AWS環境での不正アクセスは、クラウドならではの柔軟性と利便性の裏側に潜む深刻なセキュリティリスクです。万が一、AWSアカウントやリソースに対する侵入・操作の痕跡が見られた場合、速やかな初動対応と証拠保全が、その後の被害拡大や責任問題を大きく左右します。
とくに、企業の顧客情報・機密データ・業務インフラが関わる場合、フォレンジック調査の専門機関に相談し、適切な手順で原因究明と証拠取得を行うことが不可欠です。自己判断で操作を進めることは、証拠改変や法的証拠性の欠如に繋がるリスクをはらんでいます。
この記事では、AWSが不正アクセスを受けた場合に取り組むべき具体的な対応手順と、再発防止をわかりやすく解説します。
本ページには広告が含まれています。本コンテンツ経由で商品・サービスの申込みがあった場合、企業から送客手数料を受け取ることがあります。 |
AWSが不正アクセスされた場合の対応
AWS環境で不正アクセスやハッキングが発生した場合、証拠の確保と迅速な初動対応が被害の拡大を防ぐ鍵となります。操作ログや設定ミス、アクセス権限の不備など、原因を明確にするためには、適切な手順と専門的な知見が求められます。
特に、インシデントが法的トラブルや社内処分につながる恐れがある場合、自己判断でログや証拠を触る前に、フォレンジック調査の専門会社に相談することが最も安全で確実な対応です。
このセクションでは、AWSにおける不正アクセス時の緊急対応手順と、原因解明・再発防止に向けた具体的なアクションを解説します。
1. ネットワークの切断・アクセス制限
影響を受けたリソース(EC2、S3など)への外部アクセスを即座に遮断します。
セキュリティグループやネットワークACLを利用し、不正な通信の遮断とさらなる侵害の防止を優先しましょう。
2. アカウント・認証情報の変更
IAMユーザー、rootアカウントを含むすべての認証情報(パスワード・アクセスキー)を変更し、旧キーは無効化します。
MFA(二要素認証)を未導入の場合は、この時点で必ず有効化してください。
3. 状況の確認・証拠保全
CloudTrail、VPCフローログ、S3アクセスログなどを確認し、不正操作の痕跡とアクセス元IPを特定します。
調査と証拠保持のため、必要に応じてスナップショットやログのバックアップも取得しておきます。
4. AWSおよび関係者への報告
AWSセキュリティチームへの連絡や、契約しているセキュリティサポートへの報告を行います。
また、社内の情報システム担当者や関係部門への報告も早急に行いましょう。
5. フォレンジック調査・根本原因の特定
アクセスログや設定情報をもとに、どのような手口で侵害されたかを特定します。
必要に応じて、フォレンジック調査会社の協力を得て侵害経路や改ざんの証拠を明らかにしましょう。
▶おすすめの調査会社はこちら▶【フォレンジック調査会社一覧|選び方・依頼の流れを解説】
6. 再発防止策の実施
最小権限原則に基づいたIAM設定の見直し、CloudTrailやGuardDutyの有効化など、恒常的なセキュリティ強化策を講じます。
また、定期的な脆弱性診断・ペネトレーションテストの導入も検討しましょう。
具体的なAWSサービスの活用例
サービス名 | 役割・機能 |
---|---|
AWS IAM | アクセス権限管理、最小権限設定 |
AWS CloudTrail | 操作ログの記録・監査 |
Amazon GuardDuty | 脅威のリアルタイム検知 |
AWS WAF / AWS Shield | Webアプリ/DDoS攻撃の防御 |
AWS Security Hub | セキュリティ状況の統合管理 |
Amazon Inspector | 脆弱性診断、自動セキュリティ評価 |
編集部おすすめ調査会社:デジタルデータフォレンジック(おすすめ度)
情報漏えいや不正アクセスなどがないか調査してくれる専門会社をご紹介します。
こちらの業者は、対応件数が39,000件を超え、民間の調査会社でありながら官公庁や大手企業との取引実績も多く信頼できるため、幅広い調査に対応していておすすめです。
まずは無料で相談・見積りまで行ってくれるようなので、不安な方は一度相談してみるとよいでしょう。

費用 | ★見積り無料 まずはご相談ください |
---|---|
調査対象 | PC、スマートフォン、サーバ、外付けHDD、USBメモリ、SDカード、タブレット など |
サービス | ハッキング・不正アクセス調査、マルウェア・ランサムウェア感染調査、サイバー攻撃被害調査、退職者調査、労働問題調査、社内不正調査、情報持出し調査、横領着服調査、パスワード解除、データ改ざん調査、データ復元、デジタル遺品、離婚問題・浮気調査 など |
特長 | ✓累積ご相談件数39,000件以上 |
デジタルデータフォレンジックは、国内トップクラスの調査力を有しており、累計3万9千件以上の豊富な実績があります。
規模が大きな調査会社でありながら、ハッキング調査などの実績もあるようですし、24時間365日の相談体制、ニーズに合わせたプランのカスタマイズなど、サービスの利用しやすさも嬉しいポイントです。
相談・見積りを“無料“で行っているので、まずは電話かメールで問合せをしてみることをおすすめします。
↓調査項目・プラン・料金などは公式サイトへ↓
まとめ
AWSで不正アクセスが発生した場合、以下の対応が不可欠です。
- 即時のアクセス遮断とログ確認
- 認証情報の変更とMFAの有効化
- 証拠保全と影響範囲の特定
- 関係機関への報告
- 根本原因の調査と再発防止策の実施
クラウド環境のセキュリティは「運用の継続的改善」が要です。インシデントを未然に防ぐためにも、ログ監視・アクセス制御・脆弱性管理の強化を日常的に行いましょう。