2022年7月中にフィッシング対策協議会へ寄せられた、フィッシング詐欺関連の事案を取りまとめたレポートが公開された。
レポート概要
当該レポートによると、フィッシング報告件数のトータルは107,948件で、6月比で 19,698件増加という結果だった。
一方、確認されたフィッシングサイトのURL件数は49,188件で、6月比で 21,971 件増加。
フィッシング対策協議会の分析によると、フィッシング報告件数が急増した原因にはVISAやマスターカード、JCBなどのクレジットカードブランドをかたる「クレジットカードの利用確認を装うフィッシング」が挙げられている。
クレジットカードブランドのフィッシング報告の割合は全体の約47.6 %を占める結果となっているという。
フィッシングサイトのURL件数増加も、これらと比例した結果とみられている。
確認されているフィッシングサイトのURLには、大量のドメインとサブドメインを組みあわせたものが多数確認されている。
URLが異なっていても、リンク先は同一のフィッシングサイトへつながっているケースが少なくないという。
また、ビットコインを狙う脅迫メールに関する報告も多数挙がっている。
攻撃者は過去に流出したデータを悪用していることから、長期にわたりパスワードを変更していない場合は注意が必要とされている。
【参考URL】 2022/07 フィッシング報告状況 https://www.antiphishing.jp/report/monthly/202207.html |