静岡県警察本部は2026年5月22日、情報公開請求(公文書開示請求)に対して開示した電子データ10件で、個人情報を隠す「黒塗り(マスキング)」処理に不備があったと公表。
これにより、計1万4239人分の氏名や電話番号が閲覧可能な状態で流出した恐れがあるという。
PDFマスキングは個人情報などの非開示部分を隠すための一般的な手法で、適切な実施(画像変換など)により情報の保護を図るもの。
不備があったのは、2025年6月5日から2026年2月17日までの期間に交付した公文書で、「安全運転管理者選任事業所一覧」「古物商一覧」「探偵業者営業所一覧」などの内容を含む10件だとされており、県内外の事業者や個人に関する情報が対象だという。
県警によると、4月28日に職員が交付準備中に不備に気づき、過去の交付分を調査したことで判明している。
処理の誤りは、PDF上で黒い図形を重ねるだけの方法を取ったことによるもので、本来は画像データに変換する手順が必要だったが、この工程を省略したため、特定のソフトウェアで操作すると黒塗り部分を除去できる状態になっていた。
これにより、内容が読める状態で公開されていた。
原因として、2025年度から担当となった職員の知識不足と、上席による確認の不十分さが挙げられている。
現時点で10件のうち7件(1万4235人分)については既に回収を完了し、適正に処理したデータを再交付しているとのことで、流出による二次被害は確認されていない。
静岡県警は関係者や県民に対し「指導を徹底し、再発防止に努める」としている。
今回の事例は、公文書開示手続きにおける処理手順の重要性を改めて示す結果となった。
【参考】