名古屋市のシステム開発会社「トビラシステムズ」社は、社会情勢に便乗する不審なSMSへの注意喚起を行っている。
同社が確認した事例として、ALPS処理水の海洋放出に関連しているとされる医薬品企業「ファイザー」社をかたるケースが挙げられている。
「放射線の予防のため特別な薬品が発売予定」「すぐに予約してください」などと、外部ページへアクセスするよう誘導するという。
アクセス先は情報窃取や詐欺を目的とするフィッシングサイトとなっており、核汚染水による人体や環境への悪影響を訴える内容とともに、薬剤の紹介ページが表示されるとのこと。
商品購入画面へ移動すると、個人情報やクレジットカード、暗号資産などの入力フォームが表示されるという。
過去には、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種や、ウクライナ情勢に便乗し義援金募集をかたる偽サイトといった社会情勢を利用したフィッシングの手口が確認されていることからも注意が必要とされている。
同社は対策ほうほうとして、不審なSMSを受信した際は文中のURLへアクセスしないよう注意し、迷惑SMS対策サービスも併用するよう推奨している。
【参考URL】
処理水放出に便乗した不審なSMSに関する注意喚起
https://tobila.com/news/release/p1516/