柔軟で軽量なアプリケーション実行環境として普及するDockerですが、リモートAPIの公開設定や権限管理の不備が原因で、外部からの不正アクセスやマルウェア感染のリスクがあります。
この記事では、Docker環境が侵害された場合にまず行うべきネットワーク遮断・証拠保全・不審なコンテナの調査から、再構築・脆弱性修正・セキュリティ強化までを具体的に解説します。
とくに、攻撃手法が不明な場合やログが不完全な場合は、フォレンジック調査の専門家に早期相談することで、被害の全容把握と再発防止に繋がります。
本ページには広告が含まれています。本コンテンツ経由で商品・サービスの申込みがあった場合、企業から送客手数料を受け取ることがあります。 |
初動対応:Dockerが不正アクセスされた直後に行うべきこと
Docker環境で不正アクセスが発覚した場合、被害の拡大を防ぎつつ証拠を保全する初動対応が最重要です。以下のステップに従って冷静に行動しましょう。
1. ネットワーク隔離と証拠保全
不正アクセスが疑われるDockerホストや関連コンテナをネットワークから切断し、攻撃者による継続的な操作やマルウェア拡散を防ぎます。
同時に、docker ps -a
、docker images
、/var/log/docker.log
、コンテナのボリュームやマウントされたディレクトリを含め、スナップショットやログを保全します。
2. 侵害状況の調査
不審なプロセス、マイニングツール、Webshell、バックドアなどが稼働していないか、docker exec
やtop
コマンド、ファイルシステムの確認でチェックします。
Dockerデーモンの設定、APIエンドポイントの状態、ログファイルなども確認します。
3. 侵入経路と脆弱性の特定
リモートAPIが未認証で外部公開されていた、コンテナがrootで動いていた、古いバージョンを使っていたなど、攻撃者が侵入できた原因を明確にします。
Docker公式の脆弱性情報(Docker CVE一覧)もあわせて確認します。
フォレンジック調査の専門家に相談
Docker環境が不正アクセスされた場合、ネットワーク隔離 → 調査 → 脆弱性特定 → システム再構築 → セキュリティ強化という段階的な対応が求められます。コンテナ単体ではなく、ホスト・API・ネットワークも含めた包括的な視点が必要です。
ただし、ログが不足している/侵入経路が不明/内部にバックドアが残っているかもしれないといった場合、自力対応では限界があります。
とくに以下のような状況では、フォレンジック調査会社への相談を検討すべきです。
- 攻撃に使用されたイメージやプロセスの出所が不明
- ホストOSの改ざんやAPI不正利用の疑いがある
- 証拠を正しく保全し、後に報告書や社内説明に使いたい
初動の判断を誤れば、再侵害や情報漏えい、法的責任につながる可能性もあります。迷った時点で専門家に相談することが、最も安全で確実な一手です。
復旧と再発防止:システムの安全性を取り戻すために
初動対応の後は、被害のあった環境を正しく復旧し、再び同じ手口で侵害されないように対策を講じる必要があります。以下のステップを確実に実施しましょう。
4. システムの復旧と再構築
侵害された可能性のあるコンテナ、イメージ、ボリュームは削除し、信頼できるバックアップまたは公式イメージから再構築します。Dockerエンジンや関連ソフトウェアも最新版に更新しましょう。
5. セキュリティ設定の見直しと強化
– Docker Remote APIは無効化または認証+TLSで保護
– APIアクセスは信頼済みIPに限定
– root権限ではなく最小権限ユーザーでコンテナを実行
– Docker Content Trustを有効化し、署名付きイメージのみ使用
– ネットワークセグメンテーションとファイアウォール制御を導入
6. 継続的な監視と脅威検知
コンテナやホストOSの挙動を監視するために、監視ツール(例:Falco、Sysdig、Prometheus)やログ管理を導入します。脆弱性スキャンやログ監査を定期的に行いましょう。
7. パスワード・認証情報の変更
Dockerホスト、API、関連するCI/CDツール、レジストリ等のパスワード・SSH鍵・トークンをすべて変更します。古い認証情報は完全に無効化してください。
編集部おすすめ調査会社:デジタルデータフォレンジック(おすすめ度)
情報漏えいや不正アクセスなどがないか調査してくれる専門会社をご紹介します。
こちらの業者は、対応件数が39,000件を超え、民間の調査会社でありながら官公庁や大手企業との取引実績も多く信頼できるため、幅広い調査に対応していておすすめです。
まずは無料で相談・見積りまで行ってくれるようなので、不安な方は一度相談してみるとよいでしょう。

費用 | ★見積り無料 まずはご相談ください |
---|---|
調査対象 | PC、スマートフォン、サーバ、外付けHDD、USBメモリ、SDカード、タブレット など |
サービス | ハッキング・不正アクセス調査、マルウェア・ランサムウェア感染調査、サイバー攻撃被害調査、退職者調査、労働問題調査、社内不正調査、情報持出し調査、横領着服調査、パスワード解除、データ改ざん調査、データ復元、デジタル遺品、離婚問題・浮気調査 など |
特長 | ✓累積ご相談件数39,000件以上 |
デジタルデータフォレンジックは、国内トップクラスの調査力を有しており、累計3万9千件以上の豊富な実績があります。
規模が大きな調査会社でありながら、ハッキング調査などの実績もあるようですし、24時間365日の相談体制、ニーズに合わせたプランのカスタマイズなど、サービスの利用しやすさも嬉しいポイントです。
相談・見積りを“無料“で行っているので、まずは電話かメールで問合せをしてみることをおすすめします。
↓調査項目・プラン・料金などは公式サイトへ↓