セキュリティベンダー「パロアルトネットワークス」は、2023年度におけるサイバー攻撃をはじめとするサイバーリスクに関する予測レポートを公表した。
概要
当該レポートは「サイバーセキュリティ・プレディクション 2023」と題されており、大きく5つの項目にまとめて予測されている。
それぞれの項目は以下の通り。
① 5Gの普及拡大による脆弱性
5G普及に伴い、攻撃者にはどこからでもネットワークへの侵入が可能。
コアネットワークのクラウドセキュリティが脆弱になりやすい。
② 医療機関での高まるセキュリティリスク
IT化が進む医療現場では、旧システムを運用しているケースが多く攻撃者にとっては格好のターゲットとなる。
被害のあったデバイスが患者と近い場合、安全面に影響が及ぶ恐れがあることからセキュリティ確保は重要。
③ クラウドサプライチェーンへの攻撃
クラウド製品内のコードにサードパーティのものが流用されることが一般的となっている。
ソフトウェアに含まれる依存コードが、利用する組織にとって脆弱性となる恐れがある。
④ データ主権に対する国際的な連携と厳格化
あらゆる組織でデータによる管理が複雑化することで、主権の取り決めが困難になる。
同時にデータ管理における規制強化がより強くなると予測される。
⑤ サイバー犯罪の新たな脅威となるメタバース
仮想環境における様々なサービスの多様化に伴いニーズも増加。
攻撃者にとって新たなターゲットされることが予測される。
まとめ
パロアルトネットワークス社チーフセキュリティオフィサーは、
「現状把握と警戒を怠らないことが引き続き大切。サイバーセキュリティの幅広い専門知識と共に従来の仕組みを凌駕する先進的な対策が必要」
とコメントしています。
【参考URL】
パロアルトネットワークス、2023年の5大サイバー脅威予測を発表
https://www.paloaltonetworks.jp/company