4億本超のヒットゲーム『GTA 6』早期アクセスを騙る詐欺サイトに注意喚起 仮想通貨ねらい

2026年6月下旬、Rockstar Gamesが開発する『Grand Theft Auto VI』(以下、GTA 6)の早期アクセスを装った偽のウェブサイトがインターネット上で大量に確認された。
Malwarebytes(マルウェア分析を専門とするセキュリティ企業)とNordVPN(Nord Securityが提供するVPNサービス)が相次いで報告し、ゲーマーへの注意を呼びかけている。
『Grand Theft Auto』(グランド・セフト・オート)シリーズは、米国のRockstar Gamesが開発する人気のオープンワールド型アクションアドベンチャーゲームで、プレイヤーは広大な仮想都市を自由に探索し、ストーリーを進めたり、さまざまな活動を楽しめるというもの。
シリーズ累計販売本数は4億本を超える大ヒット作で、特に『GTA 5』は世界的な社会現象となっている。

MalwarebytesのStefan Dasic氏による6月23日の分析によると、これらの偽サイトはGTA 6の公式アートワークを模倣した洗練されたデザインを採用し、「VIP Digital Access」や「Exclusive Early Access Preview」といった文言でユーザーを誘導していたという。
被害者は約250ドル相当の仮想通貨(Bitcoin、Ethereum、USDTなど)を支払うよう求められ、取引IDを入力した後にダウンロードを促されるが、実際にはゲームは提供されず、金銭が失われるケースが報告されている。
仮想通貨取引の性質上、支払い後の取り消しが極めて困難である点が被害を深刻化させている状況。
さらに、ダウンロードを試みたユーザーには、情報窃取型マルウェアやバンキング型トロイの木馬(銀行関連情報を狙う悪意あるプログラム)、アドウェア、ランサムウェアが配布される危険性も懸念される。
特にPCユーザー向けには海賊版リパックサイトを模した偽インストーラー、Androidユーザー向けには「GTA 6 Beta」と称する偽アプリが確認されており、Rockstar Gamesのブランディングを悪用したものとみられている。
NordVPNの調査では、5月時点でRockstar Social Club(公式アカウント管理サービス)を狙ったフィッシングページが数百件確認されており、PCおよびAndroid環境が主な標的とされている。

Rockstar Gamesは、公開ベータプログラムは存在しないことを明言。
公式ルート以外で早期アクセスやベータ版を謳う情報は虚偽であり、ユーザーは公式発表のみを信頼するよう呼びかけられている。
公式プリオーダー(予約注文)は2026年6月25日から正規のデジタルストアおよび小売店で開始され、ゲーム本編の発売日は同年11月19日(PlayStation 5およびXbox Series X/S向け)となっている。
専門家は、GTA 6に関する情報はRockstar Gamesの公式サイトや正規ストアのみを参照するよう推奨。
疑わしいリンクや広告に遭遇した場合はクリックを避け、必要に応じてセキュリティソフトによる確認を行うことが有効とし、仮想通貨支払いや不明なダウンロードを求められた際は、直ちに取引を中止してデバイスを保護する措置を取るよう呼びかけている。
これまでの報告では、具体的な被害者数や総被害額の集計は公表されていないが、GTAシリーズの累計販売本数が4億6,500万本を超える人気を背景に、ファンの期待を悪用した詐欺が急増したと分析されている。

【参考】
https://www.malwarebytes.com/blog/threat-intel/2026/06/gta-6-early-access-is-nothing-but-a-scam
https://nordvpn.com/ja/blog/gta-malware-and-scams/
https://www.repubblica.it/tecnologia/2026/06/24/news/gta_6_truffe_finti_early_access_phishing_e_malware_preordini_prenotazioni-425431019/
https://www.repubblica.it/tecnologia/2026/06/24/news/gta_6_truffe_finti_early_access_phishing_e_malware_preordini_prenotazioni-425431019/

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