フォレンジック監査とは?不正や情報漏えいの早期発見に効く調査手法を解説

企業を取り巻くサイバーリスクや内部不正は、気づかぬうちにじわじわと広がり、ある日突然重大インシデントとして表面化することがあります。
そんなとき、正確な証拠と客観的な調査によって事実を明らかにする手段が「フォレンジック監査」です。

この記事では、フォレンジック監査の基本から活用場面、信頼できる専門会社の選び方までを、初めての方にもわかりやすくまとめています。
「何をすべきか、誰に頼ればいいか」を知っておくことで、いざというとき、あなたの組織を守る備えになるはずです。

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フォレンジック監査とは

フォレンジック監査とは、社内不正や情報漏えいのようなインシデントに対して、電子データや操作ログなどのデジタル証拠を用いて調査・分析を行い、事実を解明する監査活動です。

通常の監査では検出が困難な「操作の痕跡」や「削除されたデータ」も、フォレンジック監査であれば可視化が可能です。以下に主な目的を示します。

  • 内部不正や不正会計の発見
  • 証拠改ざんや隠ぺい行為の検知
  • 情報漏えい・不正アクセスの兆候把握
  • 訴訟・懲戒・社外説明に耐える証拠確保
  • リスクマネジメント・内部統制強化

フォレンジック監査の実施フロー

フォレンジック監査では、調査対象や目的に応じて以下のような流れで実施されます。

フォレンジック監査の主なステップ

  1. 初動確認:不正の疑いがある取引や操作の特定
  2. 証拠保全:PCやサーバ等のデータを改変されない形でコピー
  3. ログ解析:会計・業務・通信ログから異常な操作履歴を抽出
  4. アクセス記録分析:外部からの侵入・持ち出しの有無を確認
  5. 関係者ヒアリング:必要に応じて関係者から事情聴取
  6. 報告書作成:第三者にも通用する形式で証拠と事実を整理
  7. 再発防止提言:内部規定や技術面の見直しを提案

フォレンジック監査が活用される場面

フォレンジック監査は、以下のようなシチュエーションで多く活用されています。

  • 不正会計、虚偽記帳、売上操作などの会計監査
  • 内部通報や告発内容の事実確認
  • 情報漏えい・データ消失・不審アクセスの調査
  • クラウドやネットワークのセキュリティ強化支援

特に近年では、内部統制強化の一環として定期的なリスク監査としてフォレンジック監査を導入する企業も増えています。

フォレンジック監査の実施メリット

フォレンジック監査には以下のような大きな利点があります。

  • 裁判や社内処分に耐えうる高い証拠性の確保
  • 表面化していない隠れた不正の発見
  • 組織の危機管理能力・コンプライアンス意識の向上
  • デジタル証拠を使った透明性のある対応

専門業者への相談が必要な理由

フォレンジック監査は高度な専門性が求められる領域であり、自社対応には限界があります。正確な証拠保全、専門的な解析、第三者としての中立性を確保するためにも、フォレンジック専門会社に相談するのが最も確実です。

専門業者へ相談する流れ

  1. 不正や情報漏えいの兆候が見られたら、すぐに記録保全
  2. 専門調査会社の無料相談を活用し状況を共有
  3. 調査計画・見積もりを確認し、正式に依頼
  4. 調査完了後、報告書と再発防止提言を受領

早期対応が不正抑止とガバナンス強化につながる

フォレンジック監査は単なる「問題が起きたときの対処法」ではありません。定期的に監査を実施することで、不正の抑止効果が生まれ、従業員の意識や組織の統制力が向上します。

不正が疑われる、または社内でリスク管理を強化したいと感じたら、まずはフォレンジック専門業者への無料相談から始めてみてください。早期の調査と対応が、企業の信頼と存続を守る第一歩です。

信頼できるフォレンジック調査会社を選ぶ重要ポイント4選

信頼できるフォレンジック調査会社を選ぶポイントは以下の4つです。

  • 調査実績が豊富
  • セキュリティ認証を取得している
  • 調査完了までのスピードが速い
  • 無料相談や見積りに対応している

これらの特徴を持つ調査会社に依頼することで、効果的な調査と適切な対策が期待できます。

調査実績が豊富

調査実績が豊富な調査会社は、さまざまな種類のサイバーやリーガルインシデントに対応した経験とノウハウを持っています。そのため、状況や問題に応じた適切な方法やツールを駆使し、被害の状況や原因をより正確に特定することで、適切な対策を講じることができます。

