この記事では、Windows10を立ち上げた際に「Windowsが正しく読み込まれませんでした」と表示される原因と修復方法について説明します。
なお、このエラーメッセージが表示された際は、自己判断で作業を行うとデータが失われたり、機器が故障する可能性があります。そうなる前に、この記事で正しい知識と対処方法を身に着けておきましょう。
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1.「Windows10が読み込まれませんでした」と表示される原因
「Windows10が読み込まれませんでした」と表示される代表的な原因は以下の通りです。
⑴ファイルシステムが破損している(論理障害)
Windows10のファイルシステム(データを管理する本棚の役割)が破損していると、正常にアクセスできなくなることがあります。ファイルシステムが破損する原因としては「データ書き込み中のシャットダウン」「データの誤削除・フォーマット」が挙げることができます。(これらが原因で引き起こされる障害は「論理障害」と呼ばれています)
⑵MBRが破損している
「MBR」とはHDDの先頭にある起動プログラムで、Windows10の起動を行います。ここが破損していると、Windows10を呼び出せず、「Windows10が読み込まれませんでした」と表示される原因になります。
⑶ストレージの経年劣化(物理障害)
OSが格納されたストレージ(HDD/SSD)の寿命は、約3~7年とされ、遅かれ早かれストレージは故障します。こうした経年劣化による障害は「物理障害」と呼ばれ、振動や転倒による物理的衝撃でも同様の障害が引き起こされます。
なお、物理障害の発生したストレージを修復するには専用の設備や技術が必要となり、個人で修復することは極めて難しいといえます。そのため、データ復旧や修復作業を行うには専門の業者に依頼することが必要になります。
2.「Windows10が読み込まれませんでした」の修復方法
「Windows10が正しく読み込まれませんでした」とエラーメッセージが表示された場合、以下のトラブルシューティングを行うことで、Windows10が正常に起動する可能性があります。
ただし、これらの作業は完了まで1時間以上かかることも珍しくないため、時間に余裕があるときに作業をしましょう。
⑴「スタートアップ修復」(自動修復)
スタートアップ修復とは、Windows10が論理障害で起動しない際、自動で問題を解決する自己修復機能のことを指します。まずは、下記の手順で「スタートアップ修復」を行い、トラブルを解決できるか確認します。
ただし、スタートアップ修復が終わらない場合、自動修復できない物理障害が発生している可能性が高く、この状態で修復を続けると、ストレージへ大きな負荷をかけることにつながります。もし重要なデータが保存されている方は、自己判断での修復作業は控えた方がよいと言えます。
【スタートアップ修復の方法】
①「詳細オプション」から「スタートアップ修復(自動修復)」をクリック
② 使用するアカウントをクリックし、パスワードを入力後「続行」をクリック。
上記の修復方法で、Windows10が起動されない場合は「システムの復元」を行ってください。スタートアップ修復でトラブルを解決できなかった場合、「システムの復元」が有効です。
⑵「システム復元」
「システム復元」とは、パソコンのシステムを以前保存しポイントにまで戻す仕組みであり、システムの不具合が発生する前の状態に戻すことが出来ます。
ただし、システム復元を実行したことがないか、パソコンのシステムを保存したか不明の場合は、この対処法を試すことはおすすめできません。またストレージ(HDD/SSD)が故障していた場合、システムの復元を行うと故障範囲が広がってしまう危険性があります。大切なデータが保存されている場合は、この操作を行うことはおすすめできません。
【システムの復元方法】
①「詳細オプション」から「システムの復元」をクリック
②「システムの復元」が表示されるため、「次へ」をクリック
③ 復元対象となる復元項目を選択し、「次へ」をクリック後「完了」をクリック
④「はい」をクリックすると、復元ポイントからシステムの復元が実行されます
3.それでもWindows10を修復できない場合
ここまで個人で可能な対処方法を紹介しましたが、これらの修復方法を試しても、Windows10が起動しない場合、お手持ちのパソコンはかなり深刻な状態と言えます。
特に、内蔵ストレージ(HDD/SSD)に物理障害が起きている場合、個人での修復はできないため、専門業者に依頼する必要があります。ただし、データが「必要」か「不要」かで対応が変わることに留意しておきましょう。
データが必要な方は「データ復旧サービス」へ
内部に保存されているデータを取り出したい場合は、データ復旧サービスに相談しましょう。
なお、復旧業者を選ぶ際は、技術力と対応実績を基準にしてください。
技術力の高いデータ復旧業者では、Windows10の復旧ツールでは対応できない物理障害にも対応しており、高い復旧率でデータを取り出すことができます。しかし、技術力の乏しい業者に依頼すると、復旧に失敗するリスクが高く、他の業者に依頼した時には手遅れとなってしまう場合があります。
また、対応実績が多ければ多いほど、データ復旧にまつわる知見やノウハウが膨大に蓄積されているため、安心して復旧作業を任せられるといえるでしょう。
データ復旧サービスと業者選定の基準については、詳しく解説している以下の記事を是非ご覧ください。
PCを正常に作動させたい方は「メーカー・修理業者」へ
メーカーや修理業者は、パソコンの動作を回復することが目的であるため、修理を依頼するとデータは初期化されることがあります。この場合、「機器」を修理し使用できるようにする一方で、データを取り出すことができなくなります。
パソコンのバックアップを取っていない方、もしくは大切なデータを確実に取り出したいという方は、修理業者ではなく、データ復旧業者に相談することをおすすめします。
4. おすすめデータ復旧サービス業者
専門業者に依頼するとして、数ある業者の中から何を基準に選べばいいのか分からない方も多いでしょう。そこで、ここでは各データ復旧業者を見比べ、おすすめのデータ復旧業者をひとつに絞って紹介します。
価格 | 500GB未満:5,000円〜500GB以上:10,000円〜1TB以上:20,000円〜2TB以上:30,000円〜 |
内容(対応製品) | RAID機器(NAS/サーバー)、ハードディスク(パソコン)、外付けHDD、USBメモリ、ビデオカメラ、SSD、SDカード・MSDカードなど |
期間 | 最短当日(持ち込みの場合)約80%が48時間以内に復旧完了 |
特長 | 14年連続データ復旧国内売上No.195.2%の非常に高いデータ復旧率累積41万件以上の相談実績診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料) |
おすすめ理由は次の通りです。
- 安心の実績:14年連続国内売上No.1/復旧率最高値95.2%/累計41万件以上の相談
- スピードの速さ:対応の約8割が48時間以内に復旧完了
- セキュリティ:国際規格ISO・ISMS・Pマーク取得・空港レベルのセキュリティゲート
また、法人/個人を問わず、“無料”で相談・診断・見積りができ、24時間365日受付が可能です。データ復旧が必要な場合は、まず業界大手のデジタルデータリカバリーに電話かメールで問合せをしてみましょう。
5. まとめ
「Windows10が正しく読み込まれませんでした」と表示された際、パソコンに何かしらの障害が発生している可能性があります。また障害原因が判別できない状態で通電・修復を続けると、パソコンが故障したり、大切なデータを失うケースもあるため、状況に適した専門の業者に問い合わせることをおすすめします。