23日開催された東京五輪に関わる、国内でのサイバー攻撃や通信障害に関する記録をまとめています。
Googleサービスに偽PDFファイル
20日、Googleが提供する「VirusTotal」サイトで、
「【至急】東京オリンピック開催に伴うサイバー攻撃等発生に関する被害報告について」
と題するPDFファイルが投稿された。
当該ファイルを開封した場合、使用するPC内のデータが削除されるというもの。
テレビ中継を偽装した不審なサイト
トレンドマイクロの調べで、テレビ中継を偽装した不審なサイトが複数見つかっている。
サイトにアクセスした場合、ユーザーのブラウザ上に悪質な広告が表示されるという。
Google検索でも一時的に五輪に関する用語を検索した際、不審なサイトや広告が表示される事態が確認されたとのこと。
東京五輪公式サイトのフィッシングサイト複数
21日、ドメインに「tokyo」や「2020」などのワードを含めた、東京五輪公式サイトを偽装したフィッシングサイトが複数確認された。
五輪観戦チケットの購入者やボランティアのパスワードなどの情報がインターネット上に流出したという。
東京五輪の公式配信は、NHKおよび、民放キー局番組の見逃し配信サービス「TVer(ティーバー)」のみ。
セキュリティ専門家によると「大会自体だけでなく、大会視聴者の情報も狙っている」とみられている
日本航空やプレイステーションのオンラインサービスで通信障害
22日、アメリカ「アカマイ・テクノロジーズ」社が提供する配信サービスに通信障害が発生。
これにより、アメリカだけでなく、日本やヨーロッパの東京五輪関連のwebサイトに影響が発生している。
同通信障害で、アメリカデルタ航空、アメリカン・エキスプレス、ブリティッシュ・エアウェイズなどのサイトが一時停止。
また、日本では日本航空のサイトが閲覧できない、プレイステーションのオンラインサービスが利用不可などの影響が発生している。
アカマイ社は、同通信障害の原因はサービスのソフトウェア更新によるものと説明。
サイバー攻撃によるものではないという。