ネットワーク管理ツールとして人気の高い「Advanced IP Scanner」。多くの企業やIT担当者に利用されていますが、実は使い方を誤ると、攻撃者に情報漏洩や不正アクセスに悪用されるリスクもあります。
もし、既に不正アクセスなど、サイバー攻撃を受けている場合は専門業者にサイバー攻撃の被害調査を依頼することがおすすめです。
本記事では、Advanced IP Scannerについて、安全に活用するための具体的な対策を紹介します。
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Advanced IP Scannerとは?
Advanced IP Scannerは、ネットワーク上にある機器のIPアドレスやMACアドレス、ポート状態を短時間で一覧化できるフリーソフトです。Windowsに対応しており、画面操作がわかりやすいため、管理者はもちろん初心者でも簡単に使えます。特に、オフィスや家庭内に使うLANでのデバイス管理やアクセス確認に適しています。
Advanced IP Scannerの主な機能
このツールには以下のような機能が含まれています。
- IPスキャン:指定したIPアドレス範囲を高速でスキャンし、稼働中のデバイスを一覧表示します。
- MACアドレス取得:各デバイスのMACアドレスおよびベンダー情報を特定できます。
- ポートスキャン:主要ポート(例:HTTP 80、RDP 3389など)の開放状況をチェックします。
- リモート制御:RDPやRadminなどと連携し、スキャン結果から即座にリモート接続可能です。
- レポート出力:CSV形式でスキャン結果を保存でき、管理資料に活用可能です。
Advanced IP Scannerの主な使用目的
Advanced IP Scannerは、以下の目的でよく利用されます。
- ネットワーク資産の把握:社内や家庭内で稼働している全機器を可視化。
- セキュリティチェック:想定外のデバイスや不審な開放ポートの存在を検知。
- リモートメンテナンス:一括スキャン後にリモート接続が容易。
- トラブルシューティング:ネットワーク障害の原因となるデバイスの特定に役立ちます。
Advanced IP Scannerを悪用された際に現れる主な症状
Advanced IP Scannerは本来安全なツールですが、偽サイト経由でマルウェア付きの偽版が配布されるケースが増えています。これをインストールすると、遠隔操作ツール(例:Cobalt Strike)が裏で動き出し、ネットワーク情報などを盗んで攻撃者に送信します。
悪意ある第三者に悪用された場合、リモートアクセスや遠距離操作されることによってネットワーク構成や機器情報が漏洩する可能性があるのです。
Advanced IP Scannerが悪用された場合、以下のような症状が現れることがあります。
- 不審なIPアドレスや未登録デバイスの出現
- 通信量の急増や異常なネットワーク遅延
- システムやアプリケーションの不審な動作
- 異常なログイン履歴や想定外の操作ログ
- 不審なリモートアクセスや共有フォルダへのアクセス
不審なIPアドレスや未登録デバイスの出現
ネットワーク内に登録されていないパソコンやスマートフォン、見慣れないIPアドレス(インターネット上の機器の住所)が現れると、不正な接続の兆候と考えられます。短時間に多数のIPアドレスが出入りしている場合、外部からの侵入やマルウェアによる通信が疑われます。
通信量の急増や異常なネットワーク遅延
急にインターネットの速度が遅くなったり、通信が止まる現象が発生する場合、特定の端末が大量のデータを送受信して回線が混雑している可能性があります。外部からの攻撃によって一時的に通信が集中することもあるので注意が必要です。
システムやアプリケーションの不審な動作
アプリケーションのエラーが増えたり、パソコンの動作が不安定になる原因として、マルウェア感染や外部からの遠隔操作が考えられます。攻撃者が内部の端末を操作すると、システムの処理能力が追いつかず、異常が発生することがあります。
異常なログイン履歴や想定外の操作ログ
普段使われない時間帯やIPアドレスからのログイン、記録に残っていない操作が確認された場合、不正アクセスの可能性が高まります。管理者権限を持たないアカウントで管理操作が行われた形跡があると、乗っ取りが疑われます。
不審なリモートアクセスや共有フォルダへのアクセス
リモートツール(例:RDP・Radmin・VNCなど)や社内共有フォルダへの接続が通常と異なる履歴で使用されていると、これも「乗っ取り」の可能性があります。アクセス制御の再確認とログ解析が不可欠です。
上記の症状が複数見られる場合は、すでにサイバー攻撃を受けている可能性があります。原因の特定や被害の範囲を明らかにしたい場合は、専門の調査会社への相談をご検討ください。
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Advanced IP Scannerを安全に使うための対策
Advanced IP Scannerを安全に使うための対策は以下の通りです。
- 定期的なスキャンとアクセス監視
- 正規ルートでの入手とインストール確認
- ウイルス対策ソフトと併用
- VPNの導入と運用
- 共有フォルダのアクセス制限
- 不正アクセスの被害があった場合は専門の調査会社へ相談
定期的なスキャンとアクセス監視
ネットワーク資産は日々変化します。定期的なスキャン設定と、スキャン結果を比較しながらアクセスログも継続的に監視する運用を取り入れることが、初期段階での不審活動検知に繋がります。
正規ルートでの入手とインストール確認
公式サイト(例:Famatech社公式ページ)などからのみソフトウェアを取得してください。非公式サイトの使用は、不正に改変されたバイナリやマルウェア混入のリスクがあります。SHA‑256等のハッシュ検証も推奨されます。
ウイルス対策ソフトと併用
導入中のウイルス対策ソフトでリアルタイム保護と定義ファイル更新を有効にし、Advanced IP Scannerの実行やネットワークスキャン時にもスキャン内の疑わしい通信について警告や隔離が行えるように設定してください。
VPNの導入と運用
特に社外から社内LANにアクセスする場合は、必ずVPN経由で行うようルール化してください。通信の傍受や改ざんを防ぐことで、IPスキャン結果などの情報が第三者に漏れるリスクを軽減できます。しかし、VPNの運用を誤ると逆に脆弱性にもなりかねないので注意が必要です。
Vpnセキュリティに関する記事はこちら
>>【VPNのセキュリティの必要性や情報漏洩リスクについて解説】
共有フォルダのアクセス制限
共有フォルダにはアクセス制御リスト(ACL)を設定し、「必要最低限の本人」にのみ読み書き権限を設定します。特に「全社共有→全員読み書き可能」のような設定は原則として禁止し、不審なアクセスが発生しないよう管理を徹底する必要があります。
まとめ
今回は、Advanced IP Scannerの概要や悪用された際の症状、安全に使うための対策について解説しました。ネットワーク管理の効率化に役立つ便利なツールですが、攻撃者に不正利用されるとセキュリティリスクにもつながります。Advanced IP Scannerを利用する際はセキュリティの安全に心をかけて利用し、異常が見られた際は早期対応のため、専門業者への相談することが重要です。