セキュリティ認証を取得している

セキュリティ認証を取得している企業は、情報セキュリティに対する取り組みが評価されており、信頼性が高いです。

具体例として、ISO/IEC 27001などの国際的な認証が挙げられます。これらの認証は、企業が情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)を適切に運用し、機密情報の保護に努めていることを示します。

こうした認証を取得している企業は、データ漏えいリスクを最小限に抑えるための対策を講じており、顧客のデータを安全に扱うことができます。このため、セキュリティ認証を取得している企業を利用することがおすすめです。

調査完了までのスピードが速い

問題が発生した際、調査完了までのスピードが速いほど、被害を最小限に抑えることができます。調査スピードが速い理由としては、専門知識や経験を持ったスタッフが多数在籍していることや、最新の技術やシステムを導入して効率的な業務を行っていることが挙げられます。

無料相談や見積りに対応している

問題が発生した際、無料相談や見積りに対応している企業であれば、相談のうえ、見積りを取得することで、サービスの費用を事前に把握し、予算に合ったプランを選ぶことができます。

無料相談や見積りに対応している企業は、顧客ニーズに応じたサービスを提供できる体制が整えられており、信頼性が高いと言えます。ぜひ、お問い合わせや見積りの依頼を通じて、最適なサービスを見つけてください。

>>【2024.11最新】フォレンジック調査会社一覧|選び方・依頼の流れを解説

編集部おすすめ調査会社:デジタルデータフォレンジック(おすすめ度)

サイバー攻撃社内不正といった、幅広いインシデントに対してフォレンジック調査を行っている専門会社をご紹介します。

こちらの業者は、相談件数が39,000件を超え、民間の調査会社でありながら官公庁や大手企業との取引実績も多く信頼できるため、幅広い調査に対応していておすすめです。もちろん法人だけでなく、個人のハッキングやサポート詐欺調査などの相談も受け付けています。

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デジタルデータフォレンジック

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相談・見積りを無料で行っているので、まずは電話かメールで問合せをしてみることをおすすめします。

フォレンジック調査会社を利用するときの注意点

フォレンジック調査会社を利用するときの注意点は次のとおりです。

  • 不用意に操作しない
  • 興信所や探偵は基本的に専門外
  • サポート詐欺に要注意
  • 市販の調査ソフトを使用しない

不用意に操作しない

サイバーやリーガルインシデント被害を受けた場合、不用意にシステムや機器を操作すると、証拠が消失したり、状況が悪化したりする可能性があります。そのため、フォレンジック調査会社に依頼する前に、不用意な操作は避けましょう。

興信所や探偵は基本的に専門外

フォレンジック調査は、専門的な知識や技術が必要となる調査です。そのため、主に浮気調査や家出人捜索などの調査を行っている興信所や探偵に依頼しても、十分な調査が期待できない可能性があります。

市販の調査ソフトを使用しない

市販のフォレンジック調査ソフトは多数存在しますが、そのどれもが万能なものではなく、フォレンジック調査サービスと比較して調査の正確性が劣ります。セキュリティ対策やログの監視ツールとして利用する分には問題ないですが、インシデント発生時の調査で利用する時は目的に合わせて利用すべきか判断が必要になります。

調査結果を報告資料の作成や裁判などでの証拠として活用したい場合は、フォレンジック調査ツールで抽出した結果を使用できないため、証拠保全が可能な調査会社に相談して調査するようにしましょう。

まとめ

企業における不正や漏えいリスクは、いつどこで発生するか予測できません。そして、発生後の対応を誤れば、法的リスクや社会的信頼の失墜につながる可能性もあります。

フォレンジック監査は、そうした事態に備えるとして機能します。事実の特定から証拠の保全、再発防止策の提示まで、組織を守るための包括的な調査手段です。

もし「少しでも不審に思う点がある」「自社だけで調査できるか不安」と感じたら、まずはフォレンジック専門会社へ相談することをおすすめします。初回相談は無料、24時間365日対応可能な業者も多く、迅速な対応が被害拡大を防ぐカギとなります。

今すぐの相談が、企業の未来を守る最初の一歩になるかもしれません。

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