I Been Pwned?」は情報漏洩の有無を素早く確認できる便利なサービスですが、確認できるのはあくまで「過去に公開された漏洩リスト」の範囲に限られます。漏洩の経路や被害範囲、関与した端末の特定までは対応できません。本章では、より深い調査や対策が必要なケースと、その対応方法について解説します。

  • HIBPで確認できる情報の範囲と限界
  • より詳細な調査が必要なケースとは
  • フォレンジック調査を専門家に依頼するメリット

HIBPで確認できる情報の範囲と限界

Have I Been Pwned?(HIBP)で確認できるのは、過去に確認・公開された大規模な情報漏洩リストに該当するかどうかのみです。主にメールアドレス、パスワード、ユーザー名などの認証情報が対象で、検索結果には「どのサービスで漏洩したか」「いつ漏洩が発生したか」などの基本情報が表示されます。

一方で、漏洩経路や発信元、漏洩後の不正利用状況、端末情報やIPアドレスなどの技術的詳細は一切取得できません。また、漏洩が非公開状態のままダークウェブなどで流通している場合はHIBPに反映されないため、「該当なし=安全」とは限らない点にも注意が必要です。

より詳細な調査が必要なケースとは

HIBPで「漏洩あり」と判明したものの、漏洩経路や実際の被害状況が不明な場合や、組織内部の端末からの不正アクセス・外部への情報持ち出しが疑われる場合には、デジタルフォレンジック調査(フォレンジック調査)の実施が推奨されます。
デジタルフォレンジックとは、PCやスマートフォンなどの端末内データ、通信ログ、操作履歴などを専門ツールで解析し、誰が・いつ・どのような操作を行ったかを科学的に特定する技術です。

企業では、内部不正やサイバー攻撃の全容把握、原因の証明、再発防止策の立案に欠かせない調査手法です。また、調査結果は警察・裁判所に提出できる法的証拠としても活用されることがあります。
HIBPでの確認は“きっかけ”にすぎず、本格的な被害調査や対応には、こうした専門的な対応が不可欠です。

フォレンジック調査を専門家に依頼するメリット

フォレンジック調査を専門家に依頼することで、攻撃者が使用した経路やマルウェアの侵入ポイント、侵害されたアカウントや端末、流出したデータの範囲を技術的証拠に基づいて特定することが可能になります。
特に外部からの攻撃では、通信ログ・ファイアウォールの挙動・OSやブラウザの痕跡などを精査し、侵入経路や攻撃の時系列を可視化します。

このように自社内だけでは把握しきれない技術的な痕跡を科学的に分析できることが、専門調査を依頼する最大のメリットです。また第三者の立場で調査報告書を発行することで、法的対応を実施した際に調査報告書の内容が中立的な立場から書かれたとして、証拠として採用されやすくなる可能性があります。

編集部おすすめ調査会社:デジタルデータフォレンジック(おすすめ度)

Have I Been Pwned?(HIBP)で情報漏えいが発覚した場合や、情報漏洩が疑われる場合などで、フォレンジック調査を実施してくれる専門の調査会社をご紹介します。

こちらの業者は、対応件数が39,000件を超え、民間の調査会社でありながら官公庁や大手企業との取引実績も多く信頼できるため、幅広い調査に対応していておすすめです。

まずは無料で相談・見積りまで行ってくれるようなので、不安な方は一度相談してみるとよいでしょう。

デジタルデータフォレンジック

費用★見積り無料 まずはご相談ください
調査対象PC、スマートフォン、サーバ、外付けHDD、USBメモリ、SDカード、タブレット など
サービスハッキング・不正アクセス調査、マルウェア・ランサムウェア感染調査、サイバー攻撃被害調査、退職者調査、労働問題調査、社内不正調査、情報持出し調査、横領着服調査、パスワード解除、データ改ざん調査、データ復元、デジタル遺品、離婚問題・浮気調査 など
特長✓累積ご相談件数39,000件以上

デジタルデータフォレンジックは、国内トップクラスの調査力を有しており、累計3万9千件以上の豊富な実績があります。

規模が大きな調査会社でありながら、ハッキング調査などの実績もあるようですし、24時間365日の相談体制、ニーズに合わせたプランのカスタマイズなど、サービスの利用しやすさも嬉しいポイントです。

相談・見積りを無料で行っているので、まずは電話かメールで問合せをしてみることをおすすめします。

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まとめ

「Have I Been Pwned?」は、個人・法人を問わず、情報漏洩の兆候にいち早く気づくための有効なツールです。ただし、見える範囲には限界があるため、本格的な被害が疑われる場合は、フォレンジック調査などの専門的対応と組み合わせて使うことが最適解です。予防と早期対応の両面からセキュリティ対策を強化しましょう。

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