Spotifyは音楽ストリーミングの定番サービスですが、ユーザーのアカウントが第三者に乗っ取られる被害が増加しています。気づかないうちに不正再生されたり、登録情報が改ざんされたりするケースも多く、放置すればサブスクの不正利用や個人情報流出につながります。本記事では、Spotify乗っ取りの手口とその対処法を解説します。
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Spotifyアカウントの乗っ取りとは?
Spotifyの乗っ取りでは、他人にアカウントに不正ログインされ、自由に操作されてしまう状態を指します。多くの場合、以下の手口で情報が盗まれます。
- 流出したパスワードを利用してログイン
- アプリの脆弱性の悪用
流出したパスワードを利用してログイン
Spotifyの乗っ取りで多いのが、他サービスから流出したID・パスワードを使ってログインされるケースです。これは「リスト型攻撃」と呼ばれ、複数サービスで同じパスワードを使い回している人ほど被害に遭いやすくなります。
また、攻撃者はフィッシングメールや偽のログインページでパスワードを盗み出す手口も併用します。「アカウントに異常があります」といった緊急を装う文言でログイン情報を入力させ、Spotify以外の情報も収集するのが特徴です。1サービスの漏洩が連鎖被害を生むため、個別の強固なパスワード管理が不可欠です。
アプリの脆弱性の悪用
Spotifyの乗っ取りには、アプリやAPIに存在する脆弱性を悪用されるケースもあります。例えば、認証トークンやセッション情報が暗号化されずに保存されていたり、アクセス制限が甘い開発用API(Spotipyなど)を通じて、攻撃者が不正にアカウント情報へアクセスできることがあります。
特に2025年には、Spotipy(Spotify API用Pythonライブラリ)を通じた認証トークン漏洩(CVE-2025-27154)が報告されました。これは外部開発者が誤ってログイン情報を保存・公開してしまい、第三者による不正アクセスが可能になる脆弱性です。
また、非公式の改造アプリや偽装された音楽再生アプリを使うことで、端末の中のログイン情報が盗まれるリスクも。公式アプリのアップデートを怠った場合にも、既知の脆弱性を突かれて乗っ取られる可能性があるため、アプリとOSの更新は定期的に行いましょう。
Spotifyアカウント乗っ取りのサイン
Spotifyが乗っ取られた場合、以下のような不審な挙動が現れることがあります。
- 知らない楽曲が再生されている
- 自分で追加していないプレイリストが作成されている
- 再生履歴に心当たりがない
- 見に覚えのない登録メールアドレスの変更通知が来る
- 海外IPアドレスからのログイン履歴がある
以上のような挙動が見られる場合、Web版の「アカウント概要」からデバイスとログイン場所を確認し、不明な端末があれば早急に対処しましょう。
Spotifyアカウントが乗っ取られた場合の対処法
Spotifyアカウントが乗っ取られた場合、以下の方法で乗っ取り被害を最低限に抑えることが可能です。
- パスワードを変更する
- すべてのデバイスをサインアウトさせる
- サードパーティアプリのアクセス権を削除する
- Spotifyサポートへ連絡する
- サイバーセキュリティの専門家に相談する
パスワードを変更する
Spotifyが乗っ取られたと感じたら、最初に行うべきはパスワードの変更です。Spotifyの公式サイトにログインし、「アカウント」→「パスワード変更」から現在のパスワードを入力し、新しいものに更新しましょう。英数字・記号を含む12文字以上の強固なパスワードが推奨されます。また、他のサービスで同じパスワードを使っていた場合は、すべての関連サービスでも変更してください。
すべてのデバイスをサインアウトさせる
パスワードを変更しても、不正にログインされたデバイスが残っていれば被害は続きます。Spotifyのアカウントページ(Web版)にある「すべてのデバイスからログアウト」機能を使えば、全ログイン中の端末を一括で強制ログアウトできます。
サードパーティアプリのアクセス権を削除する
Spotifyは外部アプリとの連携が可能ですが、不正なアプリや使わなくなったサービスが認証情報を保持したままの状態は非常に危険です。アカウント設定の「アプリ」メニューから、現在連携中のアプリ一覧を確認し、心当たりのないものや不要なものは「アクセス権を削除」してください。
Spotifyサポートへ連絡する
パスワード変更やログアウトができない場合は、Spotify公式サポートページから「アカウントへの不正アクセス」フォームを利用し、速やかに報告を行いましょう。本人確認後、復旧が可能です。
サイバーセキュリティの専門家に相談する
Spotifyのアカウント凍結などを実施した後も、他のアカウントに不正アクセスが行われたり、例えばスマホのカメラが勝手に起動するなどの不審な動作が見られる場合、サイバーセキュリティの専門家に相談しましょう。
サイバーセキュリティの専門家はスマホやパソコンなどの端末を「フォレンジック」と呼ばれる専門技術で調査を行い、端末の乗っ取りの原因や現在の被害状況などを明らかにします。
調査結果をセキュリティ対策や法的対応に使用できる場合もあるため、端末がハッキングされた場合や、個人情報の漏洩が気になる場合は相談してみましょう。
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まとめ
Spotifyのアカウント乗っ取りは、パスワード流出やフィッシング、脆弱性の悪用など複数の経路で発生します。知らない間に再生履歴が改ざんされたり、サードパーティアプリ経由で情報が漏洩したりするリスクも無視できません。被害を最小限に抑えるには、不審な兆候に早く気づき、パスワード変更・ログアウト・サポート連絡といった初動対応を即実施することが重要です。
初動対応を実施しても不正アクセスや、端末の不審な挙動が止まない場合は専門家まで相談して、端末を詳細に調査してもらいましょう。