【CVE-2024-46981】は、RedisにおけるLuaスクリプト処理機能の不備を悪用され、リモートコード実行(RCE:Remote Code Execution)が可能になる脆弱性です。
この脆弱性を突かれると、認証なしで攻撃者に任意コードを実行され、Redisサーバーやその背後のシステムが完全に乗っ取られる危険性があります。
本記事では、【CVE-2024-46981】の概要、深刻度、影響範囲、技術的メカニズム、リスク評価、そして推奨される対応策について整理します。
加えて、実際にこの脆弱性を悪用された可能性がある場合に備え、フォレンジック調査の観点から「何を・どこまで・どうやって」確認すべきかについても触れていきます。
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【CVE-2024-46981】概要
Redisは高性能なインメモリデータストアとして広く利用され、キャッシュやメッセージブローカー用途でも普及しています。この脆弱性は、Redisに組み込まれたLuaスクリプト機能の不適切な処理に起因して発生します。
攻撃者は細工したスクリプトを投入することで、サーバー権限で任意のコードを実行できる可能性があります。
出典:NVD
【CVE-2024-46981】CVSSによる深刻度
NVDが公開しているCVSS v3.1スコアによれば、この脆弱性は「Critical(致命的)」に分類されています。
- CVSS基本スコア:9.8 / 10(Critical)
- ベクトル:AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
ネットワーク経由・認証不要で攻撃可能な点から、攻撃成立の難易度は非常に低く、システム全体に深刻な影響を及ぼすと評価されています。
出典:NVD
【CVE-2024-46981】影響を受けるシステム・環境
影響を受けるのは、Luaスクリプト実行機能を有効化しているRedis環境です。特に以下の条件下ではリスクが高まります。
- Redisが外部に直接公開されている
- 認証やアクセス制御が適切に設定されていない
- Luaスクリプトを業務上で利用している
公式から修正版が順次リリースされており、影響を受けるバージョンの利用者は更新が強く推奨されます。
出典:NVD
【CVE-2024-46981】技術的な詳細
脆弱性は、RedisにおけるLuaスクリプト処理時の入力検証不足に起因します。攻撃者は悪意あるLuaスクリプトをRedisに直接投入し、内部APIやシステムコールを不正に呼び出すことで、サーバー上で任意のコードを実行可能となります。
攻撃の流れとしては以下が想定されます。
- 攻撃者が悪意あるLuaスクリプトをRedisに送信
- Redisがスクリプトを検証不十分のまま実行
- サーバー上で任意のコードが実行され、システムが乗っ取られる
出典:NVD
【CVE-2024-46981】脆弱性がもたらすリスク
この脆弱性を悪用された場合、以下のリスクが現実化する恐れがあります。
- 攻撃者によるRedisサーバーの完全な乗っ取り
- データの改ざん、削除、窃取
- ランサムウェアやバックドアの設置による持続的な不正侵入
- システム停止による業務への深刻な影響
出典:NVD
【CVE-2024-46981】に関するベンダーの対応と公式アドバイザリ情報
Redis の開発元および関連ベンダーは、本脆弱性(CVE‑2024‑46981)に対する修正プログラムをすでにリリースしています。以下のバージョンでは既に修正が適用されており、影響を受ける可能性がある環境では早急な更新が推奨されます。
修正済バージョン:Redis 6.2.17、Redis 7.2.7、Redis 7.4.2
出典:NVD
【CVE-2024-46981】対策・緩和策
恒久的な対策は、脆弱性を修正した最新バージョンのRedisへアップデートすることです。もしすぐにアップデートが困難な場合は、以下の一時的な緩和策を検討してください。
- Luaスクリプト機能の利用制限または無効化
- Redisを外部公開せず、ファイアウォールやVPNを通じたアクセス制御を実施
- 認証やTLSによる通信保護を導入
既に侵害が疑われる場合は、システムのフォレンジック調査を行い、不正アクセスの有無や影響範囲を速やかに特定することが求められます。
出典:NVD
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