どうやってウィルスに感染してしまうのか?マルウェアの感染経路を解説!

マルウェアは年々、その脅威の種類や攻撃手法を多様化させています。もちろん、セキュリティ対策ソフトウェアも常にマルウェアについての対策を更新し、最新の脅威に備えてくれています。

ただ、使用者にもマルウェアにいかに感染しないか、という強い危機意識を持っていただくことが重要です。そのために、マルウェアに感染する経路を知っておくことは、ご自身のコンピュータや会社のコンピュータ・ネットワークを脅威から自衛する最も重要な手段です。

メールからの感染経路

メールからの感染には次の2つがあります。
・添付ファイル
・HTML形式のメール

添付ファイルにマルウェアが埋め込まれる場合、その多くはMicrosoft Office製品で作成されたファイル(WordやExcel、PowerPointなど)やPDFファイルなど広くやり取りされるものが悪用されることが多いです。

添付ファイルを開く前に、少なくとも以下のことを注意しましょう。
・メールの送信者が信頼できる人がどうか。
・そもそもファイルをやり取りする覚えがあるかどうか。

セキュリティ対策ソフトには添付ファイルをスキャンしてくれる機能が備わっているので、添付ファイルを開く前に安全かどうかチェックしましょう。

HTML形式のメールにマルウェアが埋め込まれている場合、メールをプレビューしただけで感染する恐れがありますので、メールクライアントでプレビューをOFFにしておきましょう。当然のことですが、見知らぬ送信者からのメールはすぐには開かず、メールをセキュリティ対策ソフトでスキャンするといった慎重さが必要です。

Webサイトからの感染経路

Webサイトのコンテンツにマルウェアが仕掛けられていて、勝手にコンピュータに侵入する場合があります。仕掛けられているコンテンツとしては画像や音楽ファイルが一般的です。メールなどに記載されているURLをクリックすることで誘導されることが多いので、安易に見知らぬ人からのメールを開かないことはもちろん、URLやバナーなどをクリックしないことも重要です。

また、ChromeやFirefox、Safari、Microsoft EdgeなどのWebサイトを閲覧するソフトウェア(ブラウザ)自体に脆弱性があり、そこを突かれてマルウェアに感染したり、不正にアクセスされたりすることで、リモートから操作されるといった事例もあります。脆弱性が発見されれば、すぐにブラウザの更新プログラムが配布されますので、常に最新の状態にしておくことが重要です。

ファイル共有ソフトからの感染経路

ファイル共有ソフトとは、インターネットを通じて不特定多数のコンピュータとファイルの共有や交換を行うもので、代表的なものとしてWinnyが挙げられます。全く知らない人とファイルを共有したり、交換したりするわけですから、マルウェアの問題だけでなく、セキュリティという観点から見て、非常に危険な行為であると言えます。ファイル共有ソフトでやり取りされるファイルは、その全てがマルウェアに感染していると決めつけても構わないほど危険なので、絶対に使用しないようにしましょう。

感染経路について知ることは、自衛の第一歩です。セキュリティ対策ソフトに頼り切るのではなく、常に安全に対する意識を高く持っておきましょう。

感染経路
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