PCを起動した際、本来の画面ではなく青い画面(ブルースクリーン)が表示されることがあります。ブルースクリーンはパソコンに深刻なエラーが起きている場合に表示されます。もちろん深刻なエラーと言っても原因はさまざまで、ソフトウェア的な問題のほか、ハードウェア的な問題も考えられます。
原因ごとに適切な対応を取らなければ、取り返しのつかない事態に発展しかねません。この記事では、ブルースクリーンが起きる原因やエラーコードの意味、対処法などについて解説していきます。
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ブルースクリーンの原因・エラーコード
ブルースクリーンは、青い背景に白い文字が表示された状態になり、キーボードの操作が一切効かない状態です。ブルースクリーンではエラーコードが表示されるので、ここからある程度原因をしぼり込むことができます。
ブルースクリーンで代表的なエラーコード(停止コード)は次のとおりです。
致命的なエラー
- CRITICAL_PROCESS_DIED(0x000000EF)
最も一般的なエラーです。
このコードが表示された場合、明確な原因は不明であり、個人で原因を特定するのは困難です。
ハードウェア(HDD/SSD)のエラー
- UNEXPECTED_STORE_EXCEPTION
- UNEXPECTED_KERNEL_MODE_TRAP
- INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE
- DPC_WATCHDOG_VIOLATION
- PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA(0x00000050)
上記のエラーコードはハードウェアに問題がある場合に表示されます。
ハードウェア(HDD/SSD)の障害は「物理障害」と「論理障害」の2つに分類できます。
それぞれの原因や対処法は異なるため、適切な対応を行わないと、機器が使用できなくなったり、データが取り出せなくなってしまうことがあります。
メモリエラー
- MEMORY_MANAGEMENT
- PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA(0x00000050)
「メモリ」とは、PCが効率的に処理を行うための、一時的なデータの保管場所のことを指します。そのため、メモリが故障・不具合・容量不足になることで、正常にデータ処理が行えなくなってしまい、ブルースクリーンが表示されることがあります。
システムエラー
- SYSTEM_SERVICE_EXCEPTION(0x0000003B)
- BAD_SYSTEM_CONFIG_INFO
システムエラーは、起動システムの破損、またはウイルス感染で引き起こされます。この場合、スタートアップ修復、ないしウイルス駆除でブルースクリーンが解消される可能性があります。
デバイス・ドライバのエラー
- SYSTEM_THREAD_EXCEPTION_NOT_HANDLED(0x0000007E)
- L_NOT_LESS_OR_EQUAL(0x0000000A)
- KERNEL_SECURITY_CHECK_FAILURE
- DRIVER_POWER_STATE_FAILURE
- IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL(0x0000000A)
- KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLED
- VIDEO_TDR_TIMEOUT_DETECTED(0x00000117)
- APC_INDEX_MISMATCH
ドライバとは、コンピュータ内の制御装置やハードウェアを操作・管理するソフトウェアです。ドライバ異常の原因としては「OSのアップデートで追加されたドライバとPCとの間に互換性がない」といったケースが存在します。
ブルースクリーンになってしまった場合の対処法
ブルースクリーンになってしまう場合の対処法は次のとおりです。
周辺機器を外してみる
PCに接続されているドライバが原因で、ブルースクリーンが発生している場合、周辺機器を外すことで解決する可能性があります。
下記の入力機器がPCに接続されていたら、取り外すようにしましょう。
- マウス
- キーボード
- 外付けHDD・USBメモリ・SDカード
- プリンター
- ディスプレイ
一度だけ再起動を行う
メモリの不具合が原因の場合には、再起動を行うと、メモリが修復・復旧することがあります。ただし、再起動を行うのは、一度だけにしましょう。HDD/SSDに物理障害が併発している場合、再起動やシャットダウンなどの負担のかかる作業を行うと、さらなる悪化につながる恐れがあります。
また、再起動を行っても解決しなかった場合、メモリチェックを行い、メモリに異常があるのかどうかを確かめましょう。メモリに異常があった場合は、メモリを交換や増設を行いましょう。
スタートアップ修復を行う
スタートアップ修復とは、Windowsが正常に起動しないエラーを診断して、自動修復する機能です。これはパソコンが2回続けて正常に作動しなかった時に実行されます。
スタートアップ修復は、システム上のエラーを修復することは出来ますが、それ以外には対応していません。もしスタートアップ修復が終わらない場合、自動修復できない物理障害が発生している可能性が高く、この状態で修復を続けると、ストレージへ大きな負荷をかけることにつながります。
もし重要なデータが保存されている方は、自己判断での修復作業は控えましょう。
【スタートアップ修復の方法】
①「詳細オプション」から「スタートアップ修復(自動修復)」をクリック
② 使用するアカウントをクリックし、パスワードを入力後「続行」をクリック。
