【外付けSSD】認識しない・読み込まない|よくある原因とその対処法を解説

SSD(Solid State Drive)とは、SDカードやUSBメモリと同様にフラッシュメモリを用いた記憶装置です。HDDと比較すると、小型で軽量、かつデータ転送速度が高速である点から広く普及しています。

近年は、持ち運びに便利な外付けSSDも普及していますが、外付けSSDでデータトラブルに陥るケースも少なからず存在します。この記事では、外付けSSDが突然認識しなくなる原因や症状、シチュエーションに見合った対処法などをご紹介します。

(SSDはメモリにデータを読み書きし、HDDは回転する円盤に磁力でデータを読み書きする)
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外付けSSDが認識しない・読み込まない原因

外付けSSDを接続した際、PCで認識しない・読み込まない原因を解説します。

SSDの物理障害

「物理障害」とは、ハードウェア自体が物理的に破損している状態です。

外付けSSDは、衝撃には強いものの、静電気や熱には弱いという性質を持っています。また、SSDの寿命は5〜8年と言われ、書き込み回数の上限・経年劣化により故障するケースも珍しくありません。

一般的に障害が発生した外付けSSDからのデータを復旧するのは、HDDと比べても高度な復旧技術が必要であり、原則として個人で修理・データ復旧することは困難です。また技術力の乏しい業者でもデータを復旧することは難しいため、故障したSSDからデータを適切にサルベージしたい場合は、外付けSSDの復旧実績が豊富で、技術力の高い専門業者まで相談することをおすすめします。

SSDの論理障害

「論理障害」とは、システムやデータが破損している状態です。原因としては以下の3つです。

  1. データ自体の破損 
  2. データを管理するファイルシステムの異常  
  3. 誤操作によるフォーマットやデータの削除

なお、SSDでは、処理速度を向上させるために「TRIM」というコマンドがデフォルトで有効になっているケースが多いです。このTRIM機能が有効な環境下では、データを削除するとSSD上で空きブロックとして認識され、他のデータの上書きを待たずに削除したデータはSSD上からすぐに消えてしまいます。

この設定が適用されているとデータ復旧が著しく困難になるため、むやみに操作を加えずにデータ復旧の専門業者まで相談することをおすすめします。

SSDの筐体トラブル

衝撃や劣化により、外付けSSDの外装(筐体)が破損している可能性があります。よくある外付けSSDの筐体トラブルとして、下記のような原因・事例があります。

  • 本体や内部部品の破損や劣化
  • 外付けSSDをつなぐPCのコネクタ部分の物理的破損
  • 外付けSSDとPCをつなぐケーブルの不具合(断線やねじれなど)

外付けSSDで認識しない際のよくある症状

外付けSSDを接続した際、PCで認識しない・読み込まない等のトラブルが発生している場合、下記のような症状が発生していることがあります。

  • ランプが点灯しない
  • フォーマットを促される
  • 認識はするのにフォルダ・フォルダが開けない

外付けSSDのランプが点灯しない

まず外付けSSDをPCに接続した際、アクセスランプが点灯しているかを確認しましょう。アクセスランプがついていない場合は「電力不足」か「接続ポート」の劣化・破損が不具合の原因と考えられます。

特に外付けのUSBハブのUSBポートが劣化している状態で、複数の機器を同時に接続していると、外付けSSDに必要な電力が供給されなくなってしまう恐れがあります。

また、外付けSSDそのものが劣化・破損している場合も同様に起動しなくなることがあります。このような状態で繰り返し接続を試みると、データが上書きされてしまう恐れがあるので注意してください。

「フォーマットする必要があります」と表示される

外付けSSDをPCに接続した際、「フォーマットしますか?」「フォーマットする必要があります」などのエラーメッセージが表示されることがあります。

「フォーマットする必要があります」と表示される、原因は、以下の4つが挙げられます。

1. PCの一時的な誤作動
 PCの一時的な誤作動の場合、再起動をするとデータを読み込める可能性があります。

2. ディスク容量いっぱいにデータを保存している
 SSDは容量一杯に使用するとトラブルが起きやすくなります。

3. システム的な破損
誤操作によるフォルダやファイルの移動や削除、または強制終了によるデータの乱れが原因となることがあります。

4. 経年劣化(物理的な破損)
経年劣化によって、SSDの機械部分が物理的に破損していると、フォーマットが要求されることがあります。この場合、個人では対応できないため、安全なデータ復元を行うには、専門業者に相談する必要があります。

