現代社会でインターネットは必要不可欠になり使用量が日々増加しています。しかし、インターネット使用量の増加に伴いサイバーアタック(攻撃)の危険度も高まっています。
本記事は、サイバーアタックの事例と具体的な対策について解説します。
サイバーアタックを受けると、攻撃の種類によって個人情報漏洩や金銭的損失、システムのダウンなど深刻な被害につながる恐れがあります。サイバーアタックを受けている疑いがある場合は適切な対応を行うために専門業者に相談することがおすすめです。
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サイバーアタックとは?
サイバーアタック(攻撃)とは、ネットワークや端末を経由で企業や個人のシステム・データに対して不正アクセス、改ざん、窃取、破壊などの行為を行い、業務妨害や個人情報流出といった深刻な被害をもたらす攻撃を指します。主な攻撃手法は以下の通りです。
代表的な攻撃手法
- ランサムウェア:データを暗号化し、復号のために金銭を要求する
- フィッシング詐欺:偽装サイトや偽メールでID・パスワードを騙し取る
- マルウェア感染:ウイルスやトロイの木馬などによりシステムに侵入される
- DDoS攻撃:大量アクセスでサービスをダウンさせる
サイバーアタック兆候と検知方法、具体的な対処法については以下の記事で説明します。
【2025年】サイバーアタック事例
以下に2つ2025に報道されたサイバーアタックの事例を解説します。
IIJ サイバー攻撃 事件
IIJ(インターネットイニシアティブ)によると、同社の法人向け電子メールセキュリティサービスがサイバー攻撃を受けたと報道されています。
詳細な調査により、132契約先で31万1288件のアカウント情報が実際に漏えいしたことが判明。また、6契約先ではメール本文や宛先などの内容も流出し、488契約先では連携していた他社クラウドサービスの認証情報も漏えいしています。
不正アクセスの原因は、同サービスに使われていた第三者製ソフトウェアの脆弱性の悪用によるもので、IIJは再発防止策としてセキュリティ対策と監視体制の強化を進めると発表しました。
出典:NHK
日本国内の航空会社へDDos攻撃事件
2024年の年末以降、国内の大手企業を狙ったDDoS攻撃が相次いでおり、少なくとも46の国内組織が標的となっていたことが判明しました。
攻撃対象には、日本航空、三菱UFJ銀行、NTTドコモなどが含まれ、システム障害やウェブサイトの閲覧障害などの被害が発生。使用されたのは、「ボットネット」によるDDoS(分散型サービス妨害)攻撃と見られています。
分析期間中には、航空、金融、保険、運送業など幅広い業種が攻撃対象となり、特定の業種や特徴は見られなかったと報道されています。
出典:NHK
サイバーアタックの被害を受けた場合は専門業者に相談する
被害が発生した場合、自力や社内のリソースだけでは対応に限界があります。被害拡大や証拠損失のリスクを避けるためにも、専門家の支援が不可欠です。攻撃経路や被害範囲を正確に把握する必要がある場合には、フォレンジック調査によるデータ収集と分析が求められます。
フォレンジック調査でできることは以下になります。
- 不審なリモートアクセスのログやマルウェア実行履歴の復元
- 削除・隠蔽されたファイルの復元
- 通信履歴・IPアドレスの追跡による攻撃元の特定
- 漏えいした可能性のあるデータやその範囲の明確化
フォレンジック調査では、パソコンやネットワークの使用履歴、アクセスログ、不審なファイルの痕跡などを専用ツールで解析し、攻撃経路や被害範囲を明らかにします。調査結果は、企業内の対応指針や法的手続きにおいても非常に重要な役割を果たします。
適切な対応で、被害を最小限に抑えるためには専門のフォレンジック調査会社に相談しましょう。
編集部おすすめ調査会社:デジタルデータフォレンジック(おすすめ度)
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費用 | ★見積り無料 まずはご相談ください |
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調査対象 | PC、スマートフォン、サーバ、外付けHDD、USBメモリ、SDカード、タブレット など |
サービス | ハッキング・不正アクセス調査、情報漏洩調査、マルウェア・ランサムウェア感染調査、サイバー攻撃被害調査、退職者調査、労働問題調査、社内不正調査、情報持出し調査、横領着服調査、パスワード解除、データ改ざん調査、データ復元、デジタル遺品、離婚問題・浮気調査 など |
特長 | ✓累積ご相談件数39,451件以上 ✓国際基準をクリアした厳重なセキュリティ体制(ISO認証、プライバシーマーク取得済) ✓警視庁からの捜査協力依頼・感謝状受領の実績多数 |
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サイバーアタックへの対策
サイバーアタックには適切な対策を行うことが重要です。有効な対策は以下の通りです。
システムとソフトウェアのアップデート
サイバーアタックは主にセキュリティの脆弱性を狙って攻撃してきます。放置しておくと、攻撃者に簡単に突破されるリスクがあるので定期的なシステムとソフトウェアのアップデートが必要です。
Windowsの場合
- 「スタート」→「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」を開く。
- 「更新プログラムのチェック」をクリックし、利用可能なアップデートをすべてインストールする。
Macの場合
- 「アップルメニュー」→「システム設定」→「ソフトウェア・アップデート」を開き、「今すぐアップデート」を実行する。
- 各種アプリやプラグインも、アプリの設定や、Webサイト上の「アップデート通知」から、最新バージョンへ更新する。
既知の脆弱性をふさぎ、攻撃の入り口を狭めることができます。
セキュリティ対策ソフトの導入
信頼性のあるセキュリティソフトウェアを導入し、常時保護と定期スキャンを行いましょう。
- 信頼性の高いセキュリティソフトを選定し、インストールする。
- ソフト起動後、「リアルタイム保護」を有効にし、最新の定義ファイルに更新する。
- 「フルスキャン」を実行し、深部までシステムをチェックする。
- 結果を確認し、検知された脅威があれば「隔離」または「削除」する。
ウイルスやマルウェアの侵入を未然に防ぎ、検知された脅威を迅速に処理できます。
ログイン対策の強化
ログイン対策を強化することで第三者による不正アクセスのリスクを大幅に低減できます。主に以下のような方法が有効です。
- 長さ12文字以上、英字(大文字・小文字)、数字、記号を組み合わせたパスワードを設定する。
- 設定画面で「2段階認証」または「多要素認証」を選択し、SMSや認証アプリとの連携を行う。
- 各サイトのパスワードは定期的に変更する。
バックアップの徹底
被害発生時に早めに対処するには、普段からバックアップをすることをおすすめします。
- 定期バックアップ用ストレージ(外付けHDDやNAS)を用意する。
- 使用中のシステムであれば、バックアップソフト(例:Windowsのバックアップ機能など)を設定する。
- 「今すぐバックアップを作成」や「定期バックアップ」のスケジュールを設定する。
- バックアップ先は別ネットワークに保管し、感染の拡大を防ぐ。
- 復旧テストを定期的に実施し、ファイルが確実に戻せるか確認する。
VPNの活用(注意点付き)
信頼性の高いネットワークを確保するために、VPNは有効な手段です。以下の手順通りに進めてください。
- 信頼あるVPNプロバイダーを選び、公式サイトからアプリまたはプログラムをダウンロードする。
- アプリまたはプログラムをインストールし、アカウント登録およびログインを行う。
- 設定から「キルスイッチ」や「DNSリーク防止」などのセキュリティ機能を有効化する。
- 接続先のサーバーを選び、VPN接続を確立する。
- 定期的に接続テスト(IP確認サイトなど)を使用し、漏洩がないかを確認する。
※VPNの運用を誤ると逆に脆弱性にもなりかねないので注意が必要です。
まとめ
サイバーアタックは、個人・法人問わず誰にでも起こり得る深刻な脅威です。サイバーアタックは2025年にも活発に起きており、攻撃を未然に防ぐためには、上記のような対策が求められます。
万が一、サイバーアタックされた疑いがある場合は、被害の拡大を防ぐためにも、専門のフォレンジック調査会社に早急に相談することが重要です。
適切な対策とプロの支援を活用することで、サイバー攻撃のリスクを最小限に抑えることが可能です。今一度、使用中のセキュリティ対策を見直し、最新の防御策を整えておくことをおすすめします。