カーシェアリングサービス「タイムズカー」の情報漏えいを巡り、運営元のパーク24は2026年10月27日、対象者に支払う3000円相当のお見舞金の算定基準などについて、ITmedia NEWSの取材に回答した。同社は、利用者が取り得る各種対応や、それに伴う負担などを総合的に勘案して金額を設定したと説明している。
事案の詳細
パーク24は10月23日に公表した第5報で、運転免許証などの本人確認書類の画像データの一部について、外部送信の痕跡があったと明らかにした。これを受け、対象者に「3000円相当の現金または金券」のお見舞金を支払うと発表していた。対象は146万5349件で、同社はお見舞金と諸対応費用として55億円の特別損失を計上する見込みとしている。
パーク24によると、金額は、漏えいした可能性がある情報の内容や想定されるリスクを踏まえ、利用者保護の観点から検討した。設定にあたっては、本人確認や不正利用防止に関する各種サービスの利用実態なども参考にしたという。
一方、3000円という金額を具体的にどのような計算で導いたのかについて、同社は詳細な算定基準への回答を控えた。また、金券の種類がギフト券や電子ポイントなどのいずれになるのか、現金の場合に口座振込となるのかについても「現在検討中」としている。具体的な支払い時期の目安を含め、決定次第案内する方針だ。
影響と背景
今回の情報漏えいでは、運転免許証など本人確認書類の画像データの一部に外部送信の痕跡が確認された。対象者に対するお見舞金は、漏えいした可能性がある情報の内容や想定されるリスク、利用者が取り得る対応に伴う負担などを踏まえて設定されたものだが、具体的な算定式や内訳は現時点で明らかになっていない。
「3000円相当の現金または金券」とする支払い方法や時期も検討中であるため、対象者は今後のパーク24からの案内を確認する必要がある。支払い条件や手続きが具体化されれば、利用者が自分の対象状況や必要な対応を判断する手掛かりとなる。
対策・今後の展望
利用者側では、パーク24から届く正式な案内を確認し、対象者の条件、申請や受け取りに必要な手続き、支払い方法、実施時期を確認することが重要だ。現時点では、金券の種類や現金の受け取り方法、具体的な支払い時期の詳細は不明である。
運営側には、対象となる情報の範囲、対象者への通知方法、受け取り手続き、支払い時期、3000円相当とした判断の考え方を、利用者に分かりやすく継続的に説明することが求められる。新たな情報が決まり次第、公式案内を更新する方針だ。
CSRIからの現場アドバイス
【観点①:現場で何が起きているか】補償や見舞金に関する案内では、対象範囲や支払い方法が未確定の段階で金額だけが先に広まり、利用者の疑問や問い合わせが増えることがある。今回も、3000円相当という金額は示された一方、具体的な算定基準や金券の種類、支払い時期は現時点で不明である。
【観点②:セキュリティ専門家でない人への平易な解説】「3000円相当」は、すべての利用者に一律で現金3000円を直ちに支払うという意味ではなく、対象者への支払い方法や手続きの詳細を含めて確認が必要な案内だ。金額だけでなく、対象条件、受け取り方法、時期を確認することが重要になる。
【観点③:中小企業が今週中にできること】自社で情報漏えいや補償事案が発生した場合は、対象となる情報、想定されるリスク、補償・見舞金の根拠、支払い方法、時期を整理する。確定していない事項は「検討中」「詳細は現時点で不明」と明記し、公式の案内窓口と更新日を示して、複数の告知媒体で情報が食い違わないよう管理する。