認識するがフォルダ・フォルダは開けない

外付けSSDとして、PCには認識され、ファイルやフォルダのアイコンも見ることができるのに、開くことはできないという場合があります。

この場合、外付けSSDで論理障害が発生している可能性が高いです。特に、ファイルシステム障害が発生しているため、ファイル・フォルダにアクセスできないといったケースが多いです。

外付けSSDが認識しない・読み込まない時の対処法

外付けSSDでトラブルの際の主な対処法は、次の4つです。

  • PCの電源周りや他の周辺機器の確認
  • 再起動する
  • デバイスマネージャーを使用する
  • エラーチェックを行う

PCの電源周りや他の周辺機器の確認

まずは、簡易対処法として以下の項目を確認しましょう。

  • PCにUSB端子が複数ある場合、他の端子に差し込んでみる。
  • たこ足配線やUSBハブを使用しない
  • ケーブルを変えてみる

再起動する

外付けSSDは、PCの一時的な不具合が原因でアクセスできない可能性があります。そのような場合、再起動すると改善することがあります。そのため、まずPCの再起動や外付けSSDのケーブルを取り外して再接続してみましょう。

デバイスマネージャーを使用する

外付けSSDとPCの互換性に問題がある、またはWindows Updateを行った後、不具合が起きる場合、ドライバの更新が必要になるケースがあります。

Windowsの場合、デバイスマネージャーを見ることで、外付けSSDがPCに認識されているか確認することができます。

確認方法は以下の通りです。

  1. Windowsデスクトップの画面左下(スタートボタン)を右クリック
  2. 表示された「クイック リンク」メニューから「デバイス マネージャー」をクリック

3.[デバイスマネージャー]を開き「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」のメニューを選択

4.「ユニバーサルシリアルバスコントローラー」内の一覧が表示をされるので、項目を確認

5. 項目に警告マーク(「!」マーク)などがついているか確認。警告マークがついていた場合、ドライバーの再インストール・アンインストールが必要となります。

ドライバーの再インストール・アンインストールを行う

ドライバーに警告マーク(「!」マーク)が発生している場合、ドライバーを最新のバージョンに更新することで、問題が解決できる可能性があります。

ドライバーの更新・アンインストールは、以下の手順で行います。

  1. 「デバイスマネージャー」を選ぶ
  2. 更新するデバイスを右クリックする
  3. 「ドライバー ソフトウェアの最新版を自動検索します」を選ぶ
  4. 「ドライバーの更新」「ドライバーのアンインストール」を選ぶ

エラーチェックを行う

外付けSSDで軽度論理障害(ファイルシステム障害、フォーマット要求など)が起きている場合、エラーチェッカーで自動修復できることがあります。

ただし、エラーチェッカーは物理障害には対応していません。物理障害が疑われる場合、もしくは、物理障害と論理障害の判別が難しい場合は、エラーチェッカーを使ってはいけません。

エラーチェッカーでの修復方法は次の通りです。

1.チェックしたいストレージを選択し、右クリックします。

③プロパティを表示し、「ツール」タブをクリックします。

④エラーチェッカーの「チェック」をクリックします。

2.スキャンが開始されます。エラーが検出された場合、自動でシステムの修復が開始されます。

外付けSSDの故障時にやってはいけないこと

外付けSSDの故障時にやってはいけないことを紹介します。

  • フォーマット・上書きをしない
  • 何度も抜き差しをしない
  • 故障した外付けSSDを使用し続けない

フォーマット・上書きをする

外付けSSDが故障や不具合を起こした際に、「フォーマットしてください」などのフォーマットを促してくるメッセージが表示されるケースがあります。しかし、フォーマットを行ってしまうと、外付けSSDに入っているデータが初期化されてしまいます。

また故障時、外付けSSDに上書きする行為もやめましょう。上書きしてしまうと、データの復旧難易度が上がってしまいます。

何度も抜き差しをする

外付けSSDが故障や不具合を起こした際、何度も差し抜きしてしまうと、接触部分の傷や折れ曲がりなど、新たに物理障害を引き起こす可能性があります。

また、PCに差し込みを行うと、データが上書きされてしまう恐れもあります。上述したようにデータが上書きされてしまうと、復旧・復元が困難になる恐れがあるため、抜き差しは最小限にしましょう。

故障した外付けSSDを使用し続けない

外付けSSDが故障した状態で、使用を続けることはやめましょう。

仮に外付けSSDの故障が治った場合でも、今後データを正常に保存できる保障がありません。

外付けSSDのデータ復旧・復元方法

データ復元ソフトを使用する

外付けSSD故障時、データ復元ソフトを使用するという方法もあります。消えた直後のデータであれば、安価もしくは無料で、ある程度は復元できることもあります。

しかし、機能にばらつきがあり、逆にデータが消えてしまうことがあったり、スキャンできても全てのファイルを復旧ソフトで読み込めるとは限らないため、注意が必要です。

またフォーマット後に長期間操作、あるいは物理障害の場合、ソフトを使用してもデータを復元することはできません。

「データを消した」など故障原因が明確な時をのぞき、原因を正確に判断するには、業者レベルのリテラシーが求められます。また、物理障害の併発に気づかず、復元できなかった事例は少なくありません。重要なデータがある場合は、専門業者まで相談されることをおすすめします。

データ復旧専門業者に依頼する

外付けSSDの復旧では、メーカーや型番によって必要となる修復作業が変わってくるため、「自力で復元する自信がない」「確実にデータを取り戻したい」という方は、一度データ復元の業者に相談することをおすすめします。データ復旧業者では、論理障害に加えて、ソフトでは復元できない物理障害にも対応しています。

特に技術力のある業者では、経験を積んだ専門のエンジニアが、メモリの表面を削り手作業でメモリにアクセスするなどしてデータ復元を行っています。また、一部の業者では、機器の不良箇所を判断する初期診断や見積りの取得まで無料で受けることができます。

ただしデータ復元業者は国内で100社以上もあり、業者の多くは、SSDの復元に未対応であったり、復旧技術や設備を持たない業者もあります。また、障害を起こしたSSDの復元には、非常に高い技術力が要求されるため、復旧率を上げるためにも、依頼前の段階で、適切な業者を選定しておきましょう。

おすすめのSSD復旧専門業者

デジタルデータリカバリー

デジタルデータリカバリー公式サイト

デジタルデータリカバリーは、14年連続国内売上No.1最大手のデータ復旧専門業者です。

復旧率は95.2%とかなり高い技術力を有しており、RAID復旧のノウハウを持ったエンジニアが複数名チームとなって対応することで、早期に破損個所のすべての特定ができ、修復を行うことができます。

また2021年には、HDDの最難関障害である「スクラッチ障害」の復旧技術や、SSDやUSBメモリのような「メモリ媒体」の復旧技術が評価され、東京都の経営革新優秀賞を受賞しました。その復旧技術・設備が詰まっている復旧ラボは見学が可能です。

また、累積の相談件数は41万件を超え、官公庁や大手企業との取引実績も豊富です。さらに、依頼されたものの8割を48時間以内に復旧するスピードも優秀です。

24時間365日の受付対応に加え、機器は全国5拠点への持ち込み・配送・出張と臨機応変に対応してくれます。相談から見積もりが無料で行えるため、データ復旧専門業者の選定に困っていたら、まずは最大手であるデジタルデータリカバリーへ相談することをおすすめします。

持ち込み拠点東京/六本木(本社)、神奈川、愛知、大阪、福岡取り引き実績官公庁や大手企業を含めた累積41万件の相談実績
報酬体系原則成功報酬制無料サービス相談・初期診断・見積もりまで無料(デジタルデータリカバリーへの配送も無料)
復旧期間・最短当日に復旧完了
・約80%が48時間以内に復旧完了
出張対応あり(法人のみ)
セキュリティISO27001/Pマーク/外部委託警備員のチェック/NDA締結対応メディア RAID機器(NAS/サーバー)、パソコン(ノート/デスクトップ)、外付けHDD、SSD、USBメモリ、ビデオカメラ、SDカード・レコーダー等記憶媒体全般
復旧料金◇相談から見積もりまで無料
500GB未満:5,000円〜
500GB以上:10,000円〜
1TB以上:20,000円〜
2TB以上:30,000円〜
特長 ・データ復旧専門業者において14年連続データ復旧国内売り上げNo.1
・復旧率最高値95.2%の非常に高い技術力
・官公庁や大手企業を含む累積41万件以上の相談実績

デジタルデータリカバリーのさらに詳しい情報は公式サイトへ

まとめ

外付けSSDが故障した際の対処方法などを解説しました。記憶媒体は精密機器のため、取り扱いには注意し、重要なデータは消失しないようにバックアップを取っておくことをおすすめします。

なお、この記事で紹介しているデータ復旧業者は相談・初期診断・見積りは全て無料のため、データ復旧を希望される場合は、一度問い合わせてみることをおすすめします。

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