【クレジットカードの不正利用】被害届の手続きとセキュリティ強化ポイント

クレジットカードの不正利用被害にあったときに補償を受けるため不正利用被害の届を提出することが重要なポイントです。

本記事では、不正利用被害届の手続きフローから原因、対策まで詳細に解説します。

また、被害が深刻な場合、警察やクレジットカード会社、裁判などに責任の所在を明らかにするためには証拠を保全することが重要です。クレジットカードが不正利用された場合は専門業者に相談することをおすすめします。

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クレジットカード不正利用の現状

2025年集計された2024年のクレジットカードの不正利用による被害額は555億円に達し、過去最悪を更新されたと報告されています。

被害の大半は、金融機関を装ったメールやSMSを通じて偽サイトへ誘導し、カード番号やパスワードを入力させるフィッシングが原因とされています。フィッシングの報告件数は170万件を超え、過去最多を記録されていると報告されています。

出典:日本経済新聞

不正利用被害届の手続きフロー

以下は、不正利用が判明した際に必要な手続きをステップごとに整理したフローです。

  1. 利用明細や履歴をチェックし、不正取引を特定する
  2. クレジットカード会社へ連絡し、カード停止と被害報告を行う
  3. 警察署または交番で被害届を提出する
  4. 警察から受理番号を受け取る
  5. 受理番号をカード会社に伝える

① 利用明細や履歴を確認し、不正利用があるか特定する

まず最初に、ご自身の銀行口座やクレジットカードのオンライン明細にアクセスし、見覚えのない請求、複数回の同一請求、身に覚えのない旅行・買い物履歴などがないか、確認してください。

確認によって、「不正利用ではないか」を初期段階で判断できます。

② クレジットカード会社へ連絡し、カード停止と被害内容を報告

不審な取引が確認できたら、即座にカード会社に電話してください。多くのカード会社は24時間受付対応可能なことが多いです。主に伝える情報は以下の通りです。

  • カード番号
  • 不正と思われる取引の日時・金額・店舗名
  • どの時点で明細に気づいたか
  • スマホの番号やメールアドレスなどの連絡先確認

大半の場合、オペレーターが「カードの一時停止」や「調査依頼」の手続きを進めてくれます。対応後、必ず「受付番号」または「問い合わせ番号」を控えてください。

③ 警察署または交番で被害届を提出

不正利用は詐欺事件として扱われることから、警察への届け出が不可欠です。最寄りの警察署または交番へ出向いて、以下の情報を整理して相談しましょう。

  1. 身分証明書(運転免許証・マイナンバーカードなど)を持参
  2. 不正利用と疑われる取引明細の印刷またはスクリーンショット
  3. オペレーターから控えた「受付番号」や「問い合わせ番号」

警察官に必要事項を正確に伝えてください。

④ 警察から受理番号をもらう

被害届を受理された際に「受理番号(届出番号)」が発行されます。

発行された番号は、クレジットカード会社への補償申請など重要な手続きで必須です。受理された日時や担当部署名と併せ、紙でもデータでもコピーを必ず取っておきましょう。

⑤ 受理番号をクレジットカード会社に伝える

再びカード会社へ連絡し、警察からの「受理番号」を伝えてください。これにより、カード会社は補償手続きの審査を円滑に行えます。同時に、今後の調査進捗についても確認すると安心です。

不正利用被害が起こる原因は?

不正利用が発生する背景には、複数の要因があります。主な原因は以下になります。

フィッシング詐欺

偽のメールやSMS、模倣サイトを通じてカード情報を騙し取る手法です。

たとえば「カード利用確認」と偽り、本物そっくりのメール本文・リンクでログイン情報を入力させ、情報を盗むケースが多く見られます。

フィッシング詐欺の手口と対策の詳細は以下の記事で解説します。

>>フィッシング詐欺とは?手口・被害・対策を徹底解説

マルウェア感染

パソコンやスマートフォンにマルウェア(ウイルスやスパイウェアなど)が潜入し、入力したクレジットカード情報やログイン情報を盗まれる可能性があります。

マルウェアの感染経路や症状、対処法は以下の記事で解説します。

>>【脅威】マルウェアとは?基本的な感染経路や症状、対処法まで解説

個人情報漏洩

ネットショッピングサイト或いはサービス提供企業からの情報漏洩によって、第三者にカード番号が知られ、不正利用につながるケースがあります。

個人情報漏洩の主な原因と被害後の対応に関しては以下の記事で解説します。

>>個人情報漏洩とは?定義と漏洩時の影響を徹底解説

上記のようにクレジットカード不正利用は多様な経路・手口から発生します。自力では対応の限界があるため、被害範囲や攻撃経路を明らかにし適切な対応を行うにはフォレンジック調査によるデータ収集と分析が不可欠です。

フォレンジック調査でできることは以下になります。

  • 不審なリモートアクセスのログやマルウェア実行履歴の復元
  • 削除・隠蔽されたファイルの復元
  • 通信履歴・IPアドレスの追跡による攻撃元の特定
  • 漏えいした可能性のあるデータやその範囲の明確化

フォレンジック調査では、パソコンやネットワークの使用履歴、アクセスログ、不審なファイルの痕跡などを専用ツールで解析し、情報漏えいの有無や被害の全容を明らかにします。調査結果は、企業内の対応指針や法的手続きにおいても非常に重要な役割を果たします。

適切な対応で、被害を最小限に抑えるためには専門フォレンジック調査会社に相談しましょう。

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不正利用被害への対策は?

不正利用を未然に防ぐための有効な対策は以下の通りです。

明細はこまめにチェックする

毎月の利用明細だけでなく、アプリやメール通知での即時確認も設定しましょう。身に覚えのない請求がある場合、即時に気づける体制が重要です。

利用通知をオンにする

カード会社のアプリやSMS通知を活用し、少額取引でもリアルタイムで通知を受けられるよう設定しましょう。設定方法:

  1. カード会社のアプリにログイン。
  2. 「通知設定」または「利用アラート」メニューを開く。
  3. 「すべての取引を通知する」「海外利用時に通知する」などオプションを有効化。

不審なサイトでカードを使わない

クレジットカード情報の入力は、必ず「HTTPSで保護された」信頼できるサイトで行ってください。URLバーに鍵マークがあるか確認し、不安な場合は入力を控えることが安全です。

VPNを利用する

公衆Wi‑Fiなど不特定多数が利用する環境では、通信が盗聴されるリスクが高まります。信頼できるVPNサービスを通して通信を暗号化することで、クレジットカード不正利用されるリスクを軽減できます。

ただし、VPNの運用を誤ると逆に脆弱性にもなりかねないので注意が必要です。

セキュリティソフトを利用する

ウイルス対策ソフトや総合セキュリティスイートを導入し、リアルタイム保護および定期的なフルスキャンを実施しましょう。導入後は以下を手順を追ってください。

  1. インストール後、すぐに定義ファイルを最新版に更新。
  2. 週に一度程度の「フルスキャン」をスケジュール設定。
  3. 怪しいファイルやURLを誤って開かないよう、セキュリティソフトからの警告を常に確認。

専門業者に相談する

以上の対策を着実に実行することで、不正利用被害に対する備えが格段に向上します。

万が一クレジットカード不正利用が発生し、自力での対応が難しい場合や、被害額が大きい恐れがある場合は、専門的な調査で適切な対応を行うためフォレンジック調査業者に相談してください。

ダークウェブモニタリングを行う作業員
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