データ復旧サービスの料金は?費用の相場や業者の選び方を解説

この記事では、データ復旧に関わる料金・費用を詳細に解析し、何が料金を左右するのか、また市場での料金相場はどの程度なのかについて解説していきます。

データ復旧はテクノロジーの進歩と共にますます複雑化しており、その料金体系もまた様々な要因によって変動します。このような状況の中で、適切な価格で信頼できるサービスを受けるためには、料金設定の背景を理解し、業者選びの際に何に注意すべきかを知ることが不可欠です。

データ復旧の料金や相場を巡る誤解を解消し、価格だけでなくサービスの質やセキュリティ面でも満足できる業者選びのためのポイントを提供します。データや金銭を失うリスクを避けるためにも、業者選びのポイントを抑えましょう。

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データ復旧業者の料金・相場を比較

ここでは、主要のデータ復旧業者の料金・相場を比較して、料金・相場を解説します。主要5社の料金・相場を比較した結果は以下の通りです。

デバイスタイプデジタルデータリカバリークイックマンデータスマートアドバンスデザインBAFFALO
HDD¥5,000~39,800円~50,000円~33,000円~33,000円~
NAS/サーバー¥5,000~59,800円~33,000円~33,000円~
SSD¥5,000~49,800円~33,000円~33,000円~
SDカード¥5,000~9,800円~33,000円~33,000円~
USBメモリ¥5,000~9,800円~33,000円~33,000円~
スマホ¥5,000~110,000円~33,000円~

比較してみると、データ復旧業者の料金・相場は業者によって大きく異なることが分かります。これは、データ復旧サービスが直面する障害の種類や復旧作業の複雑さ、さらには提供されるサービスの品質や速度など、様々な要因が関係します。

また、データ復旧の成功率や顧客サービスの質も料金決定において重要な役割を果たします。そのため、単に最も安価な業者を選択するのではなく、コストパフォーマンスやサービスの信頼性を総合的に評価することが重要です。

復旧費用・相場は、機器の種類・障害によって異なる


データ復旧の料金相場を理解するうえで重要なのは復旧作業にかかる費用が、いくつかの要素で大きく変わるということです。データ復旧の料金が変わる要素は以下のようなものがあります。

メディアの種類
・障害の種類
・障害の度合い

メディアの種類

復旧費用は、記憶メディアの種類によって大きく異なります。

・ハードディスク(HDD)
・RAID/NAS/サーバー
・フラッシュメモリ(SSD/USBメモリ/SDカード)

そして、HDDよりも復旧難易度が著しく高いのは、RAIDやフラッシュメモリです。

RAID/NAS/サーバー

RAIDやNASは構造が非常に複雑で、基本的にデータは複数のHDDに分散して書き込まれます。そのため、もし障害が起きた場合、各RAID構成ごとに対応できるエンジニアが必要になるほか、大量のHDDを受け入れ可能な環境が必要となります。

しかし、数十台以上ものHDDを一括で対応することができる業者は、日本国内でもごく限られており、必然的に復旧にかかる費用が高額になる傾向があります。

フラッシュメモリ

フラッシュメモリはHDDと異なり、データの揮発性が高く、構造も複雑です。そのため、熟練のエンジニアでないと復旧に対応することはできません。

また、フラッシュの復旧に必要な情報は、原則非公開となっているため、それぞれの業者ごとに独自の復旧技術を開発しなければなりません。つまり、フラッシュメモリの復旧に対応している業者は、きわめて高い技術力があるわけです。

しかし、中にはメモリの復旧を外注している業者も存在するため、SDカードの復旧では、復旧現場のラボなど公開している業者の方が信頼にできるといえるでしょう。

障害の種類

HDDのデータ障害は大きく「論理障害」と「物理障害」の2つに分類できます。一般的に物理障害は、論理障害と比較して復旧の難易度が高いとされています。

物理障害

物理障害は、記憶メディアが「物理的に破損」して起こる障害です。

物理障害の場合、機器を開封する必要があります。しかし、記憶メディアは非常にデリケートな構造になっているため、個人での対応はとても難しいとされています。また、物理障害からデータを復旧するには、大原則として次の作業が必要となります。

・パーツの膨大な組み合わせから、適切に交換用部品を見つけなければならない
・手術室レベルに清浄な特殊施設で作業を行わなければならない
・熟練のエンジニアによる障害診断で問題箇所を正確に把握しなければならない

このことから、原則として物理障害が起きているHDDからデータ復旧を行うには、データ復旧の専門業者まで対応を依頼するのが一般的です。

論理障害

論理障害は、データやファイルが「システム的に破損」して起こる障害です。

原因の多くは、誤操作によるデータ消去・フォーマット(初期化)ですが、読み書き中の「強制終了」も論理障害が発生する主要な原因の1つとなります。

システム的な破損は、修復ツールで改善できることもありますが、上記2つの障害は併発して起こることもあるため、安易に自己判断してファイルのコピーなどを行うと、データが上書きされ、データの復旧率が著しく低下してしまう原因となります。

障害の度合い

データ復旧費用は、障害の度合いによっても異なります。

たとえば、物理障害における「中度」とは、データを記録するディスクには傷が付いていないものの、経年劣化などによって各パーツが不具合を起こしている状態であったりします。この際、HDDを開封して適切な部品と取り換えなくてはなりません。

また、物理障害の「重度」は、データの記録面に傷(スクラッチ)が入っているものが該当します。この際、特殊な研磨技術など、業者ごとの技術力によってデータ復旧の可否が左右されてしまうため、必然的に重度の物理障害は、高クオリティ・高プライスとなります。

なお、メディアによっては、論理障害の方がHDDよりも復旧難易度が高いこともあるため、一概に「物理障害は高く、論理障害は安い」わけではありません。

データ復旧費用の相場

HDDのデータ復旧費用の相場は、上記で説明したとおり、次の要素によって決まります。

・メディアの種類
・障害の種類
・障害の度合い

一般的に高価になりやすいのは、重度物理障害のフラッシュメモリですが、多数のHDDで構成されるサーバーだと、論理障害とはいえ、費用がかさむことがあります。

なお、論理障害は、市販のデータ復旧ソフトで対応可能な場合もありますが、RAIDやサーバーの論理障害は、データが分散して書き込まれるため、個人での対応が理論的に難しいとされています。また、ソフトを使って必ず復旧するとは限りませんので、データの重要度や障害状況に応じて、適切な対応を取るようにしましょう。

信頼できるデータ復旧業者のポイント

ここまで、避けるべき業者の特徴について解説しましたが、ここからは業者を選定するポイントについて解説します。業者を選定する際に確認すべきポイントは、大きく分けて以下の3つです。

  • データ復旧の技術力
  • サービスの利用しやすさ
  • サービスの信頼度

▶3つのポイントを満たしているデータ復旧の専門業者に無料相談する

データ復旧の技術力

まずは、技術力を客観的に示しているかを確認しましょう。

技術力の高い業者では「復旧率〇%」「他社復旧不可機器の復旧実績〇件」など、数値による技術力のアピールを行っています。

取引実績

相談する業者が信頼できるかどうかを分かりやすく確認できるのが「取引実績」です。取引実績は業者のHPなどで公開されていることが多く、個人だけでなく大手企業や官公庁との取引実績があるかどうかを確認しておきましょう。

対して、技術力が低い業者では「ハイレベル」「トップクラス」など、曖昧な表現を使用していたり、取引実績の記述が存在しない場合が多いため注意してください。

対応範囲の広さ

技術力の高い業者では、さまざまなメディアに生じた、複数の症状に対応するために様々な復旧設備を整えています

たとえば、HDD開封時に必要な「クリーンルーム」や、SSDやSDカードなどのメモリの回路修復に必要な「電子顕微鏡・はんだ」が例として挙げられます。

実際に自社内に復旧に必要な設備が整っている場合、業者によっては復旧ラボに実際に立ち入って見学を行うことが可能な場合もあります。

一方で、復旧設備が整っていない業者では、復旧ラボ見学を行っていなかったり、HP上でも受付の写真のみで構成されている場合があるので注意しましょう。

データ復旧のスピード

技術力のある業者では、以下の理由によりデータ復旧を最速で行うことが可能です。

  1. 在籍しているエンジニアのレベル
  2. ストックしている交換用部品
  3. 自社内作業の徹底

まず、エンジニアレベルが高いこと。これにより、他社にはない復旧技術・経験・ノウハウがあるため、同じ症状であっても迅速なデータ復旧が可能になります。

次に、物理的に機器が破損している際に必要な部品を多くストックしていること。ドナー部品を多くストックしている業者では、部品調達の時間をカットできるため、ラボの規模が小さい業者に比べ素早いデータ復旧を可能にしています。

最後に、復旧に必要な設備や技術レベルの高いエンジニアが在籍していること。これによって自社内で作業を完結することができます。なお、技術力の低い業者では、対応ができない障害は、他社に外注するため、復旧スピードが遅くなってしまいます。

業者によっては、ホームページに具体的な復旧スピードが明示されている場合があるので今一度確認しておきましょう。

サービスの利用しやすさ

営業時間に余裕がある

年末年始や祝日に、必要なデータを失った場合、すぐに対応したくても時期が時期だけにすぐに対応できないとお思いかもしれませんが、中には、24時間365日体制でサービスを提供している業者も存在します。この点はサービスの利用しやすさを見極めるポイントとして、きちんと確認しておきましょう。サービスが充実している業者では、土日祝も営業または夜間受付にも対応しています。

持ち込み/出張対応が可能

明日必要なデータを失った」「大型のサーバーなので持ち出しができない」「それでも最速でデータを取り戻したい」という場合、いくら復旧スピードが速い専門業者であっても、配送のロスタイムが発生してしまいます。しかし、機器を持ち込んでの復旧にも対応している業者であれば、最短当日にデータを取り戻せる可能性もあります。

また、大型のサーバーやセキュリティの問題で、外部に持ち出せない機器に保存されているデータを失ってしまった場合でも出張対応している業者であれば、現地まで赴いて復旧作業を行ってくれます。本社以外にも持ち込み拠点が存在する業者では、本社から遠い地域でも迅速に復旧作業に移ることが可能ですので、一度確認してみましょう。業者によっては出張による復旧が無料で行えることもあります。出張対応しているかに加え、出張費用が発生するかという点も確認してみると良いでしょう。

サービスの信頼度

セキュリティ水準の高さは信頼度に直結

データ復旧の技術力とサービスの利用しやすさを確認した後は、そのサービスが信頼できるかを確認してください。

特に法人では、顧客情報や取引先の情報などを一時的に業者に預けることになります。そこで、取引実績セキュリティを確認することで安心して相談することが出来ます。

業者によっては「Pマーク」や「ISO27001」などのセキュリティの国際基準を取得している場合もあるので、機密性の高いデータを預ける際は確実に確認しておきましょう。

おすすめのデータ復旧業者

専門業者に依頼すると決めても、数ある業者の中から何を基準に選べばいいのか分からない方も多いでしょう。そこで、おすすめのデータ復旧業者を紹介します。

デジタルデータリカバリー

デジタルデータリカバリー公式サイト

デジタルデータリカバリーは、14年連続国内売上No.1最大手のデータ復旧専門業者です。

復旧率は95.2%とかなり高い技術力を有しており、2021年11月には、HDDの最難関障害である「スクラッチ障害」の復旧技術や、SSDやSDカードのような「メモリ媒体」の復旧技術が評価され、東京都の経営革新優秀賞を受賞しています。その復旧技術・設備が詰まっている復旧ラボは見学が可能です。

また、累積の相談件数は41万件を超え、官公庁や大手企業との取引実績も豊富です。さらに、依頼されたものの8割を48時間以内に復旧するスピードも優秀です。

24時間365日の受付対応に加え、機器は全国5拠点への持ち込み・配送・出張と臨機応変に対応してくれます。相談から見積もりが無料で行えるため、データ復旧専門業者の選定に困っていたら、まずは最大手であるデジタルデータリカバリーへ相談することをおすすめします。

持ち込み拠点東京/六本木(本社)、神奈川、愛知、大阪、福岡取り引き実績官公庁や大手企業を含めた累積41万件の相談実績
報酬体系原則成功報酬制無料サービス相談・初期診断・見積もりまで無料(デジタルデータリカバリーへの配送も無料)
復旧期間・最短当日に復旧完了
・約80%が48時間以内に復旧完了
出張対応あり(法人のみ)
セキュリティISO27001/Pマーク/外部委託警備員のチェック/NDA締結対応メディア RAID機器(NAS/サーバー)、パソコン(ノート/デスクトップ)、外付けHDD、SSD、USBメモリ、ビデオカメラ、SDカード・レコーダー等記憶媒体全般
復旧料金◇相談から見積もりまで無料
500GB未満:5,000円〜
500GB以上:10,000円〜
1TB以上:20,000円〜
2TB以上:30,000円〜
特長 ・データ復旧専門業者において14年連続データ復旧国内売り上げNo.1
・復旧率最高値95.2%の非常に高い技術力
・官公庁や大手企業を含む累積41万件以上の相談実績

デジタルデータリカバリーのさらに詳しい情報は公式サイトへ

まとめ

今回はデータ復旧業者の業者選定基準や費用を解説しました。数あるデータ復旧業者の中から、やみくもに探すと、不適切な業者に当たってしまう恐れがあります。

データの重要度はもちろんですが、「本当に信頼できる業者か」は、この記事で紹介したポイントなども踏まえ、事前に抑えておきましょう。

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