2022年5月中フィッシング対策協議会に寄せられた、フィッシング詐欺関連の事案を取りまとめたレポートが公開された。
レポート概要
当該レポートによると、フィッシング報告件数のトータルは88,132 件で、4月比で 3,962 件減少しているとのこと。
一方、確認されたフィッシングサイトのURL件数は18,591 件で、4月比で7,663 件増加との結果が出ている。
なお、悪用されたブランド件数は110 件と、こちらも前月比で9件の増加となっている。
5月度のブランドを悪用するフィッシング事案の内、「au」と「au PAY」が全体の約 21.7 %で、4月に続き多くを占めている状況にあるという。
続くAmazonとえきねっとの上位3位の累計は全体の約 49.5 % を占める結果となっている。
また、既知のブランド以外で新たに、フィッシング対策協議会と九州カードをかたる手口も確認され始めているとのこと。
フィッシングSMSにおいては、宅配業者や Apple をはじめ、モバイルキャリア、Amazon、クレジットカードブランドといった企業組織が悪用されるケースが多く確認されているという。
推奨対策
フィッシング対策協議会は、対策として以下の方法を挙げている。
・SPFまたはDMARCによるドメイン認証を使ったアドレス保護を推奨
・フィッシング対策機能が強化されているメールサービスに移行
・オンラインサービスに登録済みのアドレスを別のものに切り替え
・同協議会は、個人情報や認証を求められた際は入力前に立ち止まり、運営会社や類似の詐欺事例がないか調べる
【参考URL】 2022/05 フィッシング報告状況 https://www.antiphishing.jp/ |