パソコンの動作がおかしくなって、心当たりのないメールを送りつけたり、操作が鈍くなったりする場合は、ウイルスに感染している可能性があります。
ウイルスに感染すると、個人情報や企業の機密情報が漏えいしてしまったり、知らないうちに不正アクセスされてしまう恐れがあります。
そこで、今回はパソコンがウイルス感染した際の原因や対処法をご紹介いたします。ウイルス感染が不安な方、思い当たる事象が発生している方は、ぜひ参考にしてください。
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ウイルス(マルウェア)とは
コンピュータ上のウイルスとは、悪意を持った人間が情報を抜き出すためにパソコンに入り込み不正を行うプログラムのことを表します。ウイルスにはいくつか種類があり、これらを総称して「マルウェア」と呼びます。
マルウェアに感染すると、迷惑メールの送信元にされたり、機密情報が外部に流出してしまう恐れがあります。また遠隔操作されると、パソコンの内部情報や操作状況を監視され、不正行為に誘導させられたり、加害者に仕立て上げられる恐れすらあります。
なお、このようなマルウェアは、ユーザーをだまして侵入する「トロイの木馬」としての側面があります。侵入原因として考えられるのは、以下の5つです。
- 電子メールの添付ファイルやエクセルを開けてしまった
- 怪しいリンクから偽サイトを開いてしまった
- 同じネットワーク内に感染しているパソコンがある
- ウイルス対策ソフトが古い、または入っていない
- 友人から借りたUSBメモリがウイルス感染していた
ウイルス(マルウェア)の種類
代表的なマルウェアには、大きく次のタイプがあります。
ファイル感染型
かつてメジャーだったタイプのマルウェアです。このマルウェアは、プログラムファイル(.exeなど)に感染し、本来の意図とは異なった動作を行わせることを目的としています。
たとえば、このマルウェアがプリンターにまつわるソフトウェアに感染した場合、「本来意図していない印刷物が勝手にプリントアウトされることがある」と言えば、分かりやすいかもしれません。世間一般的に認識されているコンピューターウイルスのイメージは、まさしくこのタイプでしょう。
現在この手のマルウェアは減りましたが、対策が必要なマルウェアであることに変わりはありません。
マクロ感染型
これはWindowsで使われている「Excel」や「Word」などのofficeソフトに使われている「マクロ」という機能を悪用したものです。マクロを有効化すると、煩雑な操作を一括でおこなうことができますが、マクロウイルスが仕込まれていた場合、それが原因で感染被害に遭ってしまいます。
感染を狙う手口は安易なもので、知人や取引先を装ったメールに添付された「Excel」や「Word」をダウンロードして感染した、というケースがほとんどです。件名には「給与明細」「指示書」など、うっかり開いてしまいたくなりそうな件名が付いていますが、そもそもメールでoffice文書をやりとりしていること自体を不審と捉えて、疑ってかかるべきでしょう。
パソコンがウイルス(マルウェア)に感染した時の症状
コンピュータがウイルスに感染するといくつかの症状が起こります。
脅迫的な画面が表示される
身代金を要求するマルウェアは「ランサムウェア」と呼ばれ、PCのデータが暗号化されると共に、脅迫画面が表示されます。この場合、個人での解決は困難であり、身代金を支払ったとしても、暗号化データが返ってくる保証はありません。絶対に身代金を支払わないようにしましょう。
むしろ、ランサムウェア被害に遭った際は、どのような経路で感染し、どの情報が盗まれたのかを調査する必要があります。
処理速度の低下・身に覚えのない通信
普段よりもパソコンの動作が明確に重く、見に覚えのない通信が行われている場合、パソコンが乗っ取られているかもしれません。たとえば、次のとおりです。
- カーソルの動きがカクカクしている
- 検索結果が表示されるまでの時間が長い
- 動画が正常に再生されない、途切れる
- パソコンが頻繁にフリーズする
- 知り合いや取引先に自身の端末からスパムメールが送信されている
ただし、パソコンは劣化や、長時間の継続的稼働、ストレージの容量不足などで動作が重くなることも往々にしてあります。今いちど、使用環境を確認しておきましょう。
心当たりのない通知・広告・ポップアップ画面が頻繁に表示される
これは「アドウェア」「スケアウェア」と呼ばれるマルウェアに感染した際に起こる症状です。これは「あなたのPCは感染しました!」といった警告ボックスを画面の右下に表示させ、粗悪なセキュリティ製品を売りつけるという目的があり、一種の広告型マルウェアといえます。
アドウェアやスケアウェアは、警告を表示する以外、特に害はありませんが、見た目が派手なため、セキュリティソフトで削除するか、ウェブサイトの閲覧時に表示される広告をブロックするchromeの機能を有効化されることをおすすめします。
ウイルス(マルウェア)に感染した時の対処法
ウイルス感染時の対処法として以下の4つがあります。
感染した端末をネットワークから切り離す(※電源は切らない)
パソコンが乗っ取られた際は、まずネットワークを遮断しましょう。ネットから切り離すことによって、少なくともこれ以上、ウェブに情報が漏えいしたり、遠隔操作されたりすることはありません。
ここで注意が必要なのは、パソコンの電源を切ると乗っ取りの痕跡が消えてしまう可能性が高いということです。ウイルス感染が疑われるパソコンはネットワークから切り離し、機内モードにした状態で電源はなるべく切らずに保管しましょう。
ただし、パソコンの乗っ取り被害を自分で特定することは難しいため、正確に被害状況を調査したい場合は専門の業者に相談することをおすすめします。
メールアドレスなどのパスワードを変更する
パスワードを変更することで、ハッカーは同じアカウントに再度入り込むことができなくなります。この際、他のサービスで同じIDやパスワードを使っている場合は、同時に変更しておきましょう。アカウント情報は漏えいした途端に、サイバー攻撃の標的として複数のECサイトやSNSサイトに打ち込まれ、ハッキングされてしまう恐れがあります。なお、パスワードを変更する際は、できる限り桁数の多い、複雑なパスワードに設定しておきましょう。
OS等のソフトウェアを最新の状態に保つ
WindowsOSにはデフォルトでセキュリティ機能が備わっています。ただし、古いOSを利用していると、脆弱性を悪用され、新種のマルウェアに捕捉されてしまう恐れがあります。
これ以外にも、セキュリティ製品を導入している場合は、必ず最新版にアップデートしておくことで、できるかぎり不正アクセスを防止できます。
感染被害状況を調査する
パソコンが乗っ取られてしまった場合、今後同じ被害に遭うことがないように被害全容を把握し、セキュリティの脆弱性を発見するためにも、早急に調査・対処することが大切です。
また漏えいしたアカウント情報は、ウェブ上に晒されていることもあるため、それも含めて専門機関まで調査を依頼することをおすすめします。
ハッキング調査の専門企業では、「パソコンがいつ、どのような経路で乗っ取られたのか」「個人情報が漏えいしているか」を調査することができます。
専門業者の中には相談から見積もりまで無料で行える企業もありますので、業者を選定する際はこの転に注意を払っておきましょう。
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まとめ
次の場合、パソコンがウイルス感染し、すでに情報を抜き取られ、悪用されている恐れがあります。
- パソコンの動作がおかしい
- 身に覚えないメールを他人に送っている
- 脅迫的なポップアップが表示される
このような場合、「感染経路」「ネットワーク上の脆弱性」「流出先のサイト」などを特定し、適切な対応を取らなければなりませんが、これは個人で調査できる範囲を超えています。またデジタル端末の情報は書き換わりやすく、個人で操作すると侵入経路といったログ情報が消えてしまう恐れがありますので、ウイルス感染に対応している専門機関まで調査依頼されることを強くおすすめします。