ビデオ会議アプリ「Zoom」騒動の中、Microsoft「Teams」のセキュリティ性アピールか

4月に入り、ビデオ会議アプリ「Zoom」にセキュリティ上の脆弱性が複数発覚し問題視されている中、Microsoftはから、同社が提供するビデオチャットアプリ「Teams」のセキュリティ面の有効性についての公表がありました。

Zoom利用に広がる問題視

ビデオ会議アプリ「Zoom」は、新型コロナウイルスの影響により、世界各国においてテレワークやリモートでの会議などが可能となるアプリケーションのニーズから注目を集めておりました。しかし、4月に入り“第三者によるビデオチャット妨害(Zoombombing)”や“ユーザー認証情報の流出の恐れ”などから、ニューヨーク市内の学校では「Zoom」の使用を停止するなどといった問題視が広まっている状況です。

※追記(2020年4月12日)
現在までに発見されているセキュリティ上の脆弱性については、改善のためのセキュリティパッチが更新されています。

ただ、まだ安全性が確立されたとはいえる状況ではなく、慎重に見極める必要性がありそうです。

これまでに見つかっていたZoomの脆弱性に関する情報はこちら
【動画紹介】ビデオ会議ツールZoomの脆弱性の解説

Microsoft「Teams」の有用性アピール

Microsoftによると、同社が提供するビデオチャットアプリ「Teams」のセキュリティ機能であれば、Zoombombingのような事態を防止でき、ユーザーのプライバシーを侵害されるようなことにはならないとのことです。
例として、「Teams」のセキュリティに関わる機能を紹介しております。

・会議実行時の参加者を削除するといったコントロールが可能
・会議内で利用可能なコンテンツ内容を参加者ごとに管理
・ゲスト(社外参加者)は、参加できるも管理権は主導する組織に帰属する
・取り扱うデータはMicrosoft内のセキュリティサーバーで厳重に管理され、かつ送受信されている最中のデータそのものも暗号化される
・データ収集および利用についての詳細を記載した、政府公認の透明性レポートを公開していることから安全性の裏付けとなる。

なお、Microsoftの同発表に際して、昨今の「Zoom」騒動については一切言及しておりません。
 

【参考URL】
マイクロソフト、「Teams」のセキュリティをアピール–「Zoom」に批判集まる中

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