【ニチレイ×サイバー攻撃】ハッカー集団が犯行声明 20万件超のファイルがダークウェブに流されたか

冷凍食品大手のニチレイが2026年7月に受けたサイバー攻撃を巡り、ロシア系とされるハッカー集団「RansomHouse(ランサムハウス)」による犯行声明が確認されている。
ランサムハウスが、窃取したと主張する少なくとも20万件以上のファイルを「ダークウェブ(匿名性が高く非合法情報が集まるインターネット空間)」上に公開したというもの。
第三者セキュリティー会社の調査では、ハッカー集団側がダークウェブ上のリークサイトに大量のデータを公開したことが確認されているという。
なお「20万件」という数字は個人情報の人数ではなく、あくまで「公開されたファイル数」。
一部報道では、これら大量のファイルの中にはニチレイの従業員や取引先の電話番号などの個人情報のほか、業務システムのアカウントとみられるデータが含まれている可能性が指摘されている。
ニチレイは今回のデータ公開について、「追加で情報公開されていることは把握しているが、コメントを差し控える」としている。
同社は7月の時点で、被害を受けたサーバーに個人情報が含まれていたことを確認しており、個人情報保護委員会に報告するとともに、対象者への個別通知を進めていた。
現在も警察や関係機関と連携し、詳細な調査を続けている状況にある。

アスクルも標的にしたハッカー集団「RansomHouse」とは?

今回犯行に及んだとされる「ランサムハウス」は、2021年頃から活動が確認されている集団で、データを暗号化してシステムを人質に取るだけでなく、盗み出したデータの公開をちらつかせて金銭を要求する「二重恐喝型」のランサムウェア攻撃を得意としているという。
2025年10月に事務用品通販大手のアスクルが受けたサイバー攻撃でも犯行声明を出していた。
同集団は7月21日頃の時点でニチレイへの犯行声明を出し、証拠として一部のデータを提示した上で、機密データの流出を防ぐための身代金交渉を求めている。
今回の大量データ公開は、要求に応じない企業に対する報復・脅迫行動とみられている。

7月のシステム障害から「通常稼働」回復…しかし

事の発端は2026年7月13日、ニチレイグループの基幹物流システムなどで不正アクセスによる障害が検知されたことによるもので、同社はサイバー攻撃を受けたことを確認した上で被害拡大を防ぐためシステムを遮断。
これにより冷蔵倉庫の入出庫や冷凍食品の出荷が一時停止し、日本ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)などの外食チェーン、小売店、学校給食など、取引先約5000社に広く影響が及ぶこととなっている。
復旧作業により7月17日から順次業務を再開し、7月24日には受発注制限を解除して全拠点で通常稼働に戻ったことが報告されている。
しかし今回のサイバー攻撃は、ニチレイの業績にも深刻なダメージを与えており、同社は8月7日に2026年12月期の連結純利益予想を「従来の252億円から204億円へと下方修正する」と発表。
システム障害に伴う出荷停止などの影響で、売上高で約50億円、営業利益で約8億円のマイナスを見積もっているとのことで、さらにシステムの復旧や調査対応の費用として10億円の特別損失を計上するとしている。
企業を狙ったサイバー犯罪の脅威が改めて浮き彫りになる中、ニチレイ側は引き続き外部のセキュリティー専門機関と協力し、事態の収拾と全容解明を進める方針を示している。

【参考】
https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/900196881.html
https://www.sankei.com/article/20260807-VSWZ4YIH3NJURBLLLSHND2YIZE/
https://www.jiji.com/jc/article?k=2026072200270

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