SDカードは、デジタルカメラやビデオカメラ、スマートフォンなど様々な機器で使用されています。安価で手軽に扱える一方、SDカードは小型で軽いため、壊れてしまいやすいメディアでもあります。
この記事では、SDカードの故障でデータが消える原因や、破損したデータを復元する方法について解説していきます。
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1. SDカードのデータが消える原因
SDカードのデータが消える、もしくはSDカードが認識しなくなる原因は大きく分けて「物理障害」と「論理障害」の2つです。
物理障害
物理障害とは、SDカード自体が破損したため、データにアクセスできない状態です。なお、SDカードが物理的に破損している場合、修復・データ復旧の難易度が高いため、個人での作業は極力控えて業者に相談するのが賢明です。
物理障害の原因としては、次のものがあげられます。
・筐体にヒビが入った
・静電気による影響を受けた
・接触部分の摩耗による接触不良を起こした
・データの書き込み回数の上限を超えている(寿命)
SDカードにおける物理障害の原因は「強い衝撃が加わったことによる筐体破損」から「静電気や経年劣化(書き込み回数の上限)」のように分かりにくいものまで様々です。SDカードは書き込みを繰り返すと寿命が短くなり、メーカーの動作保証期間も短いもので2~3年程度と言われています。
論理障害
論理障害とは、SDカード内部のファイルシステムの破損などでデータが読み込めない状態です。
論理障害の原因としては、次のものがあげられます。いずれの場合も不用意なミスやトラブルで内部システムに異常が発生した状態です。
・データを削除してしまった
・誤ってフォーマット(初期化)した
・データの読み書き中にSDカードを引き抜いた
・端末の電源が切れ、途中で処理が中断された
なお、このような論理障害が起きている状態でSDカードを端末に接続すると、読み込みの際に「フォーマットしてください」というエラー発生のメッセージが表示されることがあります。しかし、フォーマットするとデータが全て削除されてしまい、この状態で通電・操作を行うとデータが上書きされ、復元は困難となるため注意してください。
2. SDカードのデータ復元方法
SDカードのデータが消えてしまった際のデータ復元方法には下記のものがあります。
データ復元ソフトを使用
データ復元ソフトを使用すると、比較的安価で手軽にデータ復元作業を行うことができます。
これは手軽で便利な手段ですが、復元ソフトは万能ではない点に注意が必要です。ソフトによって精度や操作性に差があるだけでなく、そもそもソフトで復元できるのは、軽度の「論理障害」が発生した機器のみです。
「物理障害」が起きているSDカードで復元ソフトを利用すると、負荷がかかりSDカード自体を破壊してしまう恐れがあります。症状を見極めず安易に使用するのは避けたほうがいいでしょう。
なお、ソフトの誤った使用によりデータが上書きされると、論理障害のみであってもデータ復元が不可能になる場合もあります。そのためデータ復元ソフトは「データの優先度が低い」「物理障害でないと判断ができる」場合にのみ使用をおすすめします。
データ復元業者に相談・依頼
SDカードの復元に対応したデータ復元業者では、論理障害に加えて、ソフトでは復元できない物理障害にも対応しています。
特に技術力のある業者では、経験を積んだ専門のエンジニアが、SDカードの表面を削り手作業でメモリにアクセスするなどしてデータ復元を行っています。
「自力で復元する自信がない」「確実にデータを取り戻したい」という方は、一度データ復元の業者に相談することをおすすめします。一部の業者では、機器の不良箇所を判断する初期診断や見積りの取得まで無料で受けることができます。
ただし、データ復元業者は国内で100社以上もあり、業者によってはそもそもSDカードの復元に未対応であったり、技術力や設備にも大きな差があったりします。また、物理障害を起こしたSDカードの復元には、非常に高い技術力が要求されるため、復元率を上げるためにも、依頼前の段階で、適切な業者を選定しておきましょう。
3. おすすめのデータ復元サービス業者
専門業者に依頼するとして、数ある業者の中から何を基準に選べばいいのか分からない方も多いでしょう。そこで、ここでは各データ復元業者を見比べ、おすすめのデータ復元業者をひとつに絞って紹介します。
価格 | 500GB未満:5,000円〜500GB以上:10,000円〜1TB以上:20,000円〜2TB以上:30,000円〜 |
内容(対応製品) | RAID機器(NAS/サーバー)、ハードディスク(パソコン)、外付けHDD、USBメモリ、ビデオカメラ、SSD、SDカード・MSDカードなど |
期間 | 最短当日(持ち込みの場合)約80%が48時間以内に復旧完了 |
特長 | 14年連続データ復旧国内売上No.195.2%の非常に高いデータ復旧率累積41万件以上の相談実績診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料) |
おすすめ理由は次の通りです。
- 安心の実績:14年連続国内売上No.1/復旧率最高値95.2%/累計41万件以上の相談
- スピードの速さ:対応の約8割が48時間以内に復旧完了
- セキュリティ:国際規格ISO・ISMS・Pマーク取得・空港レベルのセキュリティゲート
また、法人/個人を問わず、“無料”で相談・診断・見積りができ、24時間365日受付が可能です。データ復元が必要な場合は、まず業界大手のデジタルデータリカバリーに電話かメールで問合せをしてみましょう。
4. まとめ
SDカードのデータが消えてしまった際、焦って自力で作業を行うと、さらに状態を悪化させてしまうリスクがあります。まずは落ち着いて、機器の故障なのか接続不良なのか原因を見極めましょう。また復元ソフトの復元が軽度の論理的な障害にのみ対応している点も注意が必要です。どうしても取り戻したい大切なデータがある場合は、データ復元の専門業者に相談も検討してください。
なお、SDカードにデータを保存する場合、特にデータの重要度が高い場合は別の記録媒体にバックアップをとっておくのがよいでしょう。また、GoogleドライブやiCloudなどのクラウドストレージサービスの場合もあわせて検討することをおすすめします。