スパムメール約6万件 富山県の森林研究所、海外からアドレス悪用され

富山県の農林水産行政を支える研究機関「富山県農林水産総合技術センター森林研究所」は、同研究所が使用していたメールアドレスが悪意ある第三者により不正利用され、スパムメールが送信されていたことを公表しました。

研究所によると、2025年4月23日に職員が登庁した際に、大量の配信エラーメールを確認。
調査から、同年4月20日から23日にかけて、同研究所のメールアドレス(ドメイン名:fes.pref.toyama.jp)が不正に使用され、スパムメールが約6万件送信されていたことが判明している。
スパムメールは海外のサーバーを経由し、不特定多数のメールアドレス宛てに送信。
文面は英語で、投資を勧誘する内容が記されており、返信先のアドレスにはマレーシアの国別コード「.my」を含むものが多く確認された。
メールサーバー自体へのウイルス感染は確認されておらず、研究所が使用する外部のメールサーバーにも異常は見つかっていないとのこと。
なお、現時点で個人情報の流出は確認されていないが、その可能性も含めて現在調査が進められている。

研究所は対応として、不正使用が確認された同日中に該当メールアドレスの使用を停止。
以降はスパムメールの送信は確認されていないとのこと。
第三者によるメール送信を防止するため、パスワードの強化など設定変更が実施され、問題のアドレスについては速やかに廃止される予定とされている。
研究所は、該当期間中に不審なメールを受信した場合には、開封せず削除するよう呼びかけており、関係者や受信者に対し「深くお詫び申し上げます」と謝罪の意を表明した。

【参考記事】
https://taffrc.pref.toyama.jp/nsgc/shinrin/

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