米マッチングアプリ「Tea」72,000件以上、個人情報流出の可能性 集団訴訟も勃発

2025年7月30日、アメリカ発の女性向けマッチングアプリ「Tea(ティー)」で、72,000件以上の個人情報が流出した可能性があることが判明した。
Teaは、女性がデート相手の情報を匿名で共有し、安全な出会いを支援するアプリとして2022年に登場。
元Salesforceのエンジニアが開発し、App Storeで一時1位を獲得するなど注目を集めている。

流出の内容と影響

流出した情報には、約72,000枚の画像が含まれており、内訳はユーザーの認証用自撮りや身分証明書写真13,000枚、公開投稿やダイレクトメッセージ(DM)の画像59,000枚とされている。
一部の画像には位置情報が含まれており、個人を特定するリスクが高まっている。
またDMの内容も流出し、プライバシー侵害が深刻化。
流出したデータは、匿名掲示板「4chan」を通じて拡散されたと報じられている。
専門家によると、流出画像はインターネット上の画像検索ツールで確認可能で、個人情報の悪用が懸念されている状況。
なお、現時点でメールアドレスや電話番号の流出は確認されていない。

原因と対応、集団訴訟

流出の原因は、Teaが使用していた旧式のデータ保管システムの脆弱性と、身分証明サービス「Au10tix」の管理ミスが指摘されています。
Teaは影響を受けたシステムをオフラインにし、調査を進めていると発表。
「パスワード変更やアカウント削除は不要」との声明を出した。
これに対しユーザーからの批判が集まっており、アプリの利用停止やアカウント削除を求める声が相次いでいる。
複数の利用者は集団訴訟を提起しており、「女性の安全を守るアプリが逆に危険を招いた」と主張されている。
Teaは、男性を匿名で評価する仕組みが「男性差別」との批判も受け、今回の事件でアプリの信頼性が揺らいでいる。
Teaユーザーは、自身のアカウント状況を確認し、不審な動きがないか監視することが重要となる。

【参考記事】

https://japan.cnet.com
https://gigazine.net

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