万博の偽サイトに注意喚起 個人情報を狙い、AIで作成されたか【日本国際博覧会協会】

2025年4月13日に開幕を控える大阪・関西万博を巡り、公式ウェブサイトを装った偽サイトの存在が確認され、日本国際博覧会協会(以下、万博協会)とセキュリティ会社が相次いで注意を呼びかけている。

万博協会は4月3日、公式サイトを模した「偽サイト」が確認されたとして、閲覧者に対し、不審なサイトへのアクセスや個人情報の入力、チケットの注文を行わないよう警鐘を鳴らした。
公式サイトの正規ドメインは「expo2025.or.jp」であり、アクセス時には必ずドメインを確認するよう呼びかけている。

セキュリティ会社「トレンドマイクロ」によると、2月下旬から今月中旬にかけて、「2025expo」や「expo-2025」など、公式サイトに酷似した複数のドメインが取得・登録されたことが確認されたという。
中には「EXPO2025OSAKA」と称する英語の偽サイトも含まれ、「Get Tickets」のタブをクリックすると、氏名や電話番号などの個人情報の入力を求める構造となっているとのこと。
これらの偽サイトの一部には、生成人工知能(AI)が関与したと見られる痕跡もある。サイト内には公式ロゴや万博の名称が表示されており、見た目上は公式に酷似している点が特徴となっている。

トレンドマイクロ社の岡本勝之氏は、「国際的な大規模イベントでは、類似のドメインを使った詐欺サイトが作られる傾向がある。SNSを通じて詐欺サイトへ誘導する投稿にも警戒が必要」とコメント。
正規のURLを保存し、そこから直接アクセスすることを推奨している。

万博協会によると、昨年夏にはX(旧Twitter)上でも、万博公式アカウントを装った「偽アカウント」が確認されており、今回の事案と合わせて、今後も新たな偽サイトやなりすましの出現が懸念されている。
大阪・関西万博は、4月13日から約半年間にわたり開催される予定であり、公式情報の確認と慎重な行動が求められている。

【参考記事】
https://www.expo2025.or.jp/
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250328/k10014762881000.html

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