サーバーを対象にしたフォレンジック調査とは?調査プロセスや活用シーンを解説

フォレンジック調査を活用してサーバー(物理・仮想・クラウドを問わず)を対象に、不正アクセスやマルウェア感染、情報漏えいなどのセキュリティインシデントに対して原因調査と証拠収集を行う科学的な調査を行う場合があります。正確な原因特定と証拠性の担保には、専門的な技術と慎重な手順が欠かせません。

この記事では、サーバーを対象にしたフォレンジック調査の基本的な流れ、調査対象、活用事例、そして調査時に注意すべきポイントをわかりやすく解説します。不正や異常の兆候がある企業担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

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サーバーを対象にしたフォレンジック調査の概要と調査プロセス

サーバーを対象にしたフォレンジック調査は、サーバー内外に保存されたログ・ファイル・操作履歴を対象に、セキュリティインシデントの真相解明を行う手法です。以下のような手順で進行します。

サーバーを対象にしたフォレンジック調査の主要な調査手順

  1. データ保全:ディスクやメモリをビット単位でイメージ化し、改ざん検出用のハッシュ値も保存
  2. 証拠収集:ログファイル・ネットワーク通信履歴・ファイル構成・操作コマンドなどの情報を抽出
  3. 解析・分析:不審操作や外部通信の履歴、マルウェア活動、内部犯行の証拠などを技術的に解析
  4. 報告書作成:調査結果・証拠の根拠・再発防止提言を含めて文書化。法的対応も視野に入れる

調査対象と活用シーン

サーバーを対象にしたフォレンジック調査が行われる主な対象とシーンは以下のとおりです。

  • Webサーバー、ファイルサーバー、メールサーバーなどの実機
  • 仮想マシン、クラウドインスタンス(AWS、Azureなど)
  • ネットワーク機器と連動したセキュリティログ
  • 内部不正、外部侵入、ランサム被害、操作ミスの影響分析

サーバーを対象にしたフォレンジック調査を実施時の注意点

サーバーを対象にしたフォレンジック調査実施にあたって注意する点は以下のとおりです。

  • 証拠保全の失敗や誤操作は、証拠能力の喪失に直結
  • ライブ状態でのメモリ取得(ライブ分析)は、重要情報を保持する代わりにデータ変化リスクがある
  • 法的証拠として利用するには、厳密な手順と第三者性が不可欠

そのため、多くのケースでフォレンジック専門業者への依頼が推奨されます。

信頼できるフォレンジック調査会社を選ぶ重要ポイント4選

信頼できるフォレンジック調査会社を選ぶポイントは以下の4つです。

  • 調査実績が豊富
  • セキュリティ認証を取得している
  • 調査完了までのスピードが速い
  • 無料相談や見積りに対応している

これらの特徴を持つ調査会社に依頼することで、効果的な調査と適切な対策が期待できます。

調査実績が豊富

調査実績が豊富な調査会社は、さまざまな種類のサイバーやリーガルインシデントに対応した経験とノウハウを持っています。そのため、状況や問題に応じた適切な方法やツールを駆使し、被害の状況や原因をより正確に特定することで、適切な対策を講じることができます。

セキュリティ認証を取得している

セキュリティ認証を取得している企業は、情報セキュリティに対する取り組みが評価されており、信頼性が高いです。

具体例として、ISO/IEC 27001などの国際的な認証が挙げられます。これらの認証は、企業が情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)を適切に運用し、機密情報の保護に努めていることを示します。

こうした認証を取得している企業は、データ漏えいリスクを最小限に抑えるための対策を講じており、顧客のデータを安全に扱うことができます。このため、セキュリティ認証を取得している企業を利用することがおすすめです。

調査完了までのスピードが速い

問題が発生した際、調査完了までのスピードが速いほど、被害を最小限に抑えることができます。調査スピードが速い理由としては、専門知識や経験を持ったスタッフが多数在籍していることや、最新の技術やシステムを導入して効率的な業務を行っていることが挙げられます。

無料相談や見積りに対応している

問題が発生した際、無料相談や見積りに対応している企業であれば、相談のうえ、見積りを取得することで、サービスの費用を事前に把握し、予算に合ったプランを選ぶことができます。

無料相談や見積りに対応している企業は、顧客ニーズに応じたサービスを提供できる体制が整えられており、信頼性が高いと言えます。ぜひ、お問い合わせや見積りの依頼を通じて、最適なサービスを見つけてください。

>>【2024.11最新】フォレンジック調査会社一覧|選び方・依頼の流れを解説

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デジタルデータフォレンジック

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フォレンジック調査会社を利用するときの注意点

フォレンジック調査会社を利用するときの注意点は以下のとおりです。

  • 不用意に操作しない
  • 興信所や探偵は基本的に専門外
  • サポート詐欺に要注意
  • 市販の調査ソフトを使用しない

不用意に操作しない

サイバーやリーガルインシデント被害を受けた場合、不用意にシステムや機器を操作すると、証拠が消失したり、状況が悪化したりする可能性があります。そのため、フォレンジック調査会社に依頼する前に、不用意な操作は避けましょう。

興信所や探偵は基本的に専門外

フォレンジック調査は、専門的な知識や技術が必要となる調査です。そのため、主に浮気調査や家出人捜索などの調査を行っている興信所や探偵に依頼しても、十分な調査が期待できない可能性があります。

市販の調査ソフトを使用しない

市販のフォレンジック調査ソフトは多数存在しますが、そのどれもが万能なものではなく、フォレンジック調査サービスと比較して調査の正確性が劣ります。セキュリティ対策やログの監視ツールとして利用する分には問題ないですが、インシデント発生時の調査で利用する時は目的に合わせて利用すべきか判断が必要になります。

調査結果を報告資料の作成や裁判などでの証拠として活用したい場合は、フォレンジック調査ツールで抽出した結果を使用できないため、証拠保全が可能な調査会社に相談して調査するようにしましょう。

まとめ

サーバーを対象にしたフォレンジック調査は、単なる技術調査ではなく、企業の信頼と法的リスクを守る証拠力を提供するプロセスです。不正アクセスや情報漏えい、マルウェア感染の兆候がある場合は、できる限り早期に調査体制を整えることが重要です。

デジタルデータフォレンジック

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