退職者によるデータ持ち出しに関連する罪と罰則について

退職者によるデータ持ち出しは、企業にとって重大な問題であり、適切な対応が求められます。この行為は、刑事・民事の責任を伴う可能性があり、企業のセキュリティ対策や法的対応を強化することが必要です。

もし退職者によるデータ持ち出し正が疑われる場合は、すぐに専門のフォレンジック調査会社に相談しましょう。

▶おすすめの調査会社はこちら▶【フォレンジック調査会社一覧|選び方・依頼の流れを解説】

本記事では、退職者によるデータ持ち出しに関連する罪状と罰則について詳しく解説します。

本ページには広告が含まれています。本コンテンツ経由で商品・サービスの申込みがあった場合、企業から送客手数料を受け取ることがあります。

刑事責任:データ持ち出しに該当する主な罪状

退職者によるデータ持ち出しは、以下の刑事責任に該当する場合があります。これらの罪状の適用には、具体的な行為と状況が関係します。

不正競争防止法違反

退職者が営業秘密を不正に持ち出し、使用または開示した場合、不正競争防止法に違反する可能性があります。

罰則

  1. 10年以下の懲役または2000万円以下の罰金。
  2. 海外での不正利用の場合、罰金は3000万円以下に引き上げられます。
  3. 法人が関与している場合、最大5億円の罰金(海外利用の場合は10億円)も課されます。

窃盗罪・横領罪

退職者が物理的な媒体(USBメモリやハードディスク)を無断で持ち出した場合、窃盗罪または横領罪に問われる可能性があります。

適用条件

窃盗罪は他人の財産を盗んだ場合に適用され、横領罪は委託された物を不正に持ち出した場合に該当します。

電子計算機使用詐欺罪

退職者がコンピュータを不正に操作して財産上の利益を得た場合、この罪に該当します。

罰則

  1. 10年以下の懲役。

私電磁的記録不正作出・同供用罪

他人のメールを無断で自分宛に転送するなど、データを改ざんして不正に利用した場合、この罪に該当する可能性があります。

罰則

  1. 5年以下の懲役または50万円以下の罰金。

不正アクセス禁止法違反

退職後に会社のシステムに不正にアクセスする行為は、不正アクセス禁止法違反となります。

罰則

  1. 3年以下の懲役または100万円以下の罰金。

民事責任:データ持ち出しに対する企業の請求権

データ持ち出しによる損害に対して、企業は民事責任を追及することが可能です。

損害賠償請求

企業は、データ持ち出しによって発生した経済的損害を退職者に請求する権利があります。

適用条件

  1. 損害の具体的な内容(例:契約喪失、顧客離れ)を証明できる場合。
  2. 退職者の行為と損害発生の因果関係が立証できる場合。

差止請求

不正に持ち出された情報が営業秘密に該当する場合、その使用差止めを求めることが可能です。

適用条件

  1. 持ち出された情報が「営業秘密」に該当すること。
  2. 情報の使用や開示が企業にとって損害をもたらすこと。

注意点:企業が取るべき対応と対策

退職者によるデータ持ち出しが発覚した場合、迅速かつ適切な対応が求められます。

法的リスクの回避

企業は、情報漏洩への対応で以下の点に注意すべきです。

  1. 証拠の保全を最優先し、調査の過程で証拠を破損しない。
  2. フォレンジック調査を実施し、持ち出しの経緯を詳細に解析する。
  3. 法的助言を受けつつ、必要に応じて刑事告訴や民事訴訟を検討する。

予防策の強化

再発を防ぐために、企業はセキュリティポリシーの強化を検討する必要があります。

具体策

  1. 退職者のデバイス返却時に、機密情報の削除を確認する。
  2. 情報セキュリティ教育を強化し、従業員の意識向上を図る。
  3. アクセス制限を設け、重要なデータに対する権限を管理する。

まとめ

退職者によるデータ持ち出しは、企業に重大な法的・経済的リスクをもたらします。刑事・民事責任を理解し、適切な調査や予防策を講じることが不可欠です。特に、証拠保全や法的対応を迅速に行うためには、フォレンジック調査の専門家への相談が重要です。企業は、リスク管理を徹底し、情報漏洩を未然に防ぐ取り組みを強化する必要があります。

編集部おすすめ調査会社:デジタルデータフォレンジック(おすすめ度)

こちらの業者は、対応件数が39,000件を超え、民間の調査会社でありながら官公庁や大手企業との取引実績も多く信頼できるため、幅広い調査に対応していておすすめです。

まずは無料で相談・見積りまで行ってくれるようなので、不安な方は一度相談してみるとよいでしょう。

デジタルデータフォレンジック

費用★見積り無料 まずはご相談ください
調査対象PC、スマートフォン、サーバ、外付けHDD、USBメモリ、SDカード、タブレット など
サービスハッキング・不正アクセス調査、マルウェア・ランサムウェア感染調査、サイバー攻撃被害調査、退職者調査、労働問題調査、社内不正調査、情報持出し調査、横領着服調査、パスワード解除、データ改ざん調査、データ復元、デジタル遺品、離婚問題・浮気調査 など
特長✓累積ご相談件数39,000件以上

デジタルデータフォレンジックは、国内トップクラスの調査力を有しており、累計3万9千件以上の豊富な実績があります。

規模が大きな調査会社でありながら、ハッキング調査などの実績もあるようですし、24時間365日の相談体制、ニーズに合わせたプランのカスタマイズなど、サービスの利用しやすさも嬉しいポイントです。

相談・見積りを無料で行っているので、まずは電話かメールで問合せをしてみることをおすすめします。

↓調査項目・プラン・料金などは公式サイトへ↓

最新情報をチェックしよう!