上記の修復方法で、Windows10が起動されない場合は「システムの復元」を行ってください。スタートアップ修復でトラブルを解決できなかった場合、「システムの復元」が有効です。
システム復元を行う
「システム復元」とは、パソコンのシステムを以前保存しポイントにまで戻す仕組みです。例えば、システム復元したタイミングが1年前なら、トラブルが起こる前(1年前)のデータと設定が復元されます。
ただし、システム復元したことがないか、パソコンのシステムを保存したか不明の場合は、この対処法を試すことは出来ません。
セーフモードで起動する
「セーフモード」では、必要最低限のシステム環境を確保することで、通常モードでは起動できない場合でも起動することが出来ます。
ただし、セーフモードは、スタートアップ復旧が失敗してしまったときの臨時的な手法であり、たとえセーフモードで起動できたとしても、パソコンに問題があることは変わりません。もしパソコンを安全に使うには、新しくパソコンを買い替える必要があります。
【セーフモードの手順】
① スタートアップ修復の失敗画面から「詳細オプション」をクリック
②「トラブルシューティング」をクリック
③「詳細オプション」をクリック
④「スタートアップ設定」をクリック
⑤「再起動」を選択後「スタートアップ設定」から「4」キーの「セーフモードを有効にする」を実行
⑥ パソコンがセーフモードで起動する
セーフモードでも起動できなかった場合
起動に時間が異常にかかったり、正常に起動しない場合は、Windowsそのものに問題があると考えられます。
この場合、内蔵HDD/SSDに異常をきたしている恐れがあります。原因が深刻な場合、修復・データ復旧ともに個人での対処は困難です。もし「機器を元通りに使用する」または「データ復旧」を行いたい場合は、専門業者まで対応を依頼することをおすすめします。
専門業者に相談する
不確定な方法でデータの救出や修復作業を行おうとすると、復旧の難易度を上げてしまったり、最悪の場合、復旧不可能になる場合があります。適切な復旧・修復を行うには専門の業者に相談しましょう。
(1) データ不要な場合
データ不要で、パソコンを使用できる状態に戻したい方は、パソコンメーカーの修理サービスへ依頼しましょう。保証期間内であれば無料もしくは格安で部品交換を行うことが出来ます。
ただし、修理を行う際に新しい部品やHDDに交換されるため、保存データの初期化や削除が行われる場合があります。保存データを取り戻したい場合は、メーカーや修理業者に依頼することは避けましょう。
(2) データが必要な場合
故障したパソコンのデータ内に、大切なフォルダがあったり重要な書類などがある場合は、データ復旧サービスを利用するのが、最も安全かつ効果的な手段です。
確実にデータ復旧する方法としては、故障原因を正確に診断でき、復旧率が高く、実績を持っているデータ復旧の専門業者に相談することがおすすめです。
専門業者であれば機器を診断して、症状に応じた適切な対処が可能です。
おすすめの専門業者
デジタルデータリカバリーは、11年連続国内売上No.1の最大手のデータ復旧専門業者です。
復旧率は95.2%とかなり高い技術力を有しており、RAID復旧のノウハウを持ったエンジニアが複数名チームとなって対応することで、早期に破損個所のすべての特定ができ、修復を行うことができます。
また2021年には、HDDの最難関障害である「スクラッチ障害」の復旧技術や、SSDやSDカードのような「メモリ媒体」の復旧技術が評価され、東京都の経営革新優秀賞を受賞しました。その復旧技術・設備が詰まっている復旧ラボは見学が可能です。
また、累積の相談件数は41万件を超え、官公庁や大手企業との取引実績も豊富です。さらに、依頼されたものの8割を48時間以内に復旧するスピードも優秀です。
24時間365日の受付対応に加え、機器は全国5拠点への持ち込み・配送・出張と臨機応変に対応してくれます。相談から見積もりが無料で行えるため、データ復旧専門業者の選定に困っていたら、まずは最大手であるデジタルデータリカバリーへ相談することをおすすめします。
持ち込み拠点 | 東京/六本木(本社)、神奈川、愛知、大阪、福岡 | 取り引き実績 | 官公庁や大手企業を含めた累積41万件の相談実績 |
報酬体系 | 原則成功報酬制 | 無料サービス | 相談・初期診断・見積もりまで無料(デジタルデータリカバリーへの配送も無料) |
復旧期間 | ・最短当日に復旧完了 ・約80%が48時間以内に復旧完了 | 出張対応 | あり(法人のみ) |
セキュリティ | ISO27001/Pマーク/外部委託警備員のチェック/NDA締結 | 対応メディア | RAID機器(NAS/サーバー)、パソコン(ノート/デスクトップ)、外付けHDD、SSD、USBメモリ、ビデオカメラ、SDカード・レコーダー等記憶媒体全般 |
復旧料金 | ◇相談から見積もりまで無料 500GB未満:5,000円〜 500GB以上:10,000円〜 1TB以上:20,000円〜 2TB以上:30,000円〜 | 特長 | ・データ復旧専門業者において14年連続データ復旧国内売り上げNo.1 ・復旧率最高値95.2%の非常に高い技術力 ・官公庁や大手企業を含む累積41万件以上の相談実績 |
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まとめ
この記事では、ブルースクリーンが起きる際の原因や対処方法を解説しました。
ブルースクリーンは、パソコンの不具合の中でもよくある現象ですが、正しい対処法に関しては、あまり知られていません。このような場合、「強制終了」を選択する人も多いのですが、これはストレージにかなりの負荷をかけてしまう行為です。そのため、強制終了を安易に行うことは控えましょう。
なお、この記事で紹介しているデータ復旧業者は相談・初期診断・見積りは全て無料のため、データ復旧を希望される場合は、一度問い合わせてみることをおすすめします。