2020年【10大セキュリティ事件ランキング】まとめ

12月15日、セキュリティベンダー「マカフィー」から、2020年に起こった情報流出に関わるセキュリティニュースの認知度ランキングを公表した。

10大セキュリティ事件ランキング

同ランキングは、日本在住の企業経営者や情報システム担当者などの、22歳以上の男女1,552名を対象に実施されている。

3位　“ディープポルノ動画”事件

AIを使い、ポルノ動画内の人物の顔と芸能人の顔にすり替えた“ディープポルノ動画”を公開した、男性2人が名誉毀損および著作権法の疑いで逮捕された事件。

2位　大手ゲームメーカーの不正アクセス事件

大手ゲームメーカー「カプコン」が11月にハッカー集団からの不正アクセスを受け、顧客や取引先の個人情報および機密情報が最大35万件流出した事件。
攻撃は、ランサムウェアによるものだった。
カプコン社は身代金支払いに応じなかった結果、窃取された情報がネット上に公開される事態になった。

1位　通信キャリアの電子決済サービスを悪用した不正取引問題

ドコモが提供する電子決済サービス「ドコモ口座」を悪用した第三者が、不正に現金を引き出される被害が相次いだ事件。
被害総額は2800万円以上となった。
攻撃者は、正規ユーザーのアカウントから銀行口座情報を取得し、攻撃者自身のドコモ口座にチャージした後、引き出すといった手口だった。

2020年まとめ

マカフィー社戦略営業本部「寺尾敏康」氏は、2020年は一般化してきたキャッシュレスサービスが攻撃対象になっている点、進化するAIの悪用リスクの上昇、コロナにより需要が高まったオンラインサービスの潜在的リスクなどの変化に伴う混乱に、攻撃者が乗じて事件になるケースが多かったとのコメントをしている。