広島県呉市の市立中学校で、生徒や保護者など個人情報が記録されたUSBメモリーが紛失する事態が発生した。
呉市教育委員会によると、2025年1月17日に同学校の教諭が自宅で成績入力作業を行うため、私物のUSBメモリーに個人情報を保存し、ポーチに入れて持ち帰った。
しかし、自宅で作業を行わないまま20日に出勤したところ、USBメモリーがなくなっていることに気付いたという。
28日まで個人的に捜索を続けたものの発見に至らず、警察に届け出た上で校長に報告している。
紛失したUSBメモリーには、約1600名分の生徒や卒業生、保護者、教職員の氏名・住所・成績のほか、一部の生徒の障害に関する情報も含まれていた。
なお、現時点では情報の流出は確認されていないとされている。
同校では個人情報の持ち出しを原則禁止されており、やむを得ない場合は管理職の許可を得ることが義務付けられているが、教諭は許可を得ず、USBメモリーにもパスワードを設定していなかったことが分かっている。
呉市教育委員会は再発防止策として、USBメモリーのパスワード設定を義務化する方針を検討しているとのことで、「各学校に対し、情報管理の徹底を図り、二度とこのような事態を起こさないよう努める」とコメントしている。
【参考記事】
https://news.yahoo.co.jp/articles/7762d622a94c2c8799e4616847c0046bcf236a89
https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20250131/4000028377.html