【SSDの故障?】データが見られない原因と復旧方法

パソコンやサーバ上のデータを保存している媒体は、大きく分けて「HDD」と「SSD」の2つに分類でき、近年ではSSDの用いられている機会が多くなりました。

このSSDに何らかのトラブルが起きると「保存していたはずのデータが消えてしまった」という現象が発生することがあります。そこで今回は、SSDが故障する原因と復旧方法を紹介します。

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1. SSDとは

SSDとは、Solid State Drive(ソリッドステートドライブ)の略で、SDカードやUSBメモリと同じく「フラッシュメモリ」(電子メモリ)が使われている記憶装置(ストレージ)です。HDDと比較すると、小型で軽量、またデータ転送速度が高速な点から広く普及しています。

(SSDは内蔵のメモリにデータの読み書きするのに対し、HDDは回転する円盤に磁力でデータを読み書きします)

2.SSD故障の原因

SSDの故障する原因として以下の5つがあげられます。

●機器の発熱
SSDは熱に弱く、高音な環境で長時間にわたり機器を扱うと故障の可能性が高まります。逆に低い温度で使い続けた方が寿命は長くなります。

●書き込み回数の上限オーバー
SSDのフラッシュメモリにはデータを記録する「セル」という構造があり、書き込み回数に上限があります(上限に達すると寿命を迎えます)。なお、書き込み回数の上限はSSDの容量によって変わり、たとえば低容量のSLCは約10万回ほど書き込みができますが、容量が増えるにつれて上限が低下していきます。

長期使用による絶縁膜の劣化
SSDのフラッシュメモリ内部には電子データが逃げないための構造(絶縁膜)があります。しかし、ここが劣化すると電子が漏れてしまい、データを維持できなくなってしまいます。

コントローラーの故障
SSDでは、コントローラーを介してセル(メモリにデータを記録する最小単位)に書き込みをしていきます。しかし、セルが経年劣化すると、コントローラーは劣化したセルを制御できなくなり、SSDの故障に繋がります。

●物理的破損
SSDは衝撃に強いとされています。アスキー社の実験によると、SSDをビルの屋上から地面に叩きつけても全く故障しなかったそうです。基本的にSSDは車に轢かれようが、水に沈めようが、壊れにくいとされていますが、火災で高温にさらされたり、落雷で過剰な電圧が掛かったりといった状況下では物理的に破損する可能性があります。

3. SSD障害の種類

SSDの故障には、大きく分けて「物理障害」と「論理障害」の2つの障害が考えられます。

物理障害

物理障害とは、ハードウェア自体が物理的に破損している状態です。

SSDは、衝撃には強いのですが、静電気や熱に弱い性質を持っています。また、SSDの寿命は5~8年と言われ、経年劣化により故障するケースも珍しくありません。

なお、障害の発生したSSDからのデータ復旧は、HDDと比べても、高度な復旧技術が必要とされ、原則個人で修理・データ復旧することは不可能です。また技術力の乏しい業者でもデータ復旧することは難しいとされています。もしSSDが故障し、内部からデータを適切に抽出したい場合は、SSDの復旧実績が豊富で技術力の高い専門業者に相談することをおすすめします。

論理障害

論理障害とは、記憶媒体に保存されているデータが破損している状態です。原因としては以下の3つがあり、いずれの場合も何らかの原因でシステムやデータ破損が引き起こされたと考えられます。

①データ自体の破損 
②データを管理するファイルシステムの異常  
③誤操作によるフォーマットやデータの削除

なお、SSDの搭載されたパソコンでは、処理速度を向上させるために「TRIM」というコマンドがデフォルトで有効になっているケースが多いです。このTRIM機能が有効な環境下では、データを削除するとSSD上で空きブロックとして認識され、他のデータの上書きを待たずに削除データがSSD上からすぐに消えてしまいます。

この設定が適用されているとデータ復旧ソフトでの作業も困難になるため、復旧の専門業者に相談するようにしてください。

4.SSD故障時の注意

⑴ フォーマット(初期化)に注意

SSD故障時は「フォーマットする必要があります」という表示が出る場合があります。しかし、フォーマットを行うとSSD内のデータが消去(初期化)されてしまうため、安易に試さないようにしましょう。

「フォーマットする必要があります」と表示される原因と対処法については下記の記事を参考にしてください。

⑵ 復旧ソフトの使用

データ復旧ソフトはHDD向けのものが多く、SSDに対応したソフトは数自体が少ないのが現状です。また、経年劣化による物理障害の場合、ソフトでは対応できないため、業者に相談する必要があります。

また、データ復旧ソフトを使用して個人で復旧しようとすると誤ってデータを上書きしてしまうケースがあります。データ損失のリスクも高めることにもつながるため、使用は慎重に検討してください。

5. データの復旧率を高めるためには

SSDのデータ復旧には高度な技術が必要とされます。また復旧作業を一度失敗すると復旧率が大幅に下がってしまうため、データを安全に取り出すためには、なるべく最初の段階で信頼できるデータ復旧業者に相談するのが有効です。なお、メーカーや修理業者にSSDの修理を依頼をすると、データが初期化されてしまう可能性があるので注意しましょう。

データ復旧の専門業者は、国内に100社以上あり、業者によって対応できる障害の範囲も異なっています。また、SSDからのデータ復旧は難易度が高いため、障害機器に見合った技術力の高い業者を選ぶようにしましょう。

また、一部のデータ復旧業者では、故障箇所を特定する「初期診断」や見積取得を無料で受けることもできます。まずは問い合わせてみることをおすすめします。

6. おすすめデータ復旧サービス業者

専門業者に依頼するとして、数ある業者の中から何を基準に選べばいいのか分からない方も多いでしょう。そこで、ここでは各データ復旧業者を見比べ、おすすめのデータ復旧業者をひとつに絞って紹介します。

デジタルデータリカバリー

デジタルデータリカバリー公式サイト
価格500GB未満:5,000円〜500GB以上:10,000円〜1TB以上:20,000円〜2TB以上:30,000円〜
内容(対応製品)RAID機器(NAS/サーバー)、ハードディスク(パソコン)、外付けHDD、USBメモリ、ビデオカメラ、SSD、SDカード・MSDカードなど
期間最短当日(持ち込みの場合)約80%が48時間以内に復旧完了
特長14年連続データ復旧国内売上No.195.2%の非常に高いデータ復旧率累積41万件以上の相談実績診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料)

おすすめ理由は次の通りです。

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  2. スピードの速さ:対応の約8割が48時間以内に復旧完了
  3. セキュリティ:国際規格ISO・ISMS・Pマーク取得・空港レベルのセキュリティゲート

また、法人/個人を問わず、無料”で相談・診断・見積りができ、24時間365日受付が可能です。データ復旧が必要な場合は、まず業界大手のデジタルデータリカバリーに電話かメールで問合せをしてみましょう。

7. まとめ

SSDはメモリの書き込み回数に上限があるため、突然故障するケースが多くあります。今後、SSDの故障によってデータが見れなくなった時のために、予めバックアップを取るなどの対策も重要です。データ破損のダメージを最小限にするためにも、失うと困るデータは最低限バックアップしておきましょう